このままじゃやってはこない
喉を鳴らして水を飲む。
そうして、体内に入った水も出ていき、大きな空へと帰る。
水の本来の姿は、気体が固体か液体か。そんなことがわからないくらいぐるぐると周り続けている。律儀に丁寧に滞りなく。
私たちの生活圏の外側からやってたかもしれないそれを生命維持のためにとりいれる。自らが生きる為のおこないは自然的で、意思はないのかもしれない。すうっと青く見える空に吸われていく水を見ながら思う。はじまりの海と聞くが、ほんとは空なのかもしれない。
暗い部屋で、鼓動を見る。文字を打ち込む四角い窓は、眩くて邪魔くさい。人生は良いと嘯く英字の歌は、遠く。掴むには至らない。全ての人が求めるそれは届きはしない。
否定。否定否定否定の論理。これで話が積まれると息が詰まって、意気消沈。
深く息を吸う。
貴女は知っている。
夢見心地の番地訪問。高度限界から河口へ。
冬だ。冬だ。冬だ。
意味もなく繰り返される言葉。言葉なのかことばなのかコトバなのか。7日なのか。意味はついてこない。
予測変換の妙を思う。
勝手にこちらの言葉を理解した気になる機械群。それはどこの言語か。
知っているようで知らないナニカ。知らないくせに知った気になる何か。意味はついてこない。
ごあいさつ。
かわせどまじわえど、空虚。名刺の方がまだマシかも。それこそが未来への投資。
最近はSNS? くうだらない。
でもないよりはマシか。マシマシのマキシマム。ドキドキの極み。
マジわす言葉の交差点。ここにいたという呼吸音。それだけはあるのかもしれない。
どちらにせよ、このままではやってはこない。