ドイツの医療関係者は「反インフルエンザワクチン」という衝撃
日本では、子宮頸がんワクチンで圧倒的に激しい反ワクチン運動ですが、ドイツでもっとも警戒されているワクチンは、わたしが先日接種した、インフルエンザのワクチンです。
意外に思われませんか?
他の欧米諸国と同様、ドイツでも、自然派ママ、シュタイナー信奉者やホメオパシー信奉者の間で麻疹ワクチンの接種を拒否する動きは激しく、ここ数年、ワクチン接種率の低い地域や学校(高級住宅街やシュタイナー学校)を中心に麻疹の流行が報告されるようになっています。
そのため今年の春からはワクチン接種の証明書がないと保育園にも小学校にも行かれないことになりました。学校職員も同様に、ワクチン接種の証明書がないと就職・勤務できません。
ところが、インフルエンザワクチンは60歳以上の高齢者や妊婦、医療関係者には推奨されていますが、子どもには推奨されていません。それもあってか「子どもにインフルエンザワクチンは接種しないの?」と聞くと、「ええっ?!危ない。わたし自身も打ったことないのに」と言った反応で、わたしの勤めているワクチン外来をもつ研究施設でも、事務スタッフなどの接種率はほぼゼロの印象です。
肝心の接種率は、日本と比較するとちょっと驚かれると思いますが、接種の推奨されている医療関係者、ハンブルク大学の大学病院職員の間でもたったの
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