連載 Dr. 村中璃子の「からだノート」始まりました!
子育ては24時間365日のオンコール。「病気だって休めない」あなたと、あなたの大切な家族を守るため、医療や健康にまつわる知識を身につけよう。
来た来た!ポストを覗いたら来ていました。届いたのは、全国の保育園で親御さん向けに配布しているフリーペーパー「クルール・プロジェ」。
これから隔月ですが、子育て世代のみなさんの役に立つ医療や健康のあれこれを書いていきます。
気がつくと紙の媒体に自分の書いた記事が載るのは約1年半ぶりのこと。月刊紙でも週刊誌でもなくて、広告の多いフリーペーパーだけど、うるっと来るものがあります。
連載のお話をいただいたのは、昨年末にジョン・マドックス賞を受賞し、東洋経済のママ向けサイト「ハレタル」(12月に更新終了、3月に閉鎖)での科学物の書評連載が終わったすぐ後のことでした。
以前から、私の記事やSNSをフォローしていたという編集部では、私がツイッターで流した「ハレタルの連載はこれで最後です」というお知らせがショックを持って受け止められ、LINEグループでも「終わっちゃうの!」というコメントが飛び交ったとか。
だったら今度は「クルール・プロジェ」で引き続き「子育て世代に向けた医療や健康に関わる正しい情報を伝えたい!」という思いから連載をということでご依頼を受けました。
片手で子育て、もう片手のスマホで記事を読んでいる忙しいママ読者は、ネット上の反応が薄く、顔が見えにくいものです。「ハレタル」の記事を読む人はどんな人で、「ママ向けメディアX科学物の連載」などという無謀な組み合わせがどんな風に受け止められているのかも不明でした。それが、保育園向けのフリーペーパーの編集部で、毎回楽しみに読んでいただいていたとは!
執筆の機会もメディア露出もなくなり、書き手として本当に苦しい時期、細々と書いていた記事が、いわゆる「普通のママたち」にちゃんと届いていたという話はとても嬉しいお知らせでした。
Dr. 村中璃子の「からだノート」の特徴は、「ママ向け」ではなく「ママとパパ両方向け」であることです。
保育園に子どもをあずけて働くママたちは、子育て情報がいつもママ向けで、パパには向けられていないことに、軽い苛立ちを感じています。
一方、男性だって子どもを育てます。そのためには信頼できる情報が欲しいでしょう。
医療や健康に関する方針で夫婦の意見が割れたとき、思い出して参考にしてもらえるような記事になればいい、フェイクニュースがはびこりがちな現在を、子どもたちを守りながら安全に生き抜くため、ママだけでなく、子育てにも忙しいパパにも読んでもらえる連載になればと思っています。
第1回目のテーマは、編集部からのリクエストで「子宮頸がんワクチン」。
記事の内容は6月にこちらnoteにも転載の予定です。
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