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バーレスク大阪 ひなた1周年(前編) ~ソロパフォーマンスの読み解き~(2022.04.16)
1.とある日の会話から
2022.4.16はバーレスク大阪のひなたのデビュー1周年の記念の日でした。記念の日にひなたは1部~3部のそれぞれで異なった合計6つもの公演前のソロのパフォーマンスを披露し、観客の私は大いに楽しませてもらい、忘れられない1日になったのでした。
1周年の日から少しさかのぼったある日のこと
「何日に1周年があるの?」
とある常連さんとひなたが話しているのを私は横から聞いていました。
「4月16日、ソロパ6つやるよ」
続けて、やってみたい曲が他にもたくさんあること。1カ月半後の6月に控える誕生日には、1周年で披露したものとは全く違うものをやろうと思っていることなどを話した後に
「(6つあるソロパは)どれも意味があるんだよ・・・」
と、ぽつりと言ったのでした。
事前の告知で発表された6つの曲のうち4曲は私の知らないものでした。どんな曲だろう?とYouTubeなどで予習したり、実際に周年でパフォーマンスする姿を見たり、撮った写真を見ながら思い出に耽ったりしているうちに
「こういう意味を込めていたのかな」
という思いが少しずつ形になってきました。
2.LADYBABY「イースターバニー」 ~始めようと思い立つこと~
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1部の最初に披露されたのがこの「イースターバニー」でした。どんな曲なのかというと、行進曲のようにパワフルで、全体にかわいい世界観ながらも裏で鳴っている重低音のギターやデスボイスがアクセントになるセンス溢れる1曲です。
曲調もさることながら、LADYBABYというメンバーの入れ替わりがそれなりにあったグループにしてみると奇跡のようなタイミングと組み合わせで産み出された曲で、強烈な印象を残した曲でもあるようでした。アイドルの界隈にはこういう印象を残す曲が時に産まれます(ZOCしかり)
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バーレスクならではのキュート&セクシーな衣装もさることながら「イースターバニー」の歌詞の世界観に彼女らの姿を照らし合わせることをしてみたくなります。
ひなたがバーレスク大阪に入店したのも「(スタートは少し遅れたけれど)好きなことに挑戦してみたい!」という心持がどこかであったのではないでしょうか。チャレンジに遅すぎるはないし、何度でも挑戦すればよい、という思い入れがこの曲のセレクトから感じられました。
思えばペアを組んだなゆたちゃんももともとはアイドルをしていて、やはりもう一度やってみたい、という気持ちがあったんではないかなと思ったりします。
3.ClariS「コネクト」 ~目標とか憧れとか~
1部にもう一つ披露されたのがこちらの「コネクト」
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「コネクト」は3月にあったえれなちゃんのBDイベントでも披露されたものでした。
ひなたは「シノンさん推し」であることを公言しています。また歌うことについて私が聞いたとき「えれなさんみたいな歌い方をしたい」と具体的にその魅力ある歌い方について教えてくれたのでした。1年の区切りの部分で、そういった方たちと共演できているのは、ひなたにとっても随分嬉しいことなのではなかったかな、という気がします。
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他の魅力的なダンサーと共演することでの化学反応は見ていてワクワクします。入店してみて新たにやってみたいと思ったこともたくさんありそうな気がします。歌だけとってみてもハモりとか新境地に挑戦する姿勢も見えています。ひなたの歌の進化については、これからも楽しみです。
4.GARNiDELiA「桃源恋歌」 ~原点としてのダンス~
ひなたはバーレスク大阪に入る前からダンスの経験があったと聞いています。初めの頃の覚えることが多くて大変な時期や、通常営業と並行するイベントに向けての練習などにもしっかりついていっているように見えたのは、そのダンス経験というベースが大きかったんではないかと思います。
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一緒に踊っていたのはひなたと身長が同じくらいのシノンちゃんとサニーちゃんでした。長い手足を優雅に動かす踊りがシンクロする様はゴリゴリのアイドル曲とはまた違った魅力でした。
また、この「桃源恋歌」という曲はいわゆる「踊ってみた」の界隈で有名な曲らしく、青春時代の時間をそれなりにダンスに費やしたであろうひなたの日々を想像してみたくなります。
5.わーすた「いぬねこ、青春真っ盛り」 ~アイドルとしてのひなた~
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2部の2つ目に披露したのが、このわーすたの曲でした。アイドルをリスペクトの対象としているひなたですが、わーすたも好きなグループの一つであることをTikTokを始めた頃にその動画の中で紹介をしていました。この曲自体はわーすたの大きい公演があると今でもセトリに組み込まれることのあるグループの代表曲です。
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えれな+すず+ひなた によるバーレスク大阪内のユニット「flourflower」での披露でした。なんだかんだでこのユニットで披露した曲もこの1年で6曲ぐらいになったのではないかと。ひなたのカワイイの追求は今後も見逃せません。
6.CRAYON POP「Bar Bar Bar」 ~コミカルに楽しませること~
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3部の初めに披露されたのがこの「Bar Bar Bar」でした。バーレスク大阪でのパフォーマンスの特徴としていわゆるセクシーな演目(シャンパングラスガールとか撮影禁止の大車輪とか)が基本的に目玉だと思いますが、その一方で全力で楽しませにかかってくるようなパフォーマンスを披露してくれることがあります(ホストイベントでのなりきりホストしかり、夏祭りでの全力ソーラン節しかり)
これも系譜としてはそっち側の演目です。見ているとちょっと笑ってしまうところがあります。
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また、この日一番の盛り上がり(?)だったのが4人メンバーに加えてスタッフほそみんが登場したときでした。歓声がすごかったです。
バーレスク大阪に行けば会えない日はないほそみんですが、合間にこの準備までしていたかと思うと本当凄いなと思います。
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いつもバーレスク大阪を支えてくれていることに感謝
REBORNイベントですずちゃんと漫才を披露したこともあったりと、笑いがあるような方向性も楽しみなひなた。今後はどんな風になっていくでしょうか。
7.あきよしふみえ「Together」 ~みんなと歩む、これまでとこれから~
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3部の2つ目に最後のソロパとして披露されたのがこちらの曲でした。明るくてわかりやすく、それでいて力強い1曲です。「Together」という言葉が示すように、これを歌う人、この曲を思い浮かべる人、励まされる人など複数の顔がイメージとして湧いて出てきます。
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このパフォーマンスの間、後ろのスクリーンにはこれまでのひなたのバーレスクでの歩みをちりばめた動画が流れていました。そしてパフォーマンスの途中でステージに座り込んでお客さんと同じ方向を向いてスクリーンを見る、という演出がありました。
ここ1年の自分の歩みをお客さんと一緒に見る、という意味合いもあったと思いますが、これから未来に起こる何か大きいものを一緒に見ている、というような感覚がこちらにありました。
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それぞれのソロパを読み解いていくと、とても意味のある構成だと思いました。ただ、10人がひなたのパフォーマンスを見れば10通りの解釈があると思います。
この文章を読んでくださって、もし興味の出られた方がおられましたら、ぜひバーレスク大阪に足を運んでひなたやひなたの仲間たちの姿を見てみてほしいと思います。なにより、生き生きとしたダンサーがそこにはいますので何か感じるところがあると思います。
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