「マスク着用の意義」を示す医学的証拠はどのくらい集まっているのか?
3月13日から着用は個人の判断に任されることになったマスク。
外すにしろ外さないにしろさまざまな事情があることはさておき、医学的に見たマスク着用の効果は現在、どのように評価されているのでしょうか。
日本の専門家の間では、マスクの着用、中でも全員でマスクをすること(ユニバーサルマスキング)に流行を抑える大きな意義があるとの主張がパンデミック開始当初から3年の経過した現在に至るまで圧倒的でした。
1本の論文だけで全員マスクの意義を強調
しかし、わたしの知る限り、日本の専門家たちが根拠として引き合いに出していたのは、以前にわたしのnoteでも取り上げたマサチューセッツ州ボストン近郊で行われた学校でのユニバーサルマスキング(全員マスク)とその解除の影響に関する論文1本だけでした。
しかも、この論文から言えるのは、ユニバーサルマスキングには絶大な効果があったという話ではなく、
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