デザイン思考
🔻デザイン思考とは
デザインしたサービスやプロダクトの先にあるユーザーを理解し、仮説を立て、初期の段階では明らかにならなかった第三の戦略や代替する解決策を特定するために問題を再定義する、一連の問題解決の考え方のこと。そしてただそれを考えるだけではなく、行動に移して、より良い結果を求めるための方法。
🔻そもそもデザインとは
新しい可能性を発見するための問題解決のプロセス
🔻「デザイン思考」のプロセスの中で特に取り入れられているもの(実験的思考法)
○人間中心的なアプローチ
○あらゆるアイデアを出し合うブレインストーミング
○試作品を作ってみるプロトタイピング
○試作品を試しに使ってみるテスティング
🔻デザイン思考の五段階
①共感👫
インタービューやアンケートを使って、ユーザーの行動を理解し、寄り添い、何が問題点なのかを見つける。ユーザー視点に立ち、どういう気持ちでユーザーがその回答をしたのかをよく考える。※ユーザーの回答を鵜吞みにしない
②定義📓
ユーザーのニーズに仮説を立てる。ユーザーが本当はそこに何を望んでいるか、何を実現したいのかを考える。
③概念化
実現したいことへの解決へのアイデア出しをする。(この時に、自分一人で解決するのではなく、チームで意見を出し合う、ブレインストーミングが有効!)
④試作
③で固まったアイデアを基に、製品やサービスの試作品を作る段階に入る。試作しなければ、そこから生じる問題点も分からないので、とにかく形にしてみる。
⑤テスト
試作品を市場に出して検証を行う。ユーザーからのフィードバックをもとに適宜改善を行いながら、試作、テストを繰り返す。
※この5つのプロセスは、互いに行ったり来たりを繰り返し、この手順で行うということではない
🔻デザイン思考は、客観的な視点が不可欠
デザイナーが従来の問題解決方法では解決できない問題を新しいイノベーティブな方法で解決しようすることが求められる。
🔻例
アップルのアイポッド
いままでの常識では、音楽は小型のCDプレイヤーやウォークマンを持ち運んで楽しむ、というのが常識であった。Appleではまず競合他社の製品分析とユーザーがどのように音楽を聴いているのかを徹底的に観察・分析することから始まりました。
そこから、ユーザーの多くがCDからコンピュータへ音楽を保存し、それをプレイヤーに移すということを手間に感じていることがわかり、「いつでもどこでもその場で選んだ音楽を聴きたい」というユーザーの潜在的なニーズを発見しました。そこから、「すべての音楽をポケットに入れて持ち運ぶ」といったコンセプトが生まれ、回転する円盤で画面操作ができるスクロールホイールやiPodとコンピュータを自動同期させるオートシンクなどの斬新なアイデアも生まれた。
🔻まとめ
現代の時代に求められる製品やサービスは、これまでのように誰かが作るべきものを提示し、それを作る、という時代から、ユーザーの潜在的な問題を発見し、それを試行錯誤しながら解決していく方法に変わりつつある。