【シャニマス】プロデュースおもんないっていう初心者のためのイベントコミュのすすめ
こんにちは。
先週シャニマスのチュートリアル記事を書いた西薗です。
前回の記事では「シャニマスを始めようと思ったものの、ゲームの進め方がよくわからない」というビギナーの方に向けて、ゲームのチュートリアルに上手に乗るためのアドバイスを色々と書かせてもらいました。
しかし、私は知っています。
「キャラクターが気になって始めたけど、そもそもゲーム性が合わない」「シナリオは読みたいけどプロデュースはめんどくさい」という人々も多くいることを……
しかしだからと言って布教を諦める西薗ではありません。
私は布教への執念で言えばフランシスコ・ザビエルのそれを凌ぎます。
今回は「プロデュースおもんない勢」でもキャラクターについて知ることのできる手段、「イベントコミュ」について綴っていこうと思います。
イベントコミュとは
前回の記事でも書きましたが、イベントコミュとはプロデュース中に発生しない長編シナリオのことです。
イベントコミュはホーム画面の「メニュー」→「アルバム」から読むことができます。
本来イベントコミュを読むには期間限定のシナリオイベントに参加するか「アルバムの鍵」というアイテムが必要なのですが、なんと2023/06/30~08/21の期間は「イベントコミュ読み放題キャンペーン」が開催中で、最新のイベント「綺羅星ルックバック」を除く全てのイベントがアイテムなしで読み放題になっています。
つまり、この期間中ならプロデュースをしなくてもシナリオだけ読むことが可能なのです。やったね!!
しかし、うきうきしてアルバムを見に行ったあなたは次にこう思うでしょう。
「話が多すぎて何を読めばいいかわからん」
というわけで今回は初心者にオススメなイベントコミュを紹介していこうと思います。
イベントコミュはユニットの成長やユニットを越えたアイドル同士の交流を描くのがメインなので、各ユニットごとに1~2本ずつ紹介していきます。
全体・越境
各ユニットごとと言った矢先にアレですが、「そもそも知ってる子以外にどんなアイドルがいるのかよく知らない」「まず全体の雰囲気を見てみたい」という人もいるかと思いますので、まずは全てのユニットが登場する話や各ユニットから何人かずつ集まる話(いわゆる「越境」)から紹介していきます。
サマー・ミーツ・ワンダーランド
当時未実装だったノクチルとシーズ以外の全員が登場するイベント。見ての通りサマーバケーション系です。
クレヨンしんちゃんの夏休みスペシャル回とかで「田舎に遊びに行って不思議な体験をする」みたいな回あるじゃないですか。それです。
話もアイドル同士の交流がメインなので読みやすいし、それでいて長すぎず起承転結もしっかりしているので満足度の高い1本。全員ではありませんが、一通りキャラクターを掴むにはうってつけのシナリオです。
女子高の修学旅行に引率で来たみたいな気持ちで読みましょう。
(一応微ホラー注意。クレヨンしんちゃんレベルですが)
ロング・ログ・エンドロール
夏休みスペシャル回その2です。
「サマー・ミーツ・ワンダーランド」に比べて登場アイドル数は少ないですが、こちらはプロデューサーもしっかり話に絡んできます。
「アイドルもののホラー回」としてクオリティが高いので、気になるキャラクターが登場しているなら最初にこれを読むのも全然ありです。
他のコミュを読んで各アイドルのパーソナリティを知ってからもう一度読むと味わいが変わっているかもしれません。
一粒で二度おいしいコミュですね。
イルミネーションスターズ
イルミネーションスターズは櫻木真乃、風野灯織、八宮めぐるの3人によるユニットで、いわゆる信号機ユニットと呼ばれる、アイドルマスターシリーズにおいてブランドを代表する立ち位置です。
イルミネはなんといっても常に3人とも仲良しであり、対立したりすることがほぼないため安心して見ていられるユニットです。
イルミネのイベントコミュはそれぞれ独立した話になっており、成長こそすれども、ある回を境に3人の関係性が明確に変わるようなこともないので、どのシナリオから読んでも問題はありません。
ここでは読みやすさと人気を重視しておすすめのイベントコミュを紹介します。
Light up the illumination
記念すべきシャニマス第1回目のシナリオイベント。
イルミネーションスターズ結成の経緯と、彼女たちに絆が芽生えるまでの過程を描いたシナリオです。
W.I.N.G.よりも前の時系列の話なので、正真正銘の第1話と言えます。
それぞれのパーソナリティや立ち位置がわかる話で、読了時間も50分と手軽なので入門に最適なシナリオイベントです。
ただ、昨今噂されるような現シャニマス特有のインパクトある展開や示唆に富んだ表現などは少ないので、刺激を求めている人には物足りないかもしれません。
はこぶものたち
こちらはイルミネのイベントコミュの中でもメッセージ性が強く、考えさせられるシナリオです。
ある種非現実的とさえ言える善意の塊のようなイルミネーションスターズの3人が、何かの拍子にこの非情な現実世界に迷い込んでしまったような、そんな気のするシナリオです。
シャニマスのオタクがよく言う「実在性」を、イルミネに持たせたのがこのシナリオなのかなと思います。
あとこのシナリオでは「インターネット上のモブ」が何人も登場しますが、その形態模写の精度に脱帽させられます。
そのモブにエグい感情移入してる灯織も面白いです。
アイドルらしいイルミネを見るなら上で紹介した「Light up the illumination」がおすすめですが、シャニマスらしいイルミネを見るならこの「はこぶものたち」が良いと思います。
アンティーカ
アンティーカは月岡恋鐘、田中摩美々、白瀬咲耶、三峰結華、幽谷霧子の5人によるユニットです。
アンティーカはメンバーの年齢が全体的に高く、精神的に成熟しているアイドルが多いユニットです。また他人の気持ちの変化に敏感な子が多く、互いに気を遣いすぎてすれ違うことが多々あります。
アンティーカのイベントコミュは、ある回を境にメンバー同士の明確に関係が変わったりはしないものの、回を追うごとに少しずつ相互理解が進んでいきます。とはいえ基本的にどの順で読んでも問題ありません。
ここではシンプルに人気の高い2本を紹介します。
見て見ぬふりをすくって
これぞアンティーカという感じのコミュ。
この回だけでそれぞれの個性とユニットの関係性がなんとなくわかります(ただ若干恋鐘と霧子の影が薄い)。
またメンバー同士の相互理解が進む回でもあるので、ユニットの成長も感じられると思います。
長くもなく、話の流れもストレートで読みやすいので初心者におすすめです。
ストーリー・ストーリー
「ストーリー・ストーリー」はアンティーカのイベントコミュの中でも非常に人気の高いシナリオです。
このコミュは、アイドルがショックを受けたり、厳しい言葉をかけられたりといったシリアスな展開がある、比較的"シャニマスらしい"シナリオです。
それでいて難解な表現は使わずとも示唆に富んだ台詞回しや、テーマと物語の構造的な美しさがあり、全体的に完成度の高い作りになっています。
また、アンティーカにおける月岡恋鐘の存在の大きさを感じられます。
これを読んだら「月が焦がれる太陽/月」「かいぶつのうた」などのイベントコミュも出汁がしみしみで美味しく感じられることでしょう。
放課後クライマックスガールズ
放課後クライマックスガールズは小宮果穂、園田智代子、西城樹里、杜野凛世、有栖川夏葉の5人によるユニットです。
年齢幅が広いながらも全員が互いを対等な仲間として扱っており、どんなことも全力で楽しんでいくユニットです。
放クラのイベントコミュは全体的に明るく楽しいドタバタ劇や人情に溢れる話が多い傾向があります。
それぞれ独立した話になっているので、どのシナリオから読んでも問題ありません。
ただしサポートコミュの内容を引き継いでいることがあるため、プロデュースをたくさん行なっていればより楽しめると思います。
放クラのコミュは全体的に読みやすいので、ここでは5人の関係性に触れるものやキャラクターを知らなくても楽しみやすいものをチョイスしました。
綺羅星ルックバック
初手で謝罪させて頂くと、このコミュはイベントコミュ読み放題キャンペーンでは読むことができません。すみません。
なぜなら、2023年7月現在で最新のシナリオイベントがこれだからです。
よってイベントミッションを少しクリアしないと読むことができませんが、それでも初心者には絶対におすすめしたいコミュです。
話の主軸は「果歩が智代子を"ちょこ先輩"と呼ぶようになった経緯」ですが、5人の関係性やユニットのスタンスといった放課後クライマックスガールズのエッセンスがしっかりと詰まっており、なおかつシナリオも綺麗にまとまっています。
「放クラになって間もない果歩と智代子」の過去回想(初出)を挟みながら進むので、放クラコミュをたくさん読んでいる人もそうでない人も同じように楽しめるはずです。
あとシャニマスはシナリオが増えるにつれてどんどんBGMも豊富になっていくのですが、最新だけあってこのコミュでは良BGMが総動員されており、各シーンを的確に演出してくれます。
読了時間は60分ですが、それどころではない満足感が得られます。
最新のイベントながら、「放クラを知るならこれ」と初心者にも自信を持っておすすめできるシナリオです。
アフター・スクール・タイム
バラエティ番組の企画でサプライズの手伝いをすることになった放クラの話です。
努力あり・ハプニングあり・感動ありのこのシナリオは、実際に一昔前の面白バラエティ番組を見ている気分になれます。
そこまで長くなく、複雑な場面転換もないので非常に読みやすいと思います。
作中で再現VTRを作るシーンがあるのですが、そこで登場するクソガキ果歩と押しに弱い夏葉だけでも一見の価値ありです。
このコミュを見る前でも後でも良いのですが、放課後クライマックスガールズの楽曲「拝啓タイムカプセル」を聴いてみるとより楽しめると思います。
アルストロメリア
アルストロメリアは大崎甘奈、大崎甜花、桑山千雪の3人によるユニットです。
双子+成人の組み合わせですが千雪も姉妹の一員であるかのように仲が良く、3人で幸福を形作っています。
一方でイベントコミュは3人の在り方について問うものが多く、話によっては比較的シリアスな展開になります。
一見するとお花畑なユニットなので、急に重い話に遭遇すると後頭部に不意打ちを食らったような気持ちになるかもしれません。
こういった点でアルストロメリアは3人の関係性が少しずつ変わっていくユニットでもあるので、シリアス寄りな話については実装順に読んでいくのがいいと思います。
(「薄桃色にこんがらがって」「アンカーボルトソング」など)
今回は重めの話と軽めの話からそれぞれ1本ずつピックアップしました。
薄桃色にこんがらがって
「薄桃色にこんがらがって」は、60本以上あるイベントコミュの中でも間違いなく5本の指に入る人気を誇る名作です。
アルストロメリアは一見すると「理想以外を一切排除した桃源郷」のようなイメージを持ってしまいますが、そこに容赦なく亀裂を入れてくるのがシャニマスというコンテンツです。
でもただ辛いだけじゃなく、互いに悩んでもつれ合った過程が確かに彼女たちの強い絆になっていると感じられるシナリオです。
これを読むと、二次創作でありがちな「Pを取り合ってギスギスする甘奈と千雪」が解釈違いになります。
あと甜花ちゃんが大好きになります。
やや長めですが、長いだけのことはある満足度です。
アルストロメリアが気になるという人以外にも是非読んで頂きたい。
あと、これを読んだら「アンカーボルトソング」も読みましょうね。
先生との約束だよ!
流れ星が消えるまでのジャーニー
「薄桃色にこんがらがって」とは打って変わってほっこり100の、大崎姉妹の絆を描いたコミュです。
生まれる前から一緒の2人ですが、今では性格も好きなものも全く違います。「ふたりでひとり」だった彼女たちが「ふたりはふたり」になるまでの過程について、回顧を挟みながら振り返っていく――というのがこのシナリオです。
これを読むとデビ太郎が愛しくなります。
ストレイライト
ストレイライトは芹沢あさひ、黛冬優子、和泉愛依の3人によるユニットです。
ストレイのストーリーは、
W.I.N.G.(プロデュース)
Straylight.run()(イベント)
ファン感謝祭(プロデュース)
WorldEnd:BreakDown(イベント)
The Straylight(イベント)
の順で続きもの気味な作りになっています。
ストレイのシナリオは全体的にバトルものの様相を呈しており、他所のアイドルと競い合ったり、時にはメンバー同士で対決することも少なくありません。熱い展開が好きな人におすすめです。
ここでは続きもの3本から1本、それ以降から1本をご紹介します。
Straylight.run()
これを読まなきゃストレイライトは始まらない。
「Straylight.run()」はストレイライトの最初のシナリオイベントで、ストレイライト結成から彼女たちがユニットになっていくまでの過程を描いたシナリオです。
ストレイライトは他ユニットに比べてメンバーの関係性の変化が大きいため、最初の物語にあたる「Straylight.run()」から順番に読むことをおすすめしたいです。
ストレイライトは是非アニメで見たいのですが、今出てる情報ではシャニマスのアニメには出なさそうな雰囲気なので残念です。
Run 4 ???
あさひ vs 冬優子 & 愛依 です。
これまでのストレイライトのイベントコミュと違って続きものではないので、各キャラクターの概要を知っていれば初心者でも楽しめると思います。
バチボコに殴り合って理解(わか)り合っていくのがストレイライトって感じでとても良いです。起承転結もシンプルで非常に読みやすい。
あさひの影がやや薄いですが、代わりに上質なふゆめいが摂取できます。
ノクチル
ノクチルは浅倉透、樋口円香、福丸小糸、市川雛菜の4人によるユニットです。
ノクチルのイベントコミュは、
天塵
海へ出るつもりじゃなかったし
さざなみはいつも凡庸な音がする
天檻
の順で続きもの気味な作りになっています。
ノクチルのシナリオでは、これまでのユニットと違って"既に出来上がっている"彼女たちの関係性と、そこに持ち込まれた「アイドル」という変化を彼女たちがどう受け止めていくのかを見ていくことになります。
またノクチルのシナリオは浅倉透の独特な世界観もあってたまに難解(抽象的・詩的)な表現があり、一度読んだだけではピンと来ないこともあります。
それだけに読解や考察が好きな方にはハマりやすいかもしれません。
天塵
「天塵」はノクチルの最初のシナリオイベントで、4人がデビューしてから芸能界に振り回される話です。
彼女たちの日常とアイドルとしての歩みが並行して描かれるのでだいぶ長いですが、難解な表現はそれほどないのである程度読みやすいと思います。
ノクチルが気になる人には是非順番にコミュを読んで頂きたいので、ノクチルのおすすめは「天塵」一択です。
シーズ
シーズは七草にちかと緋田美琴の2人によるユニットです。
シーズのシナリオは、
W.I.N.G.(プロデュース)
OO-ct. ──ノー・カラット(イベント)
ファン感謝祭(プロデュース)
モノラル・ダイアローグス(イベント)
G.R.A.D(プロデュース)
セヴン#ス(イベント)
の順で完全に続きものの作りになっています。
またこれらのシナリオは後述する斑鳩ルカの背景を知る上で非常に重要であり、斑鳩ルカについて知りたい人は必然的にシーズのシナリオを追うことになります。
シーズはこれまでのどのユニットよりも圧倒的に関係性が希薄であり、また長い時間をかけて関係を構築していっている最中のユニットです。
ここでは、シーズ最序盤の2本のコミュを紹介します。
OO-ct. ──ノー・カラット
「OO-ct. ──ノー・カラット」は、60本以上あるイベントコミュの中でも1, 2を争うほどの人気があると思われるシナリオで、シーズの最初のシナリオイベントです。
私が初めて読んだイベントコミュであり、シャニマスにハマったきっかけそのものです。
シーズのシナリオは全体的に、
長い
複雑な場面転換が多い
示唆に富んだ表現が多い
展開が重い
といったアイドルゲームらしからぬ文学性(読みづらさ)を持っており、そこそこ好き嫌いが分かれるところだと思います。
私はシャニマスの「アイドルゲームらしくなさ」が好きなので、このコミュはしっかり大脳新皮質にブッ刺さりました。
シーズ関連のコミュには七草はづきと天井努(社長)の背景も大きく関わっており、現在のところシャニマスのメインストリームを担っていると言っても過言ではありません。
アイドルゲームに拘らず、大作ADVが読みたい人におすすめです。
アイムベリーベリーソーリー
「アイムベリーベリーソーリー」は「OO-ct. ──ノー・カラット」の次に開催されたシナリオイベントで、シーズが初めて登場した越境コミュです。
シーズよりも真乃・摩美々・霧子・智代子による職業体験が話の中心になりますが、このシナリオで提示されるテーマはシーズや斑鳩ルカのシナリオを追う上で必ず後から効いてくるので、読んでおいて損はないと思います。
しかしながら本シナリオは読了時間が120分と長く、作中作であるゲームの台詞が頻繁に挟まったり、示唆に富んだ表現が多かったりと、少し初心者にはおすすめしにくい構成になっています。
とはいえシナリオ自体は良作なので、「いきなりノー・カラットを読むのは怖い」という人はこちらから読んでみるのが良いかもしれません。
斑鳩ルカ
斑鳩ルカは2023年4月にプロデュース可能となったばかりのアイドルであり、それまでは緋田美琴の元相方&七草にちかの敵役として登場していました。
そんな斑鳩ルカのことが気になる人に良いニュースと悪いニュースがあります。
良いニュースは、2023年7月現在において斑鳩ルカのシナリオイベントは一度も開催されておらず、これからリアルタイムで追うことができるということです。
悪いニュースは、斑鳩ルカが283プロに加入する経緯を"完全に"追うためには6本のイベントコミュとシーズの全プロデュースコミュを読まなければならないことです。
一応、この中でも斑鳩ルカが登場しない次の4つは読まなくても最低限話を追うことはできます。
きよしこの夜、プレゼン・フォー・ユー! ~お客様の中にサンタはいらっしゃいますかSP~
明るい部屋
OO-ct. ──ノー・カラット
G.R.A.D.(緋田美琴)
「セヴン#ス」を終えると、斑鳩ルカが283プロに加入する前日譚である「ジ・エピソード」に繋がります。
「ジ・エピソード」はホーム画面の「メニュー」→「アルバム」→「スペシャル」から読むことができます。
道のりは長いですが、斑鳩ルカを追うことは現在のシャニマスのメインストリームを追うことに等しいので、是非一通り読んで頂きたいです。
初心者向けではないけど良作コミュ
明るい部屋
当時未実装のシーズを除く全ユニットが登場するイベント。
基本的には「全ユニットが協力して年末の仕事をこなしつつ283プロの寮を大掃除する」という話ですが、話は事務員の七草はづきさんを中心に展開されます。
初心者プレイヤーもはづきさんにはお世話になりまくってるはずなので、彼女の私生活について興味がある人も多いんじゃないでしょうか。
このコミュでは普段は描かれないはづきさんの日常について知ることができます。
ただこのシナリオは鬼ほど長い上に登場人物が多くて話が散らかり気味です。しかし作中のはづきさんや天井社長の台詞の中に様々な伏線や考察要素が散りばめられており、シャニマスのメインストリームを追う上で重要なコミュになっています。
線たちの12月
2022年12月に実装された越境コミュ。
灯織とルカが接触するというまさかのシナリオです。
このコミュでは咲耶・凛世・透・小糸の町内会ボランティアと灯織のダンス集中レッスンの2つの話が並行で進んでいきます。
町内会ボランティアの話は最近のシャニマスらしいメッセージ性の強い内容で、ここだけなら初心者にも勧められるような読後感の良いコミュでした。
しかしながら並行で進む集中レッスンの話はシャニマスのメインストリームに関わる内容であり、斑鳩ルカというアイドルの背景を知らなければ理解できないので初心者には勧められなくなりました。
こっち側の話は緊張感がすごくて、初見の時はどうなってしまうんだとずっとドキドキしながら読んだものです。
ただこの2つの話は一貫した1つのテーマで繋がっており、この2つの話あっての「線たちの12月」であったと言えます。この点も含めて良作コミュと言えるので、道のりは遠いですが是非順番に読んで頂きたいなと思います。
YOUR/MY Love letter
「YOUR/MY Love letter」はイベントコミュの中でも非常に人気が高く、場合によっては初心者にも勧められることがあるコミュです。
なぜ初心者に勧められるかというと、アイドルゲームでありながらこのコミュの登場人物はほとんどがモブキャラであり、シャニマスに関する前提知識がほとんど要らないからです。
モブキャラが中心にもかかわらず物語の構成や演出は非常に巧みであり、シャニマスを知っていようといまいとシナリオで問答無用で泣かせに来るのがこのコミュです。
「プレイヤーの感情移入」と「アイドルの実在性」を掛け合わせることで生まれるこの演出は、二次元アイドル作品の究極形とも言える感動を作り出すことに成功しています。間違いなく名作です。
ただこの感動をシャニマス初見のプレイヤーが受け取れるかというと疑問がありますし、このコミュがシャニマスかと言われると自信を持って頷けはしないというのが私の所感です。
(挑戦的な姿勢は非常にシャニマスらしいですけどね)
というわけで初心者をビビらすにはうってつけですが、シャニマスについて知ってもらうのに適しているかというとそうではないというのが結論です。
でも本当にビビり散らかすほどの名作ではあるので、アルストロメリアのコミュをいくつか読んだらこれを絶対に読んで欲しいです。
おわりに
というわけで、合計18本のイベントコミュをおすすめさせて頂きました。
果たしてこれはガイドになっているのでしょうか。あまり選択肢が減っていない気がする。
強引に個人的ベスト3を決めるとしたらこんな感じです。
YOUR/MY Love letter
薄桃色にこんがらがって
線たちの12月
もし良かったらみんなのベスト3も教えてね。
感想も語り合おうね。
(私は感想を語り合う人が欲しいからこうやって布教しているので!!!)
イベントコミュを見るとプロデュースのモチベーションが上がるので、今回の記事は「プロデュースおもんない勢」に贈りつつも、イベントコミュがきっかけでプロデュースにもハマる人が増えてくれたらいいなと思います。
というわけで。
アイドルマスターシャイニーカラーズを、今後ともどうぞよろしくお願いします。
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