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モラハラ夫と離婚するなら相談しておくべき3つの機関
「もう無理だ。私と子どもが壊れてしまう前にモラハラ夫(以下モラ夫)と別れよう」でも、どうやって別れたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
通常、離婚は当人同士が合意の上で離婚をする「協議離婚」が一般的です。しかしモラ夫は、そもそも話が通じない宇宙人なので協議離婚は難しいといえるでしょう。
そこで離婚の準備を始めるなら、事前に適切な機関に相談するのがおすすめです。近くに相談する人がいない。モラ夫にバレると怖いので、身近な人ではなく第三者や専門家に相談したいという方は、ぜひ、参考にしてください。
①女性支援センター(男女共同参画センター)へ相談に行く
女性支援センター(男女共同参画センター)は、各都道府県や市区町村が自主的に設置している総合施設です。
「配偶者暴力相談支援センター」に指定されいてる施設や、配偶者からの暴力専門の相談窓口を設置している施設もあります。
女性支援センターでは、女性が抱える問題全般の情報提供や相談、研究などを実施している施設です。「夫がモラハラで辛い」「お酒を飲むと暴れる」のような相談も受け付けています。
全国の男女共同参画関係機関の相談窓口はこちらから →◆
なお、配偶者暴力相談支援センターは以下のようなことを行っています。
配偶者や関係者からの暴力に関する相談や支援機関のご紹介
被害者の心身の健康を回復させるための医学的または心理学的なガイダンス(カウンセリング)
被害者や同伴家族の一時的な保護
被害者が自立して生活するための情報提供や援助
保護命令の取得に関する情報提供やサポート
被害者を安全に保護する施設の活用に関する情報提供やサポート
私の経験談
私は市が設置している女性支援センターへ夫のモラハラについて相談に行きました。当時はまだ離婚するかどうか悩んでいたのですが、「私の考え方が正しいかどうか判断してほしい」そんな気持ちだったように思います。
最初、私は専門の職員にモラ夫とのことを上手に説明することができませんでした。しかし、時間を掛けて話をしていくうちに家庭内の異常な状況に気付いてくださり、私の気持ちに寄り添いながら離婚に向けてどんな風に動いたら良いのかなどを適切に教えていただきました。
まずは、最寄りの警察署へ行き「110番通報者登録」を早めにしておいた方が良いとのこと。相談員の方から生活安全課に連絡を入れてくださったので、女性支援センターでの話が終了後、その足で警察署へ向かいました。
「110番通報者登録制度」とは以下のような内容となります。
あらかじめ登録した電話番号から110番通報された場合、所轄の警察署や現場急行中の警察官に対してあなたからの相談内容等、必要な情報を円滑に指令することが可能となる制度です。
例えば、モラ夫が暴れていて止めることができず警察に通報したいと思っていても近くにモラ夫がいたら電話口で喋れませんよね。そのような場合、110番をダイヤル後、こちらが無言であったとしても電話番号を登録している住所に警官が駆けつけてくれる制度です。
何もなければ良いですが、何かあったときの為に準備をすることは自分の身を守るためにも重要なポイントです。実際私も、別居してからもモラ夫が家へ押しかけてきたとき、通報して警察に来てもらったことがあります(しかも1回ではありません……とほほ)
②身体的な暴力があるなら早急に裁判所へ!保護命令(接近禁止命令)
保護命令とは以下のような場合に適応されます。
配偶者から暴行罪又は傷害罪に当たるような暴行を受けたことがあるか又は生命・身体に対して害を加える旨の脅迫を受けたことがあり,今後,配偶者からの身体に対する暴力によりその生命身体に危害を受けるおそれが大きいときに,その被害者は保護命令の申立てができます(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(以下「DV防止法」という。
身体的な暴力を受けているなら迷わず裁判所へ行ってください。しかし「裁判所に行って、大事(おおごと)にしてしまうとモラ夫からの報復が怖い」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
また、「裁判所とか行ったことがないし敷居が高くて行けない」と行動に移せない場合もあるでしょう。その場合は、事前に女性支援センター(男女共同参画センター)に相談してください。
女性支援センター(男女共同参画センター)経由で、裁判所や警察署に話を繋げてもらったり、今すぐ逃げないといけない状況の場合はシェルターに保護となったりすることもあります。
「おまえのために…」とか「おまえが言うこと聞かないから」など、自分が加害者なのに相手にせいにするのが得意なモラ夫ですが、暴力を振るってもいい理由にはなりません。
また、モラ夫に洗脳されていると思考力が低下し自己肯定感も下がるため「私が悪いから……」と思いがちですが、まったくもって悪くないので気にせず自分を守る行動をしてください。
各都道府県の裁判所 →◆
③弁護士に相談する|法テラス
法テラスは日本全国にある、国民向けの司法支援を行う機関として設立しました。収入や資産に寄りますが、一定額以下の場合1回30分程度を目安に3回まで無料にて法律相談が受けられます。
また、法テラスで代理人として依頼したい場合、審査の上弁護士費用の立替えを行ってくれます。「貯金がないので一括で弁護士費用が払えない」「専業主婦で今は自由になる費用がない」場合でも、事件内容や経済状況に応じて返済方法が決定するので安心です。
私も法テラスでお世話になりましたが、一般的な弁護士事務所の費用と比べて法テラスの弁護士費用は安く、無理なく分割でお支払いしました。
モラ夫相手にひとりで戦うのか……と考えただけでうんざりますよね。もちろん私もそのひとりでした。私は離婚をすると決めてから、モラ夫は恐らく簡単に離婚してくれないと感じていたので、調停段階から法テラスの女性弁護士を代理人として依頼しました。(予想通り長期間の泥沼裁判に発展しました)
私がモラ夫へ離婚したいと伝えたとき、包丁を持ち出して威嚇してきました。そして別居してから数日後、話合いをしたいと連絡があったのでファミレスで話をしたのですが、「復縁する気がない」ことがわかった途端「お前、このままで済むと思うなよ……」と。
ある意味、モラ夫は期待を裏切りません 笑。
日本司法支援センター 法テラスの相談窓口はこちらから→◆
さいごに
モラハラの被害者は「私が(俺が)我慢すれば良い……」と考えがちですが、それは間違いです。モラハラ加害者が心から反省し改善しない限り永遠幸せになれないですし、報われることはありません。
なお、モラ夫と離婚する場合はひとりで戦うのではなく、適切な機関に相談して味方という外堀を作ってから挑んでください。
モラ夫は自分が法律で正しいと鼻息荒く熱弁しますが、裁判所では日本の法律がモラ夫の法律に負けることはありませんよ。安心してください。