帰省自粛のお盆を終え、流行のピークをすぎた日本に必要なこと
『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』を書きながら、こっそりと7月中に短い夏休みをいただいた。「こっそり」と書いたのは、なんとなく日本の皆さんに申し訳なかったから。
追跡アプリの強制ダウンロードやPCR検査など、入国にさまざまな条件をつける国もあったが、EUでは域内の移動の制限は夏休み前に一応は解かれており、ヨーロッパでは今年も皆が思い思いの場所でバカンスを楽しんだ。
「他の人の目が怖い」という日本人とは異なり、当初、私の周りでは「長距離電車でマスクをしたくない」「またロックダウンは嫌」という自己本位な?理由から、当初は「海外旅行はやめておこう」という人が多かった。
しかし、夏休みが明けてみると「いつもは混んでいるイタリアががらがらで最高だった!」「里帰りでクロアチアまで行ってきた」などなど、かなりの人がいつも通りに(EU域内とはいえ)海外旅行を楽しんでいた。
その結果として、いまドイツでは新規感染者数が増えている。
しかし、だ。
ドイツの専門家たちは、流行再拡大には警戒する必要はあるものの「旅行
ここから先は
1,408字
/
1画像
¥ 300
正しい情報発信を続けていかれるよう、購読・サポートで応援していただけると嬉しいです!