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【VERY】7月号掲載のインタビュー記事「子宮頸がんワクチンをめぐるジレンマ」のこと。


今日発売の「VERY」2018年7月号に見開きでわたしのインタビュー記事が掲載されました。20代から40代の子宮頸がん罹患世代、子育て世代の女性が読者層の雑誌が、子宮頸がんワクチン問題について本格的なインタビューを掲載するの初めて。

ファッション誌のインタビュー記事と侮るなかれ。インタビュアーも真剣なら、私も真剣に答えています。

「VERY」と言えば、いわゆるオーガニックでデトックスでゼロベクレルな女性向けの雑誌。科学やテクノロジーに対する行き過ぎた懐疑心と自然志向が、かえって危険をもたらすこともあるという話は、以前「リベラルだってワクチンを打っていい」という記事でも触れたことがありますが、本当の豊かさや知性というのは、本当にいいものや本当に悪いものについての情報が増えてきたら、こだわりをいったんは置いて、その判断を見直せることだと思うんです。

だって、服やコスメやヘアスタイルならそうしてるでしょう?自分の体や病気のことも同じように、最新の情報にアンテナを張っていて欲しいなということです。

今回思ったのは、「VERY」はオーガニックやデトックスだけでなく、まさにそんな豊かさや知性を女性に提供する雑誌だということ。

私へのインタビューを通じてこの問題を取り上げてくれた、多くの読者を持つ「VERY」編集部にはとにかく感謝!

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インタビューの中で特に読んで欲しいのは、「コウノドリ」の話をしながら質問を受けているあたりです。「コウノドリ」の主人公で産婦人科医のサクラの母親は、妊娠中に子宮頸がんが分かり、サクラを産んですぐに亡くなっています。サクラの母親代わりだった養護施設の職員は、ワクチンを受けさせて具合が悪くなっても、ワクチンを受けさせなくてがんになっても自分を責める母親の話をし、「それが親なんだよ、サクラ」と言います。

「その点、本当に難しいですよね。誰だって自分の子どもには元気で安全に育ってほしいと願っています。ワクチンを受けさせるのも受けさせないのも、子どもを大切に思う気持ちに変わりありません。大切なことは『危険だ』という情報と同じくらい『実は安全だった』という情報にも耳を傾けるこだとだと思うんです」

「マザーキラー」と呼ばれている子宮頸がんワクチンを、ママたち自らが受ける意味はないのかという質問のあたりもじっくり読んで欲しい部分。私自分自身も9価の子宮頸がんワクチンを接種した話をしながら、大人の女性の子宮頸がんワクチン接種について私なりの考えを話しています。

お財布に優しく、効果のある10代20代向けの子宮頸がんワクチン接種については、先日「子宮頸がんワクチンの3回接種は不要?あなたに必要な接種スケジュールを考える」という記事で書いたばかりですが、大人のワクチン接種についても近いうちにこちらnoteにて執筆の予定です。

子宮頸がんワクチン問題は女性の命と健康に直結するテーマですが、私のもとには、妻の極端な自然志向やワクチン忌避に悩む男性からのメッセージも多く寄せられます。今月号のVERYは、女性のみなさんもちろんのこと、ご家族の科学やワクチンへの理解に悩む男性にも、ぜひそっとリビングに置いていただきたい1冊です。

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