火炎の刀(第一章①)
第一章 使命の始まり
未来の世界は、技術の進歩とともに平和が訪れていた。
政府は高度な技術力・最新の科学技術を駆使して社会を管理していた。
これには、人工知能やロボット技術、エネルギー管理システムなどがふくまれている。
ある日、歴史の歪みが発生し、戦国時代の日本に重大な危機が迫っていることが判明する。
高橋 美咲
(政府の科学技術部門トップ)
「影山リーダー 最近起こっているあちこちのイレギュラーの原因が判明しました。こちらを見てください。」
高橋は影山にモニターで以前と違う変化のある地点を指した。
「ここです。ここで歴史に残った人物が変わっています。何故この様な事が起きたのか未だ原因不明ですが、もしかしたら何らかの手が加わった可能性も…」
影山 彰
(政府のリーダー: 冷静かつ計算高い性格)
「どういうことだ!歴史が変わるなんて有り得るのか?AIが誤作動を?」
高橋
「それは有り得ないかと…システムチェックしましたが異常は認められていません。更に確認いたしますが…」
影山
「歴史が変わるという事はこの世界も変わるという事だよな…今起きているイレギュラーが大きくなる事が予想される…これは早急の対応が必要だ。緊急会議を行おう。」
政府はこの事が非常に重大な事項として緊急対応する事に決定した。
そこで影山は坂本を呼んだ。
影山
「坂本さん ここまで平和になったのはあなたの力があったこそなんですが、この事態はこの先の予想がつかず困惑しています。どの様にお考えですか?」
坂本 凌
(政府の軍事部門の指揮官で、かつての戦闘シーンでの戦略や戦闘力は素晴らしい)
「影山リーダー 未だ把握出来てないのですが、要はこの時代のイレギュラーを正さなければならないという事ですよね?」
影山
「そういう事です。ここまで平和にするのに数々の生命が失われた…私はこれ以上の貴重な生命を失いたくないのです。これから増やしていこうと思っている矢先に…」
平和が訪れている今の世界になるまで、戦争、自然災害、温暖化現象、環境汚染等で沢山の命が失われ、またそんな状況下で子孫を残そうと思う人々も減少し、人…いや生物の存在が危ぶまれていた。いろいろな対策を施し、ようやく人が安心して暮らせる世界になった所だった。
坂本
「高橋さんが発明したあのマシーンを今 使用する時じゃないですか?」
影山
「あれであの時代に?」
坂本
「はい。いつ何時も何かあった時のために軍事部門があり、その為に開発されてきた武器も人も準備出来ています。」
こうしてイレギュラーを起こした時代へと影山は軍事部門に任務を遂行する様に指令を出す事になった。
五人の女戦士
坂本は今まで共にいくつかの戦闘を戦い抜いてきた五人の女戦士 アヤ、リナ、ミカ、サラ、エミを呼んだ。彼女達はアヤをリーダーとするチームだ。
坂本
「君たちに遂行してもらいたい任務がある。実は…」
坂本は今起こっている状況、原因を彼女たちに説明した。
リナ
(情報収集と戦略担当:ハッキングと分析が特技でその世界ではエキスパートの存在である。どんなデータも瞬時に解析出来る能力を持ち、冷静沈着でどんな状況下でも的確な判断を下す事が出来る。戦闘能力も高い)
「やはりそうなんですね…私のデータの中でも異常を感じていました。私もこれは即対応しないとこの先大変な事態が起きると思います。」
ミカ
(医療担当:医療技術に特化していてどんな傷も治す事ができる優れた医師でありながら戦闘能力も高い。それは仲間達や人々を守りたいという優しい心の表れでもある)
「そんな大変な事が?本当なら私の医療など要らない世界になってくれたらと日々思っているのに…」
サラ
(戦闘担当:彼女は自らを鍛える事が趣味で軍隊で訓練し続けてきた戦闘のエキスパートである。強靭な体力と戦闘技術を持ち、どんな敵にも立ち向かう勇気の持ち主。)
「直ちに準備入ります。戦略会議を希望します。」
エミ
(技術担当:機械工学と発明。
高橋の下 学んで、どんな機械も修理し、改良することが出来る。創造力も豊かで戦闘能力も高い。)
「その時代には武器や装置の材料となるものがあるか心配だけど…私の創造力で無事任務果たしてみせます!」
アヤ
(坂本チームのリーダー:エリート戦士。今まで数々の任務を坂本と共にこなし、成功させた実力者。幼少期両親を亡くした彼女を引き取ったのが坂本。彼女の悲しみ、悔しさを戦士として訓練を受けさせ、何者にも負けない様に育ててくれた坂本をリスペクトしている。特に剣術と戦術に優れており、エミと共に火炎の刀を開発した。)
「坂本さん 、この世界は絶対守りましょう。どんなことがあっても。私達の未来は私達で守らなければ。」