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20代看護師も多数活躍中。全国から入居者が殺到する人気施設へ見学

この記事は、"自分のおばあちゃん(癌闘病中)を預けられるか"、を選定基準としたホスピス見学レビュー記事です。ご家族をホスピスに預けようか悩まれている方にとって、参考になれば嬉しいです。

今回はホスピス業界三大大手の一つ、ReHOPEのI施設に見学に行ってきました。

ReHOPE I施設
駅からのアクセス   ★★★★★
施設の雰囲気     ★★☆☆☆
看護師さんの雰囲気  ★★☆☆☆
家族に対してのホスピ ★★★☆☆
料金体系       ★★★★★
総評         ★★★☆☆

第一印象は「静か」。比較的小規模なので、一人時間を静かに過ごしたい方はおすすめ

株式会社シーユーシー・ホスピスが運営するReHOPEは、医心館・ファミリーホスピスに並ぶ上場企業の一つで、ホスピス型住宅を全国的に展開しており、新規施設もどんどん立ち上がっています。

またReHOPEは比較的駅から近いところに位置しており、私が今回見学に行った神奈川のI施設も例に漏れず駅から徒歩3分程度と、アクセスは非常に良好でした。

駅からすぐの場所。クリニック併設の施設

I施設は20床程と比較的小規模で、入ってすぐに感じた第一印象は「静かな場所だな」でした。
元々病院だった場所を活用しているそうで、各所に病院の名残があるようです。

また癌末期患者と神経難病者の入居者の比率は1:1で、寝たきりの方が多いのも静けさの要因の一つにありそうです。
東京・静岡・有明など遠方からも入居者が集まるようで、施設は空きができたらすぐに埋まる状態なのだとか。

看護師さんは20〜30代と若め。やりがいは治療よりも生活支援

施設内には生活支援員・介護士・看護師の役職がおり、看護体制は日中は10名、夜勤は3名。

多くのホスピスでは、40代以上のベテラン看護師を雇用する傾向にあるのに対して、ReHOPEは20〜30代と若手看護師の方が多く働いているそうです。

私は、おばあちゃんの異変を早めに感知して処置をしてほしいので、ベテラン熟練看護師さんの方が安心できるかも….と正直思ってしまいました。

とはいえ、新卒はとっておらず、病院や訪看からの転職者とのことなので手技は申し分ないのだろうと思いますし、なかなか変わり映えしない施設生活の中で若い方に話し相手になっていただけるのは、入居者にとっても良い刺激になるでしょう。

訪問診療医は一階の同社クリニックと提携しており、週2回の定期訪問以外は必要に応じて連絡を取り訪問を依頼します。ただ、クリニック診療の合間に対応するので呼んでから1〜2時間かかる場合もあるのだとか。

緊急度は高くないケースが多いのかもしれないですが、大事な家族を預けている身としては「呼んだらすぐに来てほしい」と思ってしまうので、ここは私的には△でした。

決められた時間内の面会制限はなし。外出や外泊もOKなので週末自宅で過ごすことも叶う

家族の面会について、日中9:30-19:00まで何時間滞在してもよく、外出や外泊も許されているので、週末だけ自宅に帰られる方も多いようです。

施設に預けることで介護者の負担が軽減され、本人は時々自宅で過ごす時間が確保される。
「最後まで自宅で過ごしたい。けどそれが叶わない」と言う方がほとんどなので、両者のメリットを享受できるこの制度は本人、家族の両者にとって嬉しいですね。

説明の中で印象的だったエピソードとして、ご利用者がご飯を食べられなくなったら、本人にとって”食事”が「栄養摂取目的」なのか、それとも「生活の一部として楽しみにしている」のかをスタッフ間で話して、その後の対応を決めると言っていたことでした。

本人が最も穏やかに過ごせるように、常にベストを尽くしてくれるスタッフさんにお願いしたい、と思うので、このような対応は家族としても理想と思いました。

ただ説明後の施設見学は、ものの2分程度で終わってしまい、「他の施設との違いはなんですか?」とのこちらからの質問に対しても「他の施設を見たことがないからわからない」とバッサリ切られてしまったことが少し気になりました。(笑)

お財布に優しい料金体系。そのほか訪問や入浴などもきっちり決められている印象

料金体系は居室のタイプにもよりますが、大体入居金は0円で、20万円前後とのこと(要介護4・医療負担1割)。食事をとる方はそこに加算される形になっています。

施設の様子(トイレは部屋についている)

入浴は週2回。訪問は、ナースコールが鳴ったらまず生活支援員の方が様子を見に行き、必要に応じて看護師or介護士が対応するようです。
生活支援員による15分未満の生活援助については施設サービスとして無料で利用可能ですが、それ以上になると有料に。

このように有料のオプションメニューが多く、見積もりから実際のところどれほど上がるのかは少し不安になりました。
実際に入居を決められる際にはしっかり見積もりを確認しましょう。
(蓋を開けてみたらこんなにかかるの?!なんてことも起こりうるのかなと..)

またReHOPEも他のホスピス同様に、無理な延命治療や蘇生などの措置はしない前提での入居となるので、説明の中でも「元々の病気を治すことはない」と断言されました。
また、抗がん剤の投与はできないので、必要であればどこかの病院に通院が必要なのだとか。

ReHOPE見学総括
病院の名残が残っている施設はとても静か。小規模なので少しでもアットホームな空間がお好みの方にはおすすめ。若手看護師が多い。
家族の面会制限は夜中以外はOKで外泊・外出もできるので、家族との時間は比較的有意義に持てそうです。
料金体系はお財布に優しい設定になっていますが、オプションメニューなどの利用料によっては変動あり。
見学対応者やスタッフさんのホスピタリティには改善の余地あり。

以上!ReHOPE見学レビューでした。

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私は「自分の家族を預けられる」ホスピスを日本にもっと増やしたい。
行き場のないシニアにとっての選択肢を増やしたい。
そして、将来的には自社の施設を持ちたいと思っています。

そのための情報収集など細かに行なっているので、ホスピス選びに悩んでいる方は、無料相談を受け付けています。
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