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相続税の申告⑯(もはやこれまで、是非に及ばず)
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さて……
結局、税務相談担当職員とのやり取りを経て、この場で自分の相続税申告の正しさを確信させてはもらえるような言質を取れないことが明確になった。
税務職員も頃合いだと思ったのだろう。
「どうされますか?」
との問いが私に対して発せられた。
この状況に立ち至った以上、私もどうするかを決断しなければならない。
「ちょっと考えさせてもらって良いですか」
と言うや、私も提出の可否検討を始めた。
まず、自力でできることは既に全部やったという自負がある。そしてここまで話をした感触から、これ以上粘っても、申告書の記載内容を変更しなければならないような指摘・示唆はされないだろうと推測された。
この二つを組み合わせれば、導かれる結論は「もはやこれまで」であろう。
故に、今後税務署内で私の提出する申告書類が各担当に回されて、もしそのチェックの過程で何らかの不備を指摘されたとしても、それがために追徴されるような事態に陥ったとしても、それは「是非もなし」だと考えた。
また、税務署の調査能力はすごいと聞く。もし、自分の見つけきれなかった資産があるというのなら、甘んじてその指摘を受けるしかない。
手元に何も手がかりとなる資料がない以上、無から有は生じず、自分では不可能なことであったのだから、これもやむなしであろう。
まずはそこまで考えた。手のひらに汗がこもった。
お読み頂き、ありがとうございました。
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