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パフェのように生きたい

一歩ずつ進んでいくしかない。
良いことも悪いことも過ぎ去っていく。
いつだって目の前にあるのはこの瞬間しかないのだということを忘れずにいたい。

そう頭では分かっていても自分の過去の決断を反芻したり、未来に足がすくみそうになる日々。焦る気持ちを抱いてはすべての自信をなくしそうになったり、かと思えば自分の手の中にあるものが愛しくてたまらなくなり幸福感に包まれたり。揺れる気持ちを抱きながら、これも人生、セラヴィ(C'est la vie)、なんてぼんやりと思う。

パフェのように人生を味わいたい。
美しい瞬間を詰め込んで、スプーンで掬って食べてしまいたい。酸味も甘味もバランスよく、いろんな食感を感じ分けて、しばらく目を閉じて余韻を楽しみたい。
パフェを食べるあのひとときの幸せは、人生の甘美そのものではないかと思う。

辛いことは酸味になるし、幸せなことは甘味になるから大丈夫だと言い聞かせる。
いつか人生が終わるとき「ああ、これはパフェだ」と感じられたらどんなに幸せだろう。今悩んでいることも、未来の私にとって美しい瞬間になれたなら。

この先に自分だけのパフェが待っていると信じて、絶望しないで歩いていきたい。生きることはきっと、それくらい単純で美しいことだ。

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