猫と猫③

りこは毎日メルカゾール。定期的に猫の病院に通います。14歳を迎えた平成17年の夏頃、血液検査の数値が異常だったため追加の検査をしたところ、悪性リンパ腫と診断されました。脾臓にがん細胞。摘出することとしました。手術は成功しましたが「肝臓にも転移していて、一箇所ではなく…」予後は寿命を延ばす治療に入ります。しかし点滴をしているうちにお腹から水分が漏れる現象がおきました。皮膚が薄くなって、タオルのようになっていたようです。もうすぐ寿命だと。最期は家で看取りました。平成18年3月27日。ケージの中でぴくっとしてニャッと短く鳴いて息を引き取りました。抱っこが苦手なコだったから、ケージに入れていたけれど…抱っこしてあげればよかったかなという悔いが残ります。なのに同じことをやってしまうんだ。

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これも今となっては失敗したなと思うのですが、近くのペット霊園に持っていって火葬してもらいました。お骨を家に持ち込むのは縁起が悪いだの家に憑くだの言われたので、霊園内で散骨してもらったのですが…あんなに一緒にいたのに。年度末で仕事に追われていたとはいえ。これまでのお礼を言いに病院に行ったところ「猫AIDSを持っていたのに、よく頑張りましたね」え?「言っていませんでしたっけ。りこちゃんよく頑張りましたよ。あの仔猫のような鳴き声が聞けなくなるのは寂しいですね」

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こんな顔で、仔猫のような鳴き声で~♫

りこは呼べば鳴くし、自分の意思を伝える鳴き方でした。ところが残されたかぶきは鳴き方が下手。尾長鶏かゴジラかってくらいの最初にアクセントを置いた長い鳴き声。ほぼ意味のない鳴き声、というよりはりこがいなくなってからりこの分もといわんばかりの呼び鳴きが激しくなりました。2人だったのが一緒にいたりこがいなくなって、夜中は特にりこを探しているかのような呼び鳴き。このときの私は自宅から車で10分のところに勤務していたので昼休みは帰れたし仕事上退社時間も早かったため、できるだけかぶきと戯れるようにしていました。が、平成20年に異動となり現在の職場に車で50分かけて通勤することに。かぶきもこの頃16歳、もう老齢なので落ち着いて眠る生活。

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寝顔は本当にひどい。
寝ているときに舌が出てしまうコは毛繕いが下手だという説があります。

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