コロナウイルス感染のためにわたしたちひとりひとりができること ー 接触感染を防げ!

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1 重大な分岐点

2月25日政府から発表がありました。

「いまが感染が急速に拡大するかそれとも収束するのかの分岐点」

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本当に収束して欲しいと心から願います。もし、全国に蔓延した場合は国民の6〜7割が感染しなければ流行は収束しません。そうなれば少なく見積もっても数万人は亡くなるでしょう。少なくない病院や施設がメガクラスターと化して施設ごとに入院患者や入所者の1割以上が亡くなると思います。
厳しい現実ですが蔓延すればそれしかないのです。

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 ところが日本での感染経路の研究によって少し明るい情報がわかってきました。

「飛沫感染はとても限られていて接触感染が中心」

ということです。接触感染ならば努力次第では押さえ込むことが可能です。

日本での流行の初期に注目された次のような状況も飛沫感染というよりは接触感染+飛沫感染だったと思います

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 タクシーの運転手は乗客と直接・間接の接触が避けられませんし、バスの運転手はより多くの人と接触します。また、屋形船での宴会ではおそらく料理の取り分けとか調味料とかをみんなで使っていたはずです。

2 飛沫感染と接触感染

1)飛沫感染
感染症でいう飛沫とは中にウイルスや細菌などの病原体を含んだ水分が豊富な大きさ5μm以下の粒子のことです。これが乾燥して水分を失うと飛沫核になります。結核や麻疹(はしか)ではこの飛沫核がほこりのように吹き上げられて感染を拡げますのでとても感染力が強くて怖ろしいのですが、幸い新型コロナウイルスでは起こりません。

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 映画やドラマでは飛沫は10m以上も空気中を漂って感染を拡げるような描写がありますが実際は1m以内くらいで落下してしまいます。飛沫感染はこのようなイメージですが、幸いなことに新型コロナウイルスではこのようにして感染するケースは限定的であったようです。

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しかし、注意しなくてはいけないのは落下しても乾燥しないうちは今度は接触感染の感染源になることです。落下してからどれくらいの間感染性があるのかはデータを見つけられませんでした。

2)接触感染

接触感染は感染者の吐き出す飛沫が落下していろんなものに付着したり、あるいは感染者が飛沫のついている手でいろいろなものに触れることで怒ります。例えば、もっとも接触感染が起こりやすいドアノブでは次のようになります。

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  ① 感染者がドアノブにふれて感染源が付着する
  ② 非感染者がドアノブに触れて手に感染源が付着する。
  ③ 手で顔にふれると目や口や鼻の周囲に感染源が付着してやがて感染する。

 ここで、気をつけてい欲しいのは、もしも手に感染源がついても、そのあとですぐに顔に触れずきちんと手指消毒をしておけば感染は起こらないということなんです。

 このように接触感染は多くの人がひとつのものを使う状況で起こりやすくなります。日常的なものを考えるとこのようなものが思いうかびます。

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 その他にも券売機、エレベーターのスイッチ、手すり、お金、セルフレジのタッチパネル、クレジットカードの選択スイッチ、書類記入用に置かれているペンなどいろいろと考えられます。

 よく考えて理解し、危ないものに触れた後の手指消毒を徹底してください。また、顔に触れる習慣はできるだけやめてください。

 いくつか集団感染が起きやすい場所があります。これらの仕事をされている方には大変申し訳ないのですが日本全体のためには言うべきでしょう。

感染が起こりやすい状況とは「閉鎖された空間で人の密度が高く滞在時間が長い」ことです。映画館はこれに該当してしまいます。

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しかも、観客の入れ替えごとに接触感染の感染源は蓄積されていきます。満員になるような人気映画であればリスクはいっそう高まることでしょう。

つぎに、感染源=体液の飛び散りやすさということで考えると公衆浴場やスーパー銭湯も該当します。鼻汁やつばをあたりにまき散らしやすいのはみなさん経験的にわかると思います。また、感染源は普通の入浴のように石けんで洗っても十分に取り除けません。基本防護策のように体全体を掌の面積当たり15秒ずつ洗えればよいと思いますが、それでも湯船に浸かる前と浴場を出る前の2回は必要です。まあ、現実的な話じゃありませんし、やってりゃ周囲から見ればただの変人です。楽しくもないでしょう。湿度が高く適温ですから感染力も長く保たれる気がします。

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大人数での宴会や長時間にわたるコンサートも当然リスクがあります。「閉鎖空間+人の密度が高い+長時間滞在」というキーワードで自分の予定を見直してみてください。

3 メガクラスター

感染の拡大でもっとも怖ろしく、何としても避けなくてはならないのがメガクラスター(大規模集団感染)です。中国以外で、現時点までに生じたメガクラスターはダイヤモンドプリンセス号と韓国大邱の事例です。

ダイヤモンドプリンセス号は全長 290m  全幅 37.5mで、重層構造になっているとはいえ、3804人という乗客(乗務員含む)の割にはさほどひろいとは言えません。また、レストラン、娯楽施設、スパ、展望浴場、スポーツジム、シアターなど感染対策を考えれば悪夢のように共用施設が充実しています。だからこそ、たった一人の感染者から14日で600人超にまで広まったのでしょう。

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韓国大邱の例は現在の社会状況を考えると明らかに異常で、感染症対策から考えるとほとんど自殺行為です。カルト教団が関わっています。

「新天地イエス教の1000人を越える信者がお互い方がぶつかりそうになるほど狭い礼拝堂で3日間にわたって礼拝を行った」

というのです。しかも、今度はその参加者が全国の礼拝に動き回っているというから恐怖でしょう。

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韓国で新型ウイルス感染者急増-宗教団体施設で集団感染か

新型肺炎 韓国の宗教施設で集団感染が発生 1日で2倍の204人に

韓国ではもはや戒厳令ギリギリの状態なのかもしれません。

4 病院をメガクラスターにしないのが第一のミッション

自分や家族が熱が出たら不安になって当然だと思います。これだけテレビや新聞、雑誌やSNSで騒ぎ立てているのですからそう感じて当たり前だと思います。

でも、ちょっと冷静に考えてみてください。現時点では日本中どこに行ってもコロナウイルス感染者と出会って濃厚接触する可能性は極めて低いのです。日本人人口の1億2860万人に対して感染者は175人に過ぎないのです。

ところが例外的にコロナウイルス感染者に出会って濃厚接触する可能性が高い場所があります。

それがどこだかわかりますか?

病院です。

コロナウイルス感染者のうち軽症者はともかく、診断がついていてもいなくても重症者はかならず病院に来ます。そして、十分に対策がとられていない病院だったら、病院に行ったあなたは感染者と濃厚接触するのです。

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感染源が存在し、狭い閉じられた空間、人の密度が高い、長い待ち時間、これらすべての条件が該当してしまうのです。

だから病院に行くとただの風邪だった人がコロナウイルスに感染して返って来るという皮肉かつ悲惨な結果を招きやすいのです。陽性になる可能性が極めて低いPCRを受けるために病院にいって感染して帰って来るのも馬鹿な話です。

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不安なことはわかります。しかし、病院に行けばもっと大きな危険にさらされる可能性があります。

ただの風邪だったら行かない方がいいです。状況にもよりますが半日〜1日程度の経過をみる冷静さも欲しいところです。

では、どのようなときに行くか?厚生労働省の指針では次のようになっています。そもそも、はじめに病院や診療所にいくようにはなっていませんが、この通達の後一部の病院では受け入れるようになっています。

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 個人的には

「高い熱が出て息苦しさや咳もある、そんなときはできれば1日様子をみて、明らかに悪くなっていく場合」

かと考えています。

そして、受診する病院を選ぶのにも注意が必要です。

「熱のある患者さんを自動車内や特別な待合室で待機させ、そこへの通路も一般とは区別され、お互いに感染を起こさないような配慮がされていること。医療従事者も十分な感染防護に配慮したマスクやゴーグル、ガウンを着用している。」

当たり前の事なのですがそういう体制のある病院でなくてはなりません。

最近、聞いた話ですが

「コロナウイルス感染疑いの患者さんを普通の通路から通常の待合室で待機させどの医師が診るかさえ決まっていなかった」

という怖ろしい話が実際にあります。

このような病院には絶対に行ってはなりません。途中で気づいたら引き返しましょう。
4 おわりに

 毎日、十分に気をつけて暮らすのは難しいし、いろいろと辛抱しなくてはなりません。忍耐力が必要です。様々な仕事の人たちには大きなダメージがあるでしょう。

 しかし、これはいつまでも続けるわけではないのです。まさにこれから数週間が勝負なのです。ここでしくじれば手遅れとなります。

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*本記事については、内容、イラスト(全て自作)について誰でもご自由に利用することを許可します。二次利用、改編もご自由にどうぞ。

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