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「戦いに変化」デルタ株の感染力、毒性、ワクチンの効果を正しく理解する
7月30日、米「ニューヨークタイムズ」紙は米CDCの内部文書を入手したとして、新型コロナウイルス、デルタ株の感染力は水ぼうそうに匹敵する(基本再生産数(Ro):6~8)であり、人類と新型コロナとの戦局は「変化の時を迎えた」としていると報じました。
「情報の出し方=コミュニケーション」はアメリカ政府が重視している課題の1つです。「ワクチンを打ちましょう」というストレートな警告に人々が耳を傾けないとなれば、CDCの公式発表ではなく「CDCの内部文書が漏れた」という形で警告するのです。
感染力の強いデルタ株が拡大を続ける中、アメリカではここ1か月、「接種控え」により新型コロナワクチンの接種スピードが頭打ちとなっていました。そのためニューヨーク市では警察官や教員を含む市職員を対象に、またカリフォルニア州、退役軍人省や連邦政府機関も職員にワクチンの接種を義務付けるなど、一部市民に対する「ワクチン義務化」の流れも生まれています。
デルタ株への危機感が強まったためでしょうか、それとも一連の努力の成果でしょうか。アメリカでのワクチン接種ペースはさっそく回復してきたとの報道が出ています。
一方で、デルタ株拡大のニュースは留まるところを知りません。ワクチンを接種しているのに感染がおきる「ブレイクスルー感染」という言葉もしばしば耳にするようになりました。
今日はこの人類の新しい敵「デルタ株」の特徴について、従来株や他の変異株とも比較しながら解説します。
ウイルスはなぜ変異するのか
そもそも、ウイルスはなぜ変異するのでしょうか。
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