【要点まとめ】『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』
現役保育士・日本語教師のオススメ本
『子どもを𠮟り続ける人が知らない「5つの原則」』
「叱ること」が100%悪いわけではありません。
子どもたちに必要な場面で、しっかり叱り、伝えるべきことを理解させることは大切です。
でも、やはりいつもガミガミ怒りたくないですよね。
今一度、必要のない場面での「叱る」ことをなるべく避け、子どもとのコミュニケーションを上手く取れるポイントを確認できる本でした。
こんな人にオススメ!
5歳以上の子どもを持っているママやパパ
「子どもを叱り過ぎているなあ」と思っている人
「叱る」以外に上手く伝える方法を知りたい人
子どもを𠮟り続ける人が知らない5つの原則
自分とまったく同じ価値観の人はいない
強制されたことは、やらない
人間には、最低3つの長所がある
親は成長が止まっているが、子どもは成長している
まず「諭す」
1.自分とまったく同じ価値観の人はいない
親の価値観を押し付けても、子どもは反発します。
親と子は、そもそも別の人間です。「この子はこんな価値観を持っているんだな」と違いを認識し、その違いを親が承認してあげることが大切です。
その上で、「お母さんは(お父さんは)考えているよ」と、親の価値観を話し、今後どうするか話し合うと良いそうです◎
これは、ある程度子どもが大きくなってからの対応の仕方。
乳幼児期の子どもと話し合うのは難しい点も多いですよね。
子どもが5歳くらいになると、自我がしっかりしてきて、関わり方を変化させていかなければいけない時期です。その時期になると、この本に書かれている上記の方法が効果的。
2.強制されたことは、やらない
子どもが嫌がることを一方的に強制してやらせたとしても、良い結果にはなりません。これは大人の場合でも、同じですよね。
嫌々取り組んで、その場で親を喜ばせてくれたとしても、その歪みはいずれ出てきます。
例えば、「子どもが勉強をしない」という場合。
子どもが「前向きに勉強に取り組む」という状況をつくることがファーストステップ。
自主的に勉強させるには、子どもが簡単に解けるレベルの問題をたくさん解かせて自信をつけさせてあげます。できるたびに褒めてあげることも忘れずに。
少しずつ取り組む問題の難易度を上げていきながら「自尊心」を持たせることが効果的。
3.人間には、最低3つの長所がある
筆者の石田さんは、以下を抜粋されています。
「自分の強みを知って、強化する」割と欧米ではこの教育が浸透していますが、日本ではどうでしょうか。
弱点をなくすことも素晴らしいですが、それよりも長所を伸ばしてあげられる親でありたいですよね。
「弱点」も見方によっては「長所」になります。
親自身が見方を変えて、長所を見つけてあげましょう。
例えば「ゲームばかりする」という親から見た弱点も、「好きなことには集中して取り組むことができる」という長所となるかもしれません。
わたしは自分で「飽き性」だと自覚しているのですが、その分自分が「次はこれがしたい!」と目を付けたことに飛びつくスピードは速いのです。
親には「色々チャレンジしてすごいねえ」と褒められていました。
なので、不思議と「わたしって飽き性で良くないな・・・」とネガティブに思ったことはなかったのです。
親の言葉がけの一つ一つが、子どもの成長に影響します。
4.親は成長が止まっているが、子どもは成長している
親はつい、「この前もこうだったでしょ」という過去の視点で子どもを見てしまいがち。親の方が、子どもの精神面の成長に追いついていないケースが多いのです。
でも、子どもは日々成長しています。親の視点を変え、目の前にいる子ども自身を見るように心がけましょう。
親自身が余裕を持つよう心がける
兄弟姉妹と比較しない
いくら同じ親から生まれてきた兄弟姉妹でも、子どもの性格は全然違います。ほかの人と比べる「相対的比較」は意味がありません。
「少し前のこの子」と「今のこの子」を比べて、評価してあげましょう。
5.まず「諭す」
通常モード →「諭す」
非常モード →「叱る」(人の道に反したとき)・「怒る」
(今この瞬間に檄を飛ばさないと、一生後悔させることになると思ったとき =緊急非常事態時)
基本は「諭す」こと。でも、「諭す」べきときに、「叱る」「怒る」が出てきそうになったときは、以下のことを試してみましょう。
6秒待つ
「アンガーマネジメント」では、怒りのピークは6秒程度と言われる水を飲む
その場から、いったん立ち去る
どのぐらい腹が立ったかを記録する
心の中で自分を落ち着かせるフレーズを唱える
自分の怒りスイッチが入りそうになった時の対処法を、日ごろから考えておくといいですね。
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石田さんの本では、もっと詳しくいろいろな対処法、考え方が書いてあるので、詳しく知りたい方は読んでみてください。
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