「君のいない片側は…」
二人で歩いた桜の絨毯。
今年も一緒に歩こうと決めていた。
でも、今年は一人で歩いている。
君も一緒に歩くはずだった。
でも、君はいない。
君のいない片側は冷たくて。
君の存在がどれだけ俺にとって温かく大切だったかよくわかる。
失って気づいた俺はバカだ。
当たり前だと思っていた。
ずっと一緒にいることが当たり前だと思っていた。
君の異変に気付かずに…俺は君を失った。
二人で歩くはずだった桜の絨毯。
幸せだったあの時は二度と戻ってこないのだと。
俺の心に語りかける。
君のいない片側は冷たくて、凍えてしまいそうだよ…。