森のトンネル

夏の雨、むせかえる匂いにあなたを思い出す

黒い傘に当たる、雨の音 スカートが濡れていくその重み


あの頃に戻りたいなんて ありきたりな事は言わないけど


もしも、また何かを無くした時、わたしの事、助けてくれる?
言葉なんてなくてもいいから
暗闇を照らす光、包まれた温もりを忘れない 

その手でまた、私を連れ出して
  

バスの中、揺られる感覚に あなたを思い出す
柔らかく沈み込む体 涙はすっかり乾いていた


あの日見た夕焼けの景色 わたしの中でずっと生き続けていく


もしも、またあの道で迷ったらあなたの元へ導いてくれる?
言葉では全ては話せない
暗闇を照らす光、信じる心の強さ
今も変わらない、あなたにただ、会いたい


いろんなものを手にして、同じように捨ててきた
いつからか、大切なものを忘れかけていた
優しく揺れる木漏れ日、土の匂い
目に映らない世界がたしかにあった



また、何かを失ったら、わたしの事、助けてくれる?

言葉なんて知らなくていいから

暗闇を照らす光、包まれた温もりを忘れない

その手でまた、私を連れ出して