言語の聞き分けって、どの国でも一緒かも?
僕のいとこに、第一言語が英語の人がいる。
数年前の話だが、日本語学習に付き合っている時、こんな単語があった。
夫(おっと)
男(おとこ)
発音があまりに似すぎて、うまく言葉が結びつかないらしい。頭抱えて唸っていた。
かく言う自分も似たようなことはあるが、試しに英語の発音をいとこに聞かせてみた。
app (アプリ)
apple (りんご)
日本人でも割かし聞き取りが容易な単語ではあるが、英語圏の人でもこの聞き分けができる。その証拠に、いとこにきちんと通じていた。
このことで、はたと気づいたことがある。
英語話せる人が「アプリ」と「りんご」が分かるの当たり前だろ。──という声が聞こえてきそうだが、問題はそこではない。
冒頭に挙げた「夫」「男」が日本人にとって、容易で聞き取りができるが、海外圏には少し難しいということ。
であれば──
Right (右)
Light (光)
日本人にとって「L」と「R」が苦手な上記の単語。
これが英語圏では容易に理解出来る。
どのくらい聞いているか?
どのくらい耳に馴染んでいるのか?
自分で発音できるか?
条件といえば、このくらいか。
「何が言いたいねん」ってなりそうなので、至極簡潔に言うと、どの言語、どの立場であっても聞き取りが簡単だったり、難しかったりするということだ。
日本人は「英語難しくて無理!」なんてよく言うが、ここを理解していれば、聞き分け学習のヒントになるのでは? とも思っている。
もちろん、ほかの日本語にはないルールも絡んでくるので、これだけでマスターするのは難しい。
とはいうものの、人間である以上、誰かが出来ているものを自分が出来ないわけがない──なんて思えば、どんな言語学習も捗りそうである。