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これだけ見れば理解できる!ホスピスの入居にかかる費用を徹底解説

このnoteではホスピス特化型メディアとして、ホスピスの見学レビューや第一線で活躍している方へのインタビュー記事などを発信しています。

今回は、実際にホスピスを利用する際の料金体型や内訳について徹底解説していきます。
ホスピスのご利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ホスピスの料金体系について

まず、ホスピス料金体系の内訳は下記の通りとなっています。

このうち、①〜⑧までの該当する項目の費用を足すと実際の利用料金となります。施設により利用料は異なりますが、料金は平均して15〜25万程度となります。

ホスピス料金体系の内訳

①初期費用ー入居費

施設により入居費の有無は変わります。
入居費0円の施設も最近は多く、入居費有りの施設は大体2〜4万と数万円で設定されています。

参考までにホスピス大手三社(医心館・ファミリーホスピス・ReHOPE)の入居費は以下の通りです。

【大手三社の入居費(参考)】
医心館 0円
ファミリーホスピス 22,000円
ReHOPE 0円

②初期費用ー消耗品費

この「消耗品」とは「施設で暮らす上で必要な生活品」です。
ホスピス入居は、お部屋ごと引越しすることと同義になるため、生活するために必要なすべてのものをお部屋に備える必要があります。

例えば下記のようなものが該当します。

ファミリーホスピス資料より
ファミリーホスピス資料より

人によって必要物は変わると思います。
お家で使っているものをそのまま使えば費用は抑えられますが、一部新調するという方も多いのではないでしょうか。

③月額費用ー家賃

毎月かかる費用として、まずは家賃があります。
家賃の価格設定も施設ごとや部屋の大きさによってピンキリです。

また個室か相部屋か、トイレや洗面所などの設備はどうか、などによっても費用は大きく変わってきます。

そのため、実際に見学をして光の入り具合や、お部屋の設備などをご自身の目で確かめて決めることをお勧めします。
ただ、どこのお部屋がいつ空くかは不透明なので、急ぎの方は希望が通らないケースもあることもあります。

参考までにホスピス大手三社(医心館・ファミリーホスピス・ReHOPE)の家賃は以下の通りです。

【大手三社目家賃比較(参考)】
医心館 72,000円
ファミリーホスピス 120,000円 ※部屋が大きい
ReHOPE 65,000円

④月額費用ー医療保険

医療費については、厚生労働省によって金額の基準が全国一律で定められています。
(※限度額適用認定証とは:1か月の医療費の自己負担額を自己負担限度額までにすることができる証です。医療機関の窓口で提示することで、高額な医療費を一時的に立て替える必要がなくなり、窓口負担が軽減されます。)

医療保険の費用表

入居者の負担割合に関しては、年齢と入居者の所得に応じて異なります。
入居者が何割負担に該当するかについては、下記の表を参考にされてみてください。(厚生労働省「医療費の一部負担(自己負担)割合について」より)

年齢区分の負担割合
所得区分の負担割合

⑤月額費用ー介護保険

また介護保険についても、厚生労働省が全国一律で定めています。
1ヶ月にかかる介護度別の自己負担額の限度額は、以下の通りです。

あくまでも"限度額"ですので、記載の金額以下に落ち着くこともありますが、施設の方曰く限度額まで使うことが多いとのことでした。

こちらも負担割合は所得額に応じて異なります。

ReHOPE「ホスピスとは。病院とホスピス型住宅の違い、ケア内容、費用を徹底解説」より

⑥月額費用ー障害福祉サービス

障害福祉サービスとは、終末期ケアと障害者支援を組み合わせた包括的なサポートを受けることを意味します。

例えば、神経難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)などはその一例です。
各市町の障害認定を受けている方については、障害福祉サービスをご利用中の方もホスピスに入居し、継続してサービスを受けることが可能です。

負担は原則1割ですが、所得に応じて自己負担限度額があります。

障害福祉サービスの自己負担

詳しくは厚生労働省が出している、こちらのページをご覧ください。

⑦生活費ー食費

ホスピスでは、固形物を食べられない方、食事をとれない方も多くご入居されます。

経口摂取が難しく、医療用の栄養剤を使用する場合は食費は発生しないケースが多く、食べた分に応じて、食費が加算されることが大半です。

大多数の施設が、朝食・昼食・夕食の3食を提供しており、1食あたりでの精算が可能となっています。

参考までにホスピス大手三社(医心館・ファミリーホスピス・ReHOPE)の家賃は以下の通りです。

【大手三社目食費比較(参考)】※30日間の場合
医心館 35,640円
ファミリーホスピス 66,000円
ReHOPE 32,400円

また、食事の内容については、外で作ったものを施設内であたため直すパターンと、施設内にキッチンがあり作りたてを出してくれる2パターンがあります。

ご入居者の状態と食事へのこだわりなどのご希望に合わせて選んでみてくださいね。

⑦生活費ーその他オプション

その他オプションは、オムツ代・洗濯代行費・寝具レンタル費などいわゆる代行費のことをさしています。

オムツなどはご家族が持ち込むことも可能ですが、別途処理代がかかるケースもありますので、施設に全てお任せしてしまった方が楽かもしれません。
洗濯や寝具レンタルなども同様です。

ここのオプション費については、必須でかかる費用と捉えておいた方がいい項目になります。

参考までにホスピス大手三社(医心館・ファミリーホスピス・ReHOPE)のオプション費は以下の通りです。
大体、数万円が相場になりそうです。

【大手三社目オプション費比較(参考)】※30日間の場合
医心館 28,050円
ファミリーホスピス 18,150円
ReHOPE 8,250円

利用料金一例

参考までに要介護4の癌末期患者の利用料金はこのような計算になります。

医心館を利用する場合↓

ReHOPEを利用する場合↓

このほかにも、訪問介護サービスをプラス5分、10分できるサービスや、生活支援基本サービス費などが加算されるケースもありますが、施設に応じて異なりますので、見学の際に見積もりを見てしっかり判断してみてくださいね。

以上、ホスピス入居にかかる料金の徹底解説でした!

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