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日本ではなぜいつもワクチンが足りないという話になるのか

新型コロナとインフルエンザの同時流行も懸念される中、インフルエンザワクチンのへの需要増大を見込んで日本政府は今年、65歳以上の高齢者を優先的に接種するよう異例の要請を出しました。

今年は、結核のワクチンであるBCGワクチンの供給不足も懸念されました。BCGには新型コロナも予防する効果があるとの仮説に飛びつく大人が殺到したためです。4月6日には、厚生労働省が「BCGワクチンは、乳児の定期接種のために製造されており、メーカーが出荷できる量は出生数と同程度で、余剰はありません」との声明を出す事態にまで至っています。

BCGと言えばBCG、インフルエンザワクチンと言えばインフルエンザワクチンというように、日本ではなぜすぐワクチンが足りなくなるのでしょうか。

この記事は、新刊『新型コロナ見えた日本の弱点 国防としての感染症』に収録予定だったものの収録が見送られた「幻の第6章」をもとにした記事です。本を読まれた方もどうぞご覧ください。

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