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英語の婉曲表現
また暑い暑い日々が戻ってきました。暑い、大雨以外に選択肢はないのでしょうか。
さて、……
一般に、日本人はハッキリとものを言わないと言われる。だから、海外の人から「明確に意思表示してくれないから困る」「何を考えているのかわからない」「不気味」等と評されてしまう。
それだけではなく、あまり自己主張をしないことから、日本人はおとなしい(だから、カモにしよう)とも思われがち。海外に行く時は、近寄ってくる外国人に気を付けなければならない。
ただ、英米系が常に言いたいことを直接的に言っているのかというと、そうでもないようだ。例えば「There's a door!」のような言い方はどうだろう。直訳すると「ドアがあるよ」になるが、もちろんそれが言いたいことではない。
これは「あなたがこの部屋から出て行くべきドアはそこにあるよ」=「出ていってくれ」ということ。直接表現せずに伝える婉曲な言い方はやはりあるんだなと感心する。
実は、Twitterで流れてきたネタの中で「XYZ」というものがあった。これは「eXamine Your Zipper」の大文字を繋げて略したもの。直訳すると「君のジッパーを確かめてくれ」ということになる。
では、確かめなければならないジッパーってどういう状態か。ジッパーは簡単に設置箇所を開け閉めできるのが利点。
それを確かめるというのは、開け閉めの機能が不全、大抵の場合は閉まっているべきなのに開いている状態だということに思い至る。
ここまで言えば、何のことかは分かると思う。XYZの意味は「社会の窓が開いていますよ」ということ。こういう表現があるということは、この状況はやはり英米圏でも直接口にしにくい状況であることが知れて、趣が深い。
「Nature is calling me.」というのもある。「自然が私を呼んでいる」のだけど、それだと意味がわからない。「人間の自然状態」から排泄を認識できるのはかなりのセンスが必要だと思うが、主に「大きい方」の自然状態を伝えるものだという。
段々尾籠になってきたのでこのあたりで終わりにしたいのだけど、バーで渋く飲んでいるときに「カウンターの向こうのお客様からです」と言われてXYZのカクテルをおごられるようなことがあったら、かなり悩むだろうな、こっそり「確かめる」だろうなと思っている。
お読み頂き、ありがとうございました。
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