中国政府の検閲ー武漢市場をめぐる1本の論文

中国の研究者は学問の自由を奪われている。中国の研究者には、論文が投稿できなくなることや書き換えなければならないこと、掲載までに時間がかかることがある。

2020年2月、中国CDC（疾病予防センター）は中国で働くすべての研究者に、新型コロナに関する論文の専門誌への投稿およびデータ共有の際には、中国政府の許可を取ることを命じた。数日後、コロナウイルス関連の論文投稿を管理し、パンデミック関連の論文を「調整」するための専門家委員会が作られた。

WHOのウイルスの起源の調査報告書がそうであったのと同じように、中国発の2020年2月以降に投稿された新型コロナの論文は、査読の厳しいどんな一流雑誌に発表されたものであっても、中国政府の検閲が入っているものと理解する必要がある。