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日本の医者たちも新型コロナワクチンの「接種宣言」を始めた理由

近ごろ、新型コロナワクチンを「接種する」と宣言をする医師が急に増えたとの印象をもつ人も多いのではないだろうか。かく言うわたしも、ファイザーやモデルナのワクチンの治験データが出始めた昨年11月ころは、「海外の接種データを見届けてから」とやや曖昧な発言をしていた。

わたしを含む多くの医者が、ここへ来て接種宣言をはじめたことには理由がある。今日はその理由について詳しく書きたいと思う。

日本では中でも、ワクチンを接種することによってかえって症状が悪化する「抗体依存性増悪(ADE)」と呼ばれる副反応への懸念が強く、今日はこの話を中心に書きたい。

新型コロナワクチンを接種すべき2つの理由

はじめに、新型コロナワクチンを接種する理由は2つある。

1つは自らを感染や重症化から守ること。もう1つは、できるだけ多くの人が接種することを通じて集団免疫を形成し、パンデミックを収束させることである。

日本ではメディアだけでなく専門家にも政府にも、この2番目の視点が欠落している。

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