頭ポンポンはやはり不可だと感じた
結局今日も雨がパラつく一日となりました。湿度が高いので除湿は欠かせません。もうすぐ梅雨も明けそうです。猛暑に耐えられるよう、暑熱馴化は済みましたか?
さて、……。
今回の都知事選で第二位となり注目を集めた石丸伸二氏。彼の選挙特番での対応について、ネット上ではさまざまな意見が出ている。
具体的にはフジテレビ系『Mr.サンデー』の都知事選特番に元乃木坂46の山崎怜奈氏がゲスト出演し石丸氏に質問、それに対する石丸氏の対応が厳しいというもの。本件について、私が一番詳しいと感じたのが以下の記事。
そして、この山崎氏とのやりとりについて、石丸氏本人がコメントした内容についても、批判が出ている。
本件について触れる前に、情報ソースは普段自分が使うもの(主にNHK)とは異なることをおことわりしておく。逆に言えば、NHKでは本件について取り上げたものがない。もしかして私の探し方が悪いのであれば、ご教示頂けると幸い。
それはさておき、まず最初のやりとりについては「それを選挙結果が出た後に聞きますか?」という疑問が湧く。選挙で立候補の届け出をした直後ならともかく、結果が出て都知事にならないことが確定した人に選挙公約の中身を確認することに意味があるようには思えない。
この問いに対する回答を足場に「次はどうするのか? 都知事を再び狙うのか、国政に打って出るのか」と繋げたかったのかなあと憶測するけれど、そうであったならその狙いは不発に終わった。
次に、石丸氏の言っていることは正しいのだけど、言葉の意味をクリアにさせたい欲が強いと感じる。これは確かに大事なことで、過去に舌禍を引き起こした政治家は大抵そこを曖昧にし、かつサービス精神が旺盛なために結果的に余計なことを言ってしまったケースもあったように感じている。
この点は、むしろ政治家にとっては大事なことだと思っている。曖昧な共通認識で語るから議論が収束しない。この点はインタビューする側も含めて今後心すべき点であろう。
そして、彼のもの言いについては、確かにきつい印象を受ける。でも、その背景にはディベート文化がない日本というお国柄があると考える。やはりフワッとしたその場の空気を乱さないことが習い性であるために、それに沿わない石丸氏の言い方が引っかかるのだろう。
ここは、むしろ私たちが今後どのような日本社会を目指すのかが問われている。忖度を忌避しながら、自分への忖度を要求し場の雰囲気至上主義に陥ってはなるまい。但しそういう弊害はあっても、人の心を思いやる日本を大事にしたいというのなら、それも個人の考えだから尊重する。
次に、2つ目の石丸氏による振り返りコメントについても、実は簡単に評価を下せないと思っている。
ニュースソースの最後の方を見て頂くと分かるように、否定する言葉が多いけれど、かなり感覚的な言葉が多い。残念ながら論理ではない。
「女子供」という言葉に弱者という意味が込められているのは認める。ただ、それに見下しの意味まで込められているというなら、平和運動を行う際にもこの言葉を用いるのは不適切になってしまう。
保護すべき対象であることは、社会のコンセンサスができているものと仮定できるとしたとしても、社会人としてテレビに出演し有権者の代表として問いを発する限りにおいて、人としての敬意は当然持つべきもののそれ以上の配慮を求めることはどうなのか、という疑問が湧いてしまう。
ただ、石丸氏も「(頭を)ポンポンってやってあげる感じが良かった?」と言った点はまさに上で書いた「サービス精神」が余計なことを言った例だと思う。これは明らかに上から目線で人を格下扱いしたもの言いであり、しかも揶揄が含まれている。これは不可だと感じた。
∵目上の人に頭ポンポンする人はいない。同輩でもまずいない。
本件については、できるだけ真ん中で評価したつもりだけど、やはりオジさんの偏りはあるかも知れないと思っている。
お読み頂き、ありがとうございました。