(TCRサイドストーリー)エアリス
今回はファンロン大佐の妻、エアリスについて
エアリスは国防軍の大佐の父親と優しくおおらかな性格の母親の間に生まれた。
父親は休みの時にはエアリスに自分を守る為の防衛方法を小さい時から教えていた。
母親は身体が弱かったのでもし自分の留守に何かあったらという思いで彼女に出来る限りの事を教えたのだった。
そんなエアリスがDOVE社にInformation technology engineerとして入ったのは父親がその会社のPresidentと同級で親しかったためで、何度か父親と訪れてるうちに仕事に興味を持ったからだ。
また父親の部下であったファンロンもDOVE社には職務上で度々訪れていた。
そんな二人が出逢い恋に落ちるまで時間はかからなかった。
エアリスにはTCRに志願する意志があったが、ファンロンは彼女を危険な目にあわせたくはなかったので反対していた。
二人の間にはAria(アリア)という可愛い女の子が生まれた
アリアが3歳になったある日、エアリスとアリアがレッドドラゴンに襲われそうになる。その時Information technology engineerのフロアで一緒のエマがアリアを守り腕に怪我を負う。もちろんTCRもかけつけ二人は無事にすむ。
そのこともあり、エアリスはファンロンにアリアを守る為にTCRに志願するという。
二人の傍にいつもいられる時間が少ないファンロンは躊躇したが娘アリアを守りたいというエアリスの強い思いに承諾せざるを得なかった。
そしてエアリスがインプラントを受ける朝のこと…
エマが彼女に(アリアを救出してくれた以来凄く親しくしていた。)
「エアリス 体調はどう?!緊張してる?」
「ううん 大丈夫。DR. ランドの腕は確かだし、これでアリアを守れる。」と微笑み返した。
「一緒にコーヒーでも飲まない?!少しはリラックスするかも」
と言って二人でコーヒーを飲んだ。
ファンロンはエアリスの事が心配だったが彼女の願い通り勤務についていた。
(昨夜インプラントの話をした時に「私がインプラントを受けてる間、任務についていてね。目が覚めた時にアリアと一緒に傍にいてくれたら嬉しい」。と言われたので)
そして彼に緊急の通信が入った。
【エアリスが心肺停止】
ファンロンは誤報だと信じたかったが、駆けつけた研究所にはエアリスが静かに横たわっていた。
Dr.ランド
「すまない…こんなはずはないのに…どうしてこうなってしまったのか…」
と肩を落としてしゃがみこんでいた。
「暫く二人にしてくれないか…」
ファンロンの言葉に皆その場を離れた。
エアリスを抱きしめながら現実を受け入れられずにただ呆然としていたファンロンに忍び寄る影…
それはエマだった。
背後から彼の首に注射器をさした。
倒れるファンロン…そして彼は忍び込んだレッドドラゴン達にBear社のDr.ボーンの元に運ばれた。
Dr.ボーンはファンロンをとても欲しがっていた。それはDR.ランドの自慢の成功の実績であったから。
同僚だった頃からDr.ランドに先を越されていた彼はどうしても彼より優位にたちたかった。
そして…
Dr.ボーンはファンロンに最愛の妻をDr.ランドの手によって殺された事。それがDOVE社の指示だった事を記憶に書き換え、それ以外の記憶は消してしまったのだった…。
一方DOVE社では不慮の事故で亡くなったエアリスの検死をしていた。
そしてDr.ランドのスタッフが彼女の体内から機械アレルギーを起こす成分を検出するのだった。
(前夜のアレルギー検査では異常なかったのに…)前日の夜以降何があったのか探っていると
当日朝 エマと一緒にコーヒーを飲みながら談話していたのを見かけた人がいたこと
出勤時に外でレッドドラゴンらしきものを見かけたものがいたこと
事故以来エマが姿を消した事
ファンロンが姿を消した事
それらから判断してエマがスパイで意図的にエアリスに近づいていた事、そしてレッドドラゴンの姿があってファンロンがいなくなった事から
ファンロンがBear社に連れ去られたと判断し、救出にTeam TigersをBear社に向かわせた。
そしてBear社に到着したその前に立ちはだかったのは…
様子が変わったファンロンだった…
to be continued…