(和?台詞)「後継ぎを」

女台詞「正成(まさしげ)様。…何故(なにゆえ)其の様に不機嫌な御返事をなさりまする?私(わたくし)が何か粗相を致したのでございましょうか…。…まぁ、御義父上と口論為されたのでございますか?…そうで御座いますか…早く後継ぎをと。…側室…仕方御座いません、私(わたくし)が悪いのです。後継ぎとなる男子は愚か、姫さえ授かる事も出来ずに7年ですもの。…正成(まさしげ)様。側室を御召取り下さいまし。御義父上を安堵させて差し上げて下さいまし。…私(わたくし)は大丈夫で御座います。正成(まさしげ)様が私(わたくし)の為に御義父上と口論して下さいました。その想いだけで私(わたくし)は幸せで御座います。どうか、御家の為、側室を召取り後継ぎを。これは、私(わたくし)の願いでも御座います。…正成(まさしげ)様…。」

男台詞「なんだ!…済まぬ、里津(りつ)御前(おまえ)が悪いわけではない。…実はな…父上と口論になったのだ。…早く後継ぎをと…側室を召取れと言われたのだ。もちろん、俺にはその気はない。御前が居ればそれで良い。後継ぎ等(など)従兄弟の誰かがなれば良い。…御前は何も悪くなどない!…何?側室を召取れと言うのか?里津(りつ)。本当に其れで良いのか!御前以外の女子(おなご)を抱き、孕(はら)ませる事になるのだぞ…。御前は堪えると言うのか?…里津(りつ)…分かった…御家の為か…だがな、里津(りつ)、俺は御前だけだ。側室を召取ったとしても…俺が愛するは御前だけだと言う事を忘れるな…。」

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