新総裁の選出でコンプライアンスに関する懸念が沸く
朝の出勤時は何とかもちましたが、午後になってからシトシトと雨が降ってきました。たまにはこういうこともあるよね、と自ら気を立てています。
さて、……。
今日は自由民主党の新総裁選挙が行われた。その結果、新総裁は元幹事長の石破氏が選出された。昨日書いた以下の記事の通り予想された3人の中から小泉氏が脱落、残る石破氏と高市氏の2人が決選投票に進んだ結果である。特に驚きはない。
先の立憲民主党の新代表選に続き予定通りに進んだに過ぎないからだ。続いて新内閣の組閣や党役員人事も行われるだろう。
ただここからは先が読めない。衆議院がどのタイミングで解散され総選挙となるのか? これは新総裁となった者の胸先三寸となるからだ。
個人の思いとして裏金はやはりマズい。日本人の正義感と公平意識、付け加えればその裏に潜む妬み根性のいずれともバッティングする。
テレビで立候補者9人がこの件について更に対応する気があるのかと問われて誰一人やる気を見せなかったシーンを見た。当然新総裁もその中の1人であり、頂けないなあと思っている。
裏金議員票といえども1票。それが欲しくない候補はいなかった。でも、その裏腹としてどうしても追及が甘くなるのは否めない。
ふとその昔に「毒饅頭を食らったか!」と宣った幹事長がいたことを思い出したが、裏金議員票も痺れ薬くらいの効果はあるだろう。吐き出さずに飲み込んだのであれば止んぬるかな、と言う他ない。
その昔、人の上に立つには「清濁合わせ飲む」器量が求められ、「水清ければ魚棲まず」等と言われたもの。黒い部分も否定しないのが大物、そうしないのは狭量で人物が小さいとまで評されたが、コンプライアンス意識の高まりにより今はそのようなこともなくなった。
ただ、我々ロートルの意識の中には未だその残滓が奥底に沈澱しており、時折何かの拍子にそれが頭をもたげる。ハラスメントについての感覚でもそう。怒鳴る指導は許されなくなり、それについていけなかった兵庫県知事は県議会で不信任案が可決、失職して出直し選挙に出るという。
若い世代はZ世代と呼ばれ、デジタルネイティブとも称されるが、コンプライアンスネイティブでもあることに気付いた。だから若い世代の感覚が本来あるべき姿を表していると思うのだけど、彼らは人口が少なく政治への関心も高くないように感じられる。
本当はもっと注目され指標となるべき見識が生かされない現状。その下で行われた今回の総裁選、後の世になってどの程度の価値があったとされるのか、今後の推移をキチンと見届けていきたい。
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