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【徹底解説】これだけ見れば完璧!ホスピス利用までの流れや必要書類一挙説明

このnoteはホスピス特化型メディアです。筆者自身のホスピス立ち上げの中で、実際の施設見学レビューやホスピス業界の動向や最新情報、著名人のインタビューなどを投稿しています。

本記事では、ホスピス入居を検討されている方向けに「ホスピス利用の流れ」について網羅的に説明をしています。

ホスピスってなに?という方はこちらの記事をご覧ください↓

利用する前に知っておきたい!ホスピスの入居条件について

ホスピス入居条件については施設によって様々なので、まずは見学前にホームページなどで確認をしておきましょう。

原則として要支援・要介護の方で末期の悪性腫瘍、その他厚生労働大臣が定める特定疾病の方(第1号被保険者・第2号被保険者)が対象となります。

具体的な疾患例は以下の通り↓
末期の悪性腫瘍(末期がん)
多発性硬化症
重症筋無力症
筋萎縮性側索硬化症(ALS)
脊髄小脳変性症
ハンチントン病
パーキンソン病関連疾患
多系統萎縮症
脊髄性筋萎縮症
球脊髄性筋萎縮症
慢性炎症性脱髄性多発神経炎
後天性免疫不全症候群
頸髄損傷
気管切開 など

緩和ケア病棟に入院をしても、短期間で退院を促されるケースがほとんどです。これは、病院としては患者に在宅やクリニック等に通院してもらったほうが、病院側が高い診療報酬が受け取れるため短期入院が推奨されていることが背景にあります。

その煽りを受けて、病院からの退院先がない、自宅に帰りたくても帰れない、と言った"看取り難民"が非常に増えており、その数は2030年には47万人にも増えると言われています。

自宅以外の退院先や、最後を看取る場所の確保が急務とされている中で、選択肢の一つとなるのがホスピスというわけです。

末期症状を抱えた患者様が集まるため、平均居住期間は大体3ヶ月程度と、非常に短いのも特徴の一つです。

ホスピスについてもっと詳しく知りたい方はこちら↓

ホスピス入居までの5ステップ

入居の流れは以下の通りです。

(1)施設に問い合わせor資料請求
(2)施設見学
(3)入居申し込み
(4)事前面談
(5)契約・入居

入居に必要な書類は以下の通りです。

・医療保険証
・口座番号がわかるもの
・銀行印(銀行お届け印)
・医療保険限度額適用認定証(任意)
・介護保険被保険者証(任意)
・介護保険負担割合証(任意)
・その他:
障害者手帳、特定疾患医療受給者、その他受給者証

(1)施設に問い合わせor資料請求
まずは自分で検索したり、病院からの紹介などをうけて、気になる施設を複数ピックアップします。初めて調べられる方がほとんどだと思うので、まずは自宅からのアクセスや、口コミなどを見て判断されてみてください。

施設のHPのお問い合わせフォームから問い合わせると、施設側から電話で連絡が来てその場で見学日程の調整をしてくれます。

後述の通り、施設見学から入居まではそれなりに時間を要するのと、気になる施設に空床があるとも限らないので、複数の施設を同時並行で比較検討することをお勧めします。

また、問い合わせ段階で介護保険・医療保険の負担割合を確認しておきましょう。負担割合を明確にしておくことで、見学時の見積もりがより正確に確認することができるためです。

(2)施設見学
施設入り口にインターフォンが設置されているのでそこで名乗ると中に入れます。

当日は施設長やソーシャルワーカーが1対1で対応をしてくれます。大体説明に30分(質疑応答があれば45分程)、見学に15分程度で全体で1時間みておけば十分に見学できます。

実際に施設を見学してみると、サイト上ではわからなかった細かなところも見えてきます。そのため、事前に可能な範囲で入居者本人や家族とどのような施設に入りたいか、希望条件の優先順位などの話し合いをすることもお勧めします。

施設見学時のチェックリスト
☑️ 部屋の設備はどれくらい整っているか(トイレ、洗面所などはついていた方がいいか)
☑️ 緊急時はどのような対応か
☑️ 自宅から施設までのアクセスはどうか
☑️ 1ヶ月あたりの利用料金はいくらか
☑️ 食事にこだわりがあるか
☑️ 看護師、スタッフの雰囲気はどうか
☑️ 訪問医は誰か
☑️ 家族の面会には制限があるか

(3)入居申し込み
入りたい施設が定ったら、入居申込書を提出して申し込み手続きをします。

ここで一点注意点としては、この申込書を提出したから申し込みが確定したわけではありません。

申込書を提出したのちに、入居審査があったり(そうそう落ちることはありません)、まだ迷っている場合には仮押さえをしてその間も空室状況をお知らせしてくれるなど、いわば「仮予約」のようなイメージとなります。

入居申込書のイメージ

(4)事前面談
施設担当者が直接自宅まで本人やその家族に会いに来て、身体の状態や趣味、嗜好など入居後の生活について必要なことをお話しします。

電話やWEB面談対応をしているところもありますし、入院中の場合には病院まで来てくれるパターンもあります。

ここで事前に擦り合わせることで、入居後の生活もより住み良いものになるように、双方でイメージを膨らませる大事な時間となっています。
また、日々の過ごし方に関する希望を話しながら、入居への不安解消にもつながります。

それまで担当していた医師や看護師、ケアマネジャー等からも情報を収集し、入居後に必要な医療処置やケアについて綿密に確認をしてくれます。

(5)契約・入居
(4)まで問題なく進み、施設への入居を決められた場合には本契約に進みます。

契約時に必要なもの
・印鑑(銀行印、認印)
・口座引き落としの通帳(コピー)
・各種保険証類
・お薬手帳

ここまで早くて1週間程度、お部屋が空いていない場合には1〜2ヶ月ほどかかるケースもあるようです。

また、基本的に施設には身の回りの必要なものは何も準備されていないケースがほとんどなので、生活に必要なものを準備しておくことも必要です。

入居時に用意が必要なもの一覧(一例)
・パジャマ
・下着
・靴(内履き、外履き)
・シャンプー、ボディーソープ
・歯ブラシ
・洋服
・バスタオル
・ヘアブラシ など

基本的な考え方は、家を引っ越すときと一緒なので、身の回りの使っているものは全て丸ごと持っていくと考えていた方が良いでしょう。

施設の契約まわり、準備物までが全て整ったら入居することができます。
入居者本人と、ご家族がもっとも満足できる施設を探してみてくださいね。

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