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世界に広がる「アルコールのない人生」―飲まない人が増えている理由

今日新型コロナウイルスも収束し、外食や会食の機会も戻りつつあるなか、異例の暑さに見舞われた2023年の夏。夕方ともなれば、「頭の中は冷たいビールの泡でいっぱい」という人もいたことでしょう。

しかし、そんなことを口にしたが最後、10代や20代からは「古くさい(=年をとっている)」といった評価を受けることは間違いありません。

考えてみると、冷たいワインやビールの写真をうれしそうにアップしているのは中高年ばかりで、10代や20代のSNSはおしゃれなカフェやランチの写真で溢れています。「暑い日にはビール」「仕事の後の一杯」といった発想が、日本でも海外でも過去のものとなりつつあるのです。

20代の日本人の2人に1人が飲まない


厚生労働省「国民栄養・健康調査2020」によれば、日本の成人1人当たりのアルコール消費量は1994年度の101.8ℓをピークに、2019年度には78.2ℓとなりました。飲酒を敬遠する傾向は若い年代ほど高く、「飲まない(飲めない)」「やめた」「ほとんど飲まない」と回答した人の合計は、20代男性で約50%、女性で約40%でした。そのうち、「飲まない(飲めない)」と答えた人は、男性で26.8%、女性で35.8%。つまり、

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