アドバルーンの復権に期待する
今日は朝から雨でした。通勤路で乗るバスも時間通りには来ませんでした。そうなると待つ人の行列が秒刻みで延びてゆきます。結果として、バスの出発は遅れ、途中のバス停の行列が延びるという無限ループ。
さて、……。
何気に目に入ったのがこの記事。よいところに目を付けたと感じている。
そして、この記事を読むうちに気が付けば自分の予備校時代にまで記憶が遡ってしまった。
その理由は極めて単純。記事にも記載がある「アドバルーンは日本生まれである」という事実を、私は予備校時代に知ったから。というのは、当時通っていた予備校のテキストにこれに関する記述があったのである。
私たちはアドバルーンという名前から西洋のものだと思い込みがち。でも、西洋では文字は横書きである。横書き文字はアドバルーンでは読みにくい。
これが縦書きの日本で生まれたという種明かしももちろんそのテキストの文中に書かれていた。当時、ああなるほどと納得したし、そのインパクトが強くて記憶にも残ったのだと思われる。
アドバルーンは結構な歴史がある。これも記事に記載があるけれど二・二六事件を収束させるのにも一役買った。
アドバルーンも最近では見ることも少なくなった。その理由はビルの高層化が進んで視認性が悪くなったからだという。これもなるほどと納得する。
これにはもう少し私的に付け加えたい。高層化によりある程度近付くと今度は見上げ続けねばならず、限度を超えると視界に納められなくなる点もあるのではないか。
ただ、日本全国どこにでも高層ビルが建っているわけではない。津波は海岸や河口付近に襲来するので、そこに高層ビルがあることはマレ。だからいざという時に避難場所を目指さねばならない状況になったら、見ただけで分かる、遠くからでも見つけられる点でアドバルーンには大きなメリットがある。
なお、例えばグーグルマップで自分の位置を照らし合わせながら避難するというのは、スマホ操作ができない人もいるし、できても大地震であったり、津波が発生したりという状況において、ネットの電波がキチンと届くかの問題が生じる。
更に電波が届いていても、皆が同じことを考えて一斉にアクセスしたら重くなってしまう。
なお、位置情報を確かめながら地図に表示させて異動すると、送受信でかなりのデータ量、いわゆるギガを消費する。更にスマホの電池もそれにより消費量が増え、避難先で充電できないとその後の情報収集に困難(電池切れ)を招く。
これらのことを考えると、戦前からあるアドバルーンはローテクながらやはり優れていると思う。この研究がいざという時の安心確保に一役買うことを期待したい。
お読み頂き、ありがとうございました。
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