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ホスピスにオープンキッチン!?入居者の「やりたい」を叶える最高のホスピタリティ

この記事は、"自分のおばあちゃん(癌闘病中)を預けられるか"、を選定基準としたホスピス見学レビュー記事です。ご家族をホスピスに預けようか悩まれている方にとって、参考になれば嬉しいです。

今回はホスピス業界三大大手の一つ、ファミリーホスピスC施設に見学に行ってきました。

ファミリーホスピス C施設
駅からのアクセス   ★★☆☆☆(場所による)
施設の雰囲気     ★★★★☆
看護師さんの雰囲気  ★★★★☆
家族に対してのホスピ ★★★★★
料金体系       ★★★☆☆
総評         ★★★★☆

アクセス重視の方は施設選びに注意!駅からさらにバス乗り継ぎの施設も

今回私が伺ったC施設は駅からさらにバスで10分の場所にありました。
私はおばあちゃんに何かあったらすぐに駆けつけたいと思うので、このアクセスは正直△でした。

しかしサイトを見てみると、他の施設は比較的駅から徒歩圏内にあったりするので、アクセスを重視されたい方はあらかじめサイトで比較してから行ったほうが良さそうです。

バスに乗り継いでたどり着いた大きな建物

入り口にはインターフォンが設置されており、名乗ると中に入れます。それ以外の目立ったセキュリティなどは特にありませんでした。

中に入るとすぐに受付があり、事務員の方が施設内へ案内してくれました。
程なくすると、施設管理者の方が施設の説明をしてくださりました。この方が、とても明るく気持ちのいい方で、施設見学が初めてだった私にとってはとても安心できました。

また、全体的に営業されている感じがなかったのでフラットにみることができましたし、この方が施設管理者ならきっと雰囲気のよい施設に違いない、と思うほどでした。

施設内のオープンキッチンから食事の匂いと音が。自宅に近い環境での生活を送ることができる

施設の雰囲気は他の施設と比べると、非常にアットホームな空間。
特に施設内にオープンキッチンが設置されているのが驚きでした。

他の施設では、外部から出来合いの料理が配膳されてくるのに対して、ファミリーホスピスではこのオープンキッチンで調理してくれるので、出来立てを食べられるのみならず、食事の時間になると料理の匂いや音がしてきて、まるで自宅にいるような感覚で過ごすことができます。

施設での生活となると、食事は唯一の楽しみにもなると思うので、食事をこのような形で提供してくださるのはとても魅力的だと思いました。

施設内に設置されているオープンキッチン

C施設の形態は「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」です。
サ高住は国から部屋のサイズをゆったり目にするように指定されているため、「住宅型有料老人ホーム」に比べて一つ一つのお部屋が大きく作られているのが特徴的です。

実際に見てみると、お部屋はどこも広々とした空間で、太陽の光も差し込みとても快適に過ごせそうです。

一人の利用者に対して看護師と介護士が一人ずつついて本人の「やりたい」希望を実現してくれる

説明の中で最も印象的だったのが、利用者の「やりたい」をどうしたら実現できるかを考えてくれる二人一組のチームが組まれていることです。

私は、施設に入居したらなかなかおばあちゃんのそばにいてあげられない分、スタッフさんがおばあちゃんの耳に傾けて、できるだけ希望を叶えてくださる施設を理想としています。

とはいえ、大規模な施設となると看護・介護との両立でそううまくもいかないのだろうか、と思っていたので、こうしたサービスがあることにとても魅力的に感じました。

過去に、お花が大好きでお部屋をお花畑にしたい、というご要望に対して、生のお花は難しくても折り紙でお花をたくさん作って部屋中に貼るなど、希望を叶えるために工夫を凝らした事例も聞きました。

病院では絶対できないようなことも、ファミリーホスピスでならできる、その人らしく生活することが可能なんだと思いました。

看護師さんは30〜40代と経験年数が多い人のみを採用しているそうで、何が起こっているのか目で見える範囲で判断できる人が選りすぐりで働いているそうです。

また、入居者さんが施設で過ごす時間をより良くすることに対してモチベーションを感じて働いていらっしゃる方が多く、廊下ですれ違った時に私に対しても笑顔でお辞儀をしながら挨拶をしてくださった姿がとても好印象でした。

料金体系は他の施設よりも少し高め。サービスの質にこだわる方におすすめ

利用料金は約30万円程度(要介護4、医療保険負担1割の場合)と、他の施設に比べて約5〜10万円程高い設定になっています。

対して、お風呂は週に2回、食事は日割り、タオルやシーツはレンタルサービスになっているなど細かなサービス内容は他の施設と同様です。
やはり部屋の大きさやスタッフさんのサービスの質などがこの設定の理由になっているのでしょうか。

ただ、私の場合は、いかにおばあちゃんが心地よく過ごせるかを重要視したいので、多少高くてもファミリーホスピスさんのように利用者に寄り添ってくださる施設であれば十分に決断できるなと思いました。

すべての説明と見学を終えた私に対して、施設管理者の方が「おばあちゃんにとって、一番いい選択をとってね!」と声をかけてくださり、本当の意味で私たちのことを思ってくださっていることがとても伝わってきました。

ファミリーホスピスの総括
施設によってはアクセスが微妙なところがあるので、場所選びには要注意。
施設内にオープンキッチンがあり、なるべく自宅に近い空間で過ごせるような配慮が感じられました。
各部屋も広々としており、非常に開放的。看護師さんも愛想が良くて気持ちがよく、入居者の「やりたい」を実現するために働きかけてくれて、そのあたたかい寄り添いに家族も安心して大事な家族を預けられそうです。
料金面がネックになる方はいそうですが、それを超えるホスピタリティや快適さを感じるポテンシャルがあると感じました。

以上!ファミリーホスピス見学レビューでした。

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私は「自分の家族を預けられる」ホスピスを日本にもっと増やしたい。
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