馬鹿にするのもいい加減にしろーーー!!!(8月7日東京医科大学の会見を受けて…)

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▲新しい記事書きました。

こんにちは。リコです。当該年度に東京医科大学を受験した、某大学医学科の学生です。

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8月7日の東京医大内部調査委員会の会見および、

同日行われた東京医大の記者会見について。

文部科学省が全国の医学部医学科に対して入試の実態調査を指示した件については別の記事にて触れます。

▲東京医科大学の入試不正問題 内部調査委員会の会見

▼内部調査委員会報告書の全ページ(画像)

内部調査委員会は8月7日の会見で、女子および3浪以上の男子に対して点数調整が不正に行われていたと発表しました。

▼東京医科大入試不正 点数加算や操作認める 調査委


続いて、内部調査委員会の会見を受けて東京医科大学が記者会見を行いました。

▼入試不正の内部調査結果受け東京医科大の常務理事らが会見(2018年8月7日)

▼東京医科大が謝罪 「女子一律減点など 根絶する」

▼不正入試認めた東京医科大 文科省が受験生救済措置を指示

▼東京医大 二次試験 小論文の点数調整リストをNHK入手

東京医科大学は当該受験者への対応を検討するとのことですが、

これはなされて当然であります。

どこまで遡るか、どの程度の対応となるのか等、続報を待たねばなりませんが、いずれにしても全ての当該受験者に対し誠意のある対応がなされることを望みます。

これまで努力してきた一人の人間の人生を否定し踏みにじり、能力があってもそれを認めない。

人の人生をめちゃくちゃにしているわけです。そして、なんと、信じがたいことに、被害者は大勢いた

受験生はモノじゃない。人間です。

東京医大の入試会場にいる受験生には背景がある。人生がある。ここまでくるのにどれほどの努力や苦労、我慢、葛藤があったのか。そして受験生を応援する人にも背景がある。人生がある。

そして東京医大の入試会場に来れなかった現役生・浪人生・学卒生もいる。受験したかったけど諦めた。急な不幸でやむおえず試験を諦めた。様々な事情で受験会場に行けなかった全ての若者にも人生がある。背景がある。

東京医大は受験生に、そして東京医大の受験を諦めた人間に対してとんでもないことをやらかしてのけた。

「ちょっとそこの自動販売機までジュース買いにいく」程度のものではないんですよ。

「ちょっとそこの東京医大の入試会場まで入試を受けに行く」ことは簡単なことではないんですよ。

たどりつくのはどれだけ困難だったのだろう。この困難は、あるときは金銭であり、学力であり、環境であり、友人関係であり、兄弟の悩みであり、恋人との別れである。何回泣いただろうか。何回悔しい思いをしただろうか。悔しくて眠れない日もあった。それでも様々な困難を乗り越えて、今日この日、会場にたどりついた。



何度諦めようと思っただろう。もう無理かも、いや、もう一踏ん張り。

眠いなぁ、寝ようかな。明日やればいいよね。いや、だめだ。もうちょっと頑張ろう。

もう嫌だ、こんな量終わらないよ。すべてを投げ出したい。なんで医学部なんて目指したんだろう。今年受かる保証はないし、進路変更は早いうちが吉だよね。いまからでも安全な道へ行こうか?いや、まだ頑張ろう。

かつての同級生は楽しそうにインスタグラムに写真を上げる。いいなぁと思う。私も映画を見たい、海に行きたい、ディズニーランドに行きたい。いや、我慢だ。まだ頑張ろう。

模試を受けに行く。朝から夜まで、ひたすら解き続ける。フラフラになりながら帰りの電車の中で答え合わせをする。

模試の結果が返ってくる。成績が伸び悩んできた。順調とは言えない。周りの受験生は成績が良かったようだ。私だけが伸びてない。間に合わないかも。今年は諦めて浪人を1年伸ばして来年がんばる?いや、だめだ。もうちょっと頑張ろう。

もう頑張れないや。わたし、生きるのに疲れちゃった。頑張っても頑張っても全然無理だよ。受かるなんて絶対無理。医学部なんてあきらめる!!!!こんな気持ち、お母さんにはわからないだろうけど!!!!!!!と言う。

自室のドアをバタンと閉めた娘を見て母は思う。私は娘に何をしてやれるのだろうか。涙を拭いておにぎりを握る。お腹すいてるでしょ、よかったら食べてね。そんなことしかできない自分の無力さに悲しくなる。

苦しい事もあった。諦めようとも思った。悔しくて眠れない日もあった。何回泣いて何回喧嘩しただろう。

それでも、「試験は公正である」と信じて入試を受けに行った。


繰り返します。東京医大の入試会場に集まった受験生のひとりひとりに、人生がある。背景がある。

子を東京医大の入試に送り出したのひとりひとりに、人生がある。背景がある。

受験生は、受験生である以前に一人の人間です。

東京医大は、受験生の歩んできた人生を認めなかった。受験生の実力を正当に評価しなかった。踏みにじり、消費した。

大学は自らが犯した事の重大さを理解し、誠心誠意対応してほしい。

今回の不正操作は到底許される問題ではありません。


また東京医大は受け取っていた助成金の自主返還も検討すると述べました。

これについては自主返還だけで済まさず、責任を果たすべきであります。

(※助成金=女性研究者育成のための助成金)


東京医大は女子受験生三浪以上の男子受験生に差別を行う裏で、「女性研究者を育成する」との名目で多額の助成金を受け取っていたわけです・・・

つまり、女性は助成金を得るためのツールとして"消費"されたわけです。

はぁ。もう、ほんとうに。なんなの。

馬鹿にするのもいい加減にしろーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

入学の時点で意図的に男女比をコントロールするような大学が、女性の未来を考えているわけがない!!!!!!!!!!

働きやすい環境を整備する努力はせず、入口を意図的に狭くしているなんて、本当に、本当に、本当にありえない。許せない。あってはならない。

そのくせ「うちは女性研究者育成に力をいれている大学ですよ⭐︎」と平気な顔をして言うんです。

大学の立場からしてみれば、女子受験者はカモネギです。

チョロい商売です。


受験料を徴収し(男女一律6万円)、

公平な試験であると装い、

裏で点数の不正な操作を行い、

大学側が意図的に男女比率をコントロール。

それには飽き足らず、

女性研究者育成に力を入れているいい大学だから、女の子は安心して受けに来てね〜ですよ…はぁ。


医学科入学への入口はこちらですどうぞどうぞと案内される先は地獄の釜の中

グツグツと煮えたぎる地獄の釜の中を、ぐるりぐるりと丁寧にかきまわし、

火力は十分です⭐︎全く問題はありません⭐︎釜も大きくて立派です⭐︎この釜は歴史も古く、価値があります⭐︎そしてなんと、釜は新宿にあるためアクセスが超便利なんです⭐︎

な〜〜んてニッコニコで言うんですよ。

いざ釜の中に落ちると、こうです。

まいどあり!」

「だってしょうがないじゃん。女はすぐ辞めるから。地獄の釜の中をかき混ぜられるのは男だけ。かき混ぜ棒は重いからね。わかってね。どこの大学でもやってるよ。めずらしいことじゃない。昔からずっとそうだったんだもん。」


そして集めた受験料を数えながら、国に対してこうも言います。

「どうですか。大人気です、大繁盛です。こんなにも女性が集まりました。お金、ください。


怒りで言葉が出ません。これが大学のやることなのか。

女子受験者が助成金を得るための道具にされてしまったことは到底許されることではありません!

今回はたまたま女性が道具にされてしまいましたが、大学はあの手この手で国から助成金を得ようとしますから、この一件はジェンダーの問題には限ったことではなく、いくつもの側面を孕んでいます。そしてまだ公になってない問題が今後明らかになっていく可能性もあります。

でも今回に限っては、二重にも三重にも女性を傷つけたのは間違いないでしょう。

もらっちゃった助成金はかえすね〜〜〜〜〜これでいいでしょ?



これで、いいの?





さてここで強調しますが、この事件は医学部入試に限った話ではありません。

フェアでなければならない試験がフェアではなかった。

その不正はあなたが受ける試験で行われたかもしれないし、被害者はあなただったかもしれない。

そして、あなたが応援する人、あなたのことを応援する人が被害者だったかもしれない。

あなたは試験会場にたどりつく。数多くの困難を乗り越え、ときに我慢し葛藤し悩み苦しみ涙を流してあなたがやっとたどりついた試験で。あなたの試験の結果が正当に評価されなかったとしたら、どうでしょうか。

今回の被害者はあなたではなかったかもしれないけど、あなただったかもしれない子供達です。

あなたは東京医大の入試を受けなかったかもしれない。でも、あなたの受けた試験、あなたの受けようとしている試験で評価が正当にされないとしたらどうでしょうか。

弁護士試験、教員試験、英検、TOEIC、などなどなどなど

フェアでなければならないはずの試験で、点数が不正に調整され、

あなたは正当に評価を受けることができない。

試験は平等ではないのですか。平等でない試験は、ほんとうに試験でしょうか。

似たような門前払いを経験をされた方、おられますよね。女性に限らず、男性も。もちろん性に関係なく年齢、生まれ、その他のあらゆる要素で。

正当に評価されたかったのに、されなかった。

そのような経験のない人は、これから遭遇するかもしれません。

なんで、正当に評価してくれなかったの。なんで。なんで。なんで。



誠意のある対応と、入試の透明化がなされることを信じています。

そして私たちはこの事件をいつまでも忘れてはいけない。


他大学と合併し名前を変え、なかったことにしてくれるなよ。

以上です。



▼全国の医学部 入試公正か緊急調査を指示 林文科相

この件については別の記事にて触れます。



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