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これからを見据えたビジョンを新設、私たちのめざす未来像とは

設立から20周年を迎えたみらいグループは、次の20年で実現するビジョンとして「VAPEAHA10(読み:バピーハ・テン)」を掲げました。20年の過去はどのような流れだったのか、またそれを踏まえてこれから20年で実現したい内容とはどのようなことなのか。代表の磯部さんや社員さんに伺ってみました。哲学的な内容が含まれ、とても考えさせられる、しかし社会人生活を過ごすうえでとても大切にすべきものを改めて実感することができました。

娯楽が溢れ、なんとなく時間を過ごしてしまうことも多い昨今ですが、この記事を通じて改めて仕事をすることの意義について慮ることができると良いな、という気持ちで書き進めます。

みらいグループnoteでは、「みらいグループ」の事業内容、社風や働く人々について、インターン生のライターが学生ならではの視点からご紹介します。
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ビジョン「VAPEAHA10」は何を表すのか

「VAPEAHA10」は「Value & Peace & Happy×10」を略したもので、みらいグループが次の20年に向けて掲げた未来像を表現したビジョンです。これは、単なる目標設定を超えて、会社と社員が共有するビジョンとして位置付けられています。みらいグループが設立から20周年を迎えた中で、これまでの歩みを振り返りつつ、新たな挑戦の指針として生み出されました。
「Value」は経営指標の向上を、「Peace」は争いのない社会平和の実現を、そして「Happy」は事業を取り巻くすべての人々の幸せを指しており、次の20年間でこれらを10倍にすることを目指しています。

このビジョンは、磯部さんが考案され、取締役会で採択された後にビジョンとして正式に制定されました。ただこのビジョンの誕生の背景には、トップダウンで与えられた指針としてだけでなく、社員一人ひとりがこのビジョンを掲げ、共にみらいグループの次の20年を形作っていくという意図があります。

「VAPEAHA10」は、具体的な数値目標にとらわれず、社員一人ひとりの解釈によって多様な可能性を秘めた、非常に興味深い概念です。この概念が、みらいグループの未来をどのように形作っていくのか、より深く見ていきましょう。

VAPEAHA10がもたらす可能性としては大枠として「個の成長と組織の成長の両立」「多様性の尊重とイノベーション」そして「長期的な視点に基づいた成長」といったものが考えられます。

それをValue、Peace、Happyの3軸からアプローチすることで20年後の未来に向けた日々の活動に落とし込んでいくことができます。

込められた想いについて代表インタビュー

編集部: まず、VAPEAHA10を掲げた経緯について教えてください。

磯部さん: 会社の長期的なビジョンを構築するにあたり、社会課題を事業活動に組み込み、価値を創出する必要性を感じました。コロナ禍や気候変動、格差の拡大といった現代の問題に真剣に向き合うために、「VAPEAHA10」をビジョンとして掲げ、まずは現メンバーでValue、PeaceそしてHappyを10倍に増やすことを目指しています。長期的には、その目標を100倍、さらには1万倍に広げたいと考えています。

編集部:  VAPEAHA10を達成するために磯部さんが行っている取り組みを教えてください。

磯部さん: 私は社会活動の一環として「キワニスクラブ」という活動を行っています。これは、ロータリークラブ、ライオンズクラブと並ぶ世界三大奉仕団体の一つです。デトロイトで1915年にスタートし、100年以上の歴史を持つ団体です。

企業経営だけでなく、地域社会、特に子供たちの生活支援や教育支援、奉仕活動に力を入れています。活動のテーマを子供に絞り、毎週金曜日には子供食堂をはじめ、小児がんを患った子供たちやネグレクトを受けた子供たち、給食費を払うことが難しい家庭の子供たちの生活をサポートしています。

養護施設などでも支援活動を行い、苦しい状況にある子供たちに対して支援の手を差し伸べることで、将来の可能性を広げていけるよう取り組んでいます。このように、厳しい環境にいる子供たちへPeaceとHappyを届ける活動をしていきたいです。 

編集部:  ビジョンに基づき、今後どんな人と働きたいとお考えですか。

磯部さん: 私はどのような国や社会課題に対して貢献できるかを考えています。世の中には様々な課題があり、100や200と数え切れないほどの問題が存在します。例えば、海洋プラスチックや海のペットボトルの問題、原子力発電所に関する問題、挙げればきりがありません。

しかし、問題を見つけたところで、実現する能力や体力がなければ、それはただ口先だけのことに終わってしまいます。私たちが一緒に働きたい人は、すぐにでも取り組むことができて社会にインパクトを与えるような課題を見つけ、それを実現して社会を変えるための方法やパッション、そしてセンスのある方です。私が考える視点だけでなく、まだ気づいていないような視点からも、新たなアイデアや道筋を示してくれることを期待しています。

編集部: 次の20年に向けてみらいグループはどうなっていきたいとお考えですか。

磯部さん: 社員、取引先、銀行、株主などの会社を支えてくれる全てのステークホルダーの皆様がより一層「みらいグループに関わってよかったな」と思ってもらえる企業になっていきたいです。そして、株主にはお金だけでなく、「嬉しい」も共に配当にしたいです。そのために、私たちが掲げる大きな柱の一つが「VAPEAHA10」です。この柱を軸に、未来のみらいグループは、世代や国籍そして価値観が異なっていてもビジョンを共有し続けていきます。

VAPEAHA10を社員はどのように捉えているか

こうした思いから、みらいグループのビジョンとして制定された「VAPEAHA10」。

制定後、この言葉を会社全体に広め、日々の業務の中で皆が意識することが出来るよう、「『私のVAPEAHA10』企画」が行われました。

社員の皆さんそれぞれが「私のVAPEAHA10は○○です」というシートに「自分が考えるVAPEAHA10」を記入し、社内報で全社共有しました。

社員の皆さんは、「VAPEAHA10」をどのように捉え、どんなことを書いたのでしょうか。
インタビューを通し、一部の方ではありますが、その想いを語っていただきました。

インタビュイー1人目: 佐野さん(みらいアセット)

仕事兼趣味として、不動産を楽しみ、極める!!

編集部: 「VAPEAHA10」という言葉を初めて聞いた時、どう思いましたか?

佐野さん: 最初は「Value」「Peace」「Happy」という言葉に具体的なイメージが湧かなくて…。
この「私のVAPEAHA10」企画も、どんなことを書こうか始めはかなり悩んだのを覚えています。
でも、この3つすべてを良くしていくには、まずは仕事を楽しくするところから始めるのが大切かな、と考えたんです。そこで Valueを増やすことができれば、他の2つもついてくるかな、と思って。

編集部: なるほど、まずはValueに重点を置いて考えられたのですね。
「仕事兼趣味として」というのは、具体的にどういうことか教えていただけますか?

佐野さん: 「仕事は楽しまないと上達しない」という思いから、「趣味として」という言葉を入れようと思いました。仕事と割り切らずに楽しんでやることで、結果的に仕事におけるPeaceやHappyの部分も上げていけると考えました。

編集部: 「私のVAPEAHA10」を定めたことで、仕事に対する姿勢や考え方など、何か変わったことはありますでしょうか。

佐野さん: 仕事は仕事、という考え方が変わったように思います。仕事を通じてPeaceやHappyを実現する、と意識することで、「仕事自体を楽しむことが、家族を幸せにするといったプライベートの部分の充実にも繋がる」と考えられるようになりました。

それに、仕事をする上でのスタンスが定まったという点で、この企画は良いきっかけだったなとも感じます。こういったことを改めて文章にしてまとめることって、意外と少ないので。絞り出すように書いた形ではありますが、今考えれば、自分自身や仕事について顧みる貴重な機会になったなと思いますね。

インタビュイー2人目: 尾関さん(みらいホールディングス)

固定観念にとらわれない!!!

編集部: どのような想いをこめてこの言葉を書かれたのたか、詳しく教えていただけますでしょうか。

尾関さん: この言葉は、私が社会人になったばかりの頃に感じたことが元になっています。
みらいグループに来る前に働いていた会社での経験です。女性は会社での立場が弱い、という話は噂には聞いていたものの、実際会社に入って「本当にこういうことってあるんだ…」と感じてしまって。 だから、この企画を機に「この会社ではどうやって働いていこう?」と考えた際に、皆が平等に働けたらいいな、と思いました。

今でもまだ、暗黙の了解で女性の仕事となっていることはたくさんある。そんな状態を少しでも良くするために、「まずは意識だけでも変えていこう」と思ってこの言葉を決めました。

編集部: 「私のVAPEAHA10」企画について初めて聞いた時、どう思いましたか。

尾関さん: 本当になんでも好きなことを書いていいよ、と言われたことが印象的でした。
その言葉通り、本当に皆バラバラなことを書いていたのを覚えています。ワークライフバランスの観点から捉えている人もいたし、仕事で捉えていた人もいたし。磯部さん自身も、どこを重視してもいい、人それぞれのVAPEAHA10があっていい、というスタンスだった印象がありましたね。

編集部: 「私のVAPEAHA10」を定めたことで、個人でも会社全体でも、何か変わったことはありますでしょうか。

尾関さん: 「固定概念にとらわれずに生きる」というこのスタンス自体は、割と入社してから貫いていたところではあるのですが…。 改めて言葉にして意識づけたことで、男性社員にも「これやってください」と堂々と言えるようになったかもしれません。

いずれにせよ、会社が移転して皆が一緒のオフィスに集まるようになったことを機に、掃除やウォーターサーバーの水換えなどの「誰かがやらないといけない仕事」を、全員が意識的にやるようになったのはいいことだなと思います。

上の方々が入念にヒアリングを行ってくれたおかげで、オフィスが統合されることへの不安も聞いてもらえましたし、「こうしたい」という意見を言うことも出来ました。おかげで最近、環境はどんどん良くなっているなと感じています。

インタビュイー3人目: 柳瀬さん(アットイン 住まい事業部)

色々なことにチャレンジし、たくさんの経験をすること

編集部: どのような思いをこめてこの言葉を書かれたのか、詳しく教えてください。

柳瀬さん: 小さいことで言えば「食べたことない物を食わず嫌いせず一口食べてみる」といったように、「知らないことも、一度何かしらチャレンジしてみよう」という思いを込めました。
会社の飲み会やゴルフのお誘い、初めて振られた業務など…やってみれば楽しいかもしれないし、ダメでも「自分には合わないな」という気づきを得ることはできる。始めは気乗りしないようなことでも、一度手をつけてみれば新たなことを知ることができると考えました。

自分に合う新しい何かを見つけられればHappyにつながりますし、新しい業務を経験して出来ることの幅が広がれば、それはValueになりますよね。こうした理由から、この言葉を「私のVAPEAHA10」に定めました。

編集部: この言葉を決めてから、何か実際に「新しくチャレンジ」したことはありますか?

柳瀬さん: 仕事面で言うと、今まで携わってこなかった採用活動の業務に誘われ、「やってみます」と声を上げられたことですかね。それがきっかけで「大転職博」に行くことになったのですが、私の普段の業務は電話やメールの対応が中心だったので、対面で誰かと接するというのは初めての体験でした。緊張しましたけど、行ってよかったなと思っています。

プライベートでいうと、この前初めて白子ポン酢を食べてみました。見た目から苦手意識を持っていたけど、美味しいからと勧められて一口食べてみたんです。正直、あんまりだったけど…そこまで悪くはないかな、ということを知れたという点では良かったですよ。

編集部: 「私のVAPEAHA10」企画中の周りの方々の様子について、詳しく教えていただけますでしょうか。

柳瀬さん: 書き終えるまでの期間が一ヶ月くらいと時間があまり無かったこともあり、「難しい」と言っている人が多かった印象はあります。
けれど、この企画を周知する際には、具体的に「こう書いてね」ということは言わないようにしていました。磯部さん自身、それぞれが社員がどう考えているかを知りたいと考えているでしょうし、自由な書き方の方が、その人らしさが出るかなと思ったので。

実際出来上がったものを見てみると、書いた言葉だけでなく、写真を取る場所やポーズ、表情もそれぞれ全然違っていました。他の方の「私のVAPEAHA10」を見て思うことは、「良い意味でバラバラだな」ということです。読めば、その人が何に重きを置いて仕事をしているかが分かるくらい、個性的でその人らしい。自由さがあるからこそ、それぞれの味が出ているところがいいなと思います。

事業や会社の枠を越えたビジョンは未来に何をつくるのか

インタビューを通じて強く感じたのは、「VAPEAHA10」というビジョンが単なるスローガンではなく、磯部さん自身の人生哲学や実体験に基づいて、それを会社や社会的価値に昇華させている点です。

磯部さんは、企業経営を超えた社会への貢献、特に子供たちに対するサポート活動を通じて、PeaceとHappyを届ける姿勢を持っています。それは、「VAPEAHA10」というビジョンのPeaceとHappyを具体的な形で示していると言えます。このような活動を通じて築かれた磯部さんの社会観が、みらいグループの長期的なビジョンに深く反映されているのがよく分かりました。

また、磯部さんが述べていた「新たなアイデアや道筋を示してくれる人と出会いたい」という部分には、野心的ながら謙虚に学ぶ姿勢や強い成長意欲、そして仲間とともに歩みたいという想いを感じました。みらいグループの次の20年を見据える中で、困難に立ち向かい、それを克服するための情熱や実行力を持った人材が必要であるという考えに感銘しました。社員一人ひとりが「価値を10倍にする」というビジョンを共有し、その実現に向けて日々努力することで、みらいグループは単に利益を追求する企業ではなく、社会全体にとって不可欠な存在となっていくのだろうと思います。

【共同執筆者:名古屋の大学生のnote、リコ】


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