世界に色はない。
1つの処方箋と、1曲の音楽が、
息をする私に今日をくれる。
消えてしまいたくなる日が来るたびに、生き長らえる術を見つけては
混沌の中に覗く光を負わずにはいられない。
昔美術で習った色の話を思い出す。
光を当てられた物体が反射した光を、視覚が捉えることで、色は初めて色として見える。
え!色って物体にあるんじゃないの。
???と、中学生の頭には処理が難しい話をされ、2日くらい悩んだことが懐かしい。
生きる行動の中で、心という物体に独特な光が差すとき、世界とは、この光によって何色にでも変わるのだとひしひし感じる。
わたしにとっては、アートはひかりそのものだ。
どうしても、世界が黒にしか見えないとき、
だれかの表現が、光になり、世界に色をくれる。
誰かが、死なないために残した物体が、わたしの死なない理由になったりする。
世界は、ただの世界で。
同じ時間を、みんなが違う色として認識してる。
わたしは、どうやって、明日を生きよう。
何を捉えて、どんな色の世界を見よう。
心が真っ暗にならないために。
なんつって。