米軍製!新型コロナユニバーサルワクチンの簡単解説
コロナウイルスのようなパンデミック傾向のある感染症対策の難所は、ワクチンの効かない新たな変異株が出現し、パンデミックがくり返されることだ。世界では2020年から、全てのコロナウイルスに有効な「ユニバーサルワクチン」の開発が始まっていた。
コロナと同じくパンデミック傾向のあるウイルスにインフルエンザがあり、こちらのユニバーサルワクチンは2009年の新型インフルエンザ流行時に開発が本格化したが、今日に至るまで成功していない。
ところが先週、世界初となる新型コロナのユニバーサルワクチンの臨床第1相の結果が発表された。
ワクチンを作ったのはアメリカ陸軍、使われているのはmRNAではなく「フェリチンナノ粒子」のテクノロジーである。
世界の軍事大国は、パンデミック以前から感染症の問題を安全保障の問題として捉えている。軍隊と保健省が共同してワクチンを開発するとはいかにもアメリカらしい。
その辺りの話は『パンデミックを終わりにするための 新しい自由論』を参照して欲しいと思うが、今日はこのワクチンがどのくらい有望なのかについて簡潔に解説する。
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