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文芸部のカリスマ|中学生日記

何を隠そう、
中学校の必修クラブ(部)は
文芸部に所属していた。

今思えば、私ごときが…
超がつくほど恥ずかしい…

小学生の頃は、
イラスト…なんてものを皆が描いていて、
上手くても、下手でも、

すごいね~ うまい~
なんて褒めあったりして

将来の夢 漫画家

女の子の顔しか描けないという
漫画家ではありえない、
そんな致命的なことに気づいたのは
小学校在籍中だ。

なれるわけない漫画家なんて

中学生になる前には
将来はOLになるって決めていた。

そんな私が入部した文芸部
イラストにポエム
文集を定期発行していた。

漫画家にはなれないけど、
挿絵くらいなら…と入部した。

カッコイイ3年生の先輩がいた。
文化祭でバンド演奏する先輩たち。
男子の描くポエムは尖っててキュンとした。

部長は3年生
すごくやさしい美人のS先輩。

2年生にも個性的な先輩がいた。
モダンバレエをやっているM先輩
親が切らせてくれねぇと、
髪の毛をおしりの下まで垂らしている。

M先輩も美人だ。
そして男言葉を使う。
その男前の先輩は翌年、部長になった。

3年生になり、部長は友人に押し付け、
私は副部長になった。

『部長』

そのカリスマ的存在が重かった。

S先輩もM先輩もカリスマ性があった。
あぁいう存在には絶対になれない。
だから部長にはなりたくなかった。

自分が3年生になったとき、
S先輩とM先輩の大人っぽさが
私には全く備わっていなかった。

後輩たちに比べられるのが怖かった。

   ◈◈◈

部長と副部長は、
部員から原稿を預かり、
それを藁半紙に刷って、製本する。

若い方はご存知ないだろうガリ版だ。

職員室の刷り機を
どう操作したかは全く覚えていないが、

刷り上がった藁半紙を折り、
ホッチキスで留める。

出来上がりを積み上げると達成感があった。

   ◈◈◈

ずっと忘れていたのですが、
noterさんの作品を読んでいたら
ふっと思い出したので、記しました。

私がカッコイイ女性に憧れるのは、
今思えばS先輩、M先輩の存在が、
とても大きかったと気付かされました。

先輩たちお元気かなぁ…

   ◈◈◈

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