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この瞬間にしか出会えない奇跡
推しと推しの共演。
異なるアイドルグループにそれぞれ推しメンがいるオタクなら、この特別な経験をしたオタクはおそらくそれなりにいるだろう。
対バンイベントや配信・番組での共演、凄いところになると映画やドラマで推しメンと推しメンが共演したりもする。
これらが発表された時の興奮は、なかなか味わえないものである。
推しメンが多い俺も過去にそういった経験があり非常に脳汁が出たこともあったが、今回はそんなレベルではなかった。
日本から遠く離れた地まで会いに行った大好きな推しメン同士が共演したんだから。
はじめに
前作の記事「冨田菜々風ちゃんは『光』」は、予想以上にたくさんの反響がありました。
読んでくださり本当にありがとうございました。
あの記事を書いたあとに出会ったほとんどのオタクに「note読みました!」「めっちゃ良かったです!」と直接言っていただき、恥ずかしながらも嬉しかったです。
あれがnote書くの最初で最後かと思ってたんですが、さすがに今回の奇跡のような出来事は書き残さなければならないと思ったので書きます。
ただしあくまで俺目線での出来事や感情についてのことが主なので、評論家のように作品自体を掘り下げたりはしません。
ネタバレ要素はあるので大阪で初めて観劇される方は読まない方がよろしいかと…
前作のようにあまり長くならないように気をつけてましたが、無理でした笑笑
よかったら是非。
2024年9月26日
朝、仕事明けで一服しながらLINEを開くと、某アフリカ系日本人のオタクから「このメンツ見てください」と画像付きのLINEが届いていた。
その画像を見ると、それは『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル』というドラマのもので、まず真ん中にいる冨田菜々風ちゃんのキービジュアルが目に飛び込んだ。
「うお!なんかちゃんがミュージカル!?いやドラマ!?主演!?やったー!」と喜んだ。
「隣べみほ(渡邉美穂)じゃん。なんか凄そうだ」と思いながらひとりひとりの出演者を見ていくと、ある出演者を見た瞬間に時が止まった。
「えっ………ゆ、ゆちゃん!?!?!?」
そこには私立恵比寿中学の仲村悠菜ちゃんのキービジュアルも載っていた。
慌ててXを開くと、「めっちゃきうりさんw」と知り合いがポストしていた。
そうなんだよ、めっちゃ俺じゃん。
冨田菜々風ちゃんと仲村悠菜ちゃんがミュージカルで共演
という信じられない発表で、俺のタイムラインは祭りだった。
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ここで俺にとってそれぞれの推しメンがどういう存在かを簡潔に記します。
冨田菜々風ちゃん(なんかちゃん)
2021年7月からの推しメン。
俺にとっての人生最高のアイドル。光。
昨年の1月にオタ卒したが、念願だったなんかちゃんの地元・鹿児島でのノイミーライブに行きオタク復帰。
なんかちゃんとは濃い思い出が今までにたくさんあります。
詳しくは前作の記事を読んでみてください。
現在はなんかちゃんが主現場。
2022年7月になんかちゃんに会うためにアメリカのヒューストンへ遠征。
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仲村悠菜ちゃん(ゆちゃん)
2022年8月からの推しメン。
2022年10月からのエビ中の新メンバーだが、公開オーディションの初日で一目惚れし、結果的に禁断のグループ内推し変をしてしまう。
この子は絶対売れると確信し、アイドル1年目は一瞬も見逃せないという思いから、2022年末のデビューライブから2024年1月の大箱ライブまでのすべての現場に駆けつける。
(ユニドル現場のシークレットライブだけは不意打ちすぎて行けませんでした…)
現在はエビ中現場からは離れ、遠くから活躍を見守っている。
2023年10月にゆちゃんに会うためにニュージーランドへ遠征。
※「ゆちゃん」という呼び名は俺が独自に呼んでるもので、公式ニックネームは「仲村さん」です。
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俺の価値観として、推しメンに海外まで会いに行くのが、最もアツい気持ちと愛の示し方のひとつだと思ってる。
(偉いという話ではありません)
ヒューストンやニュージーランドというアイドルの海外遠征としては遠すぎてお金もかかる場所だったが、地球上どこへでも会いに行きたいという気持ちが強かったから会いに行った。
もちろん海外遠征というのはあくまでひとつの物差しで、オタクの推しメンへの気持ちや愛のこもった行動はどれも素晴らしいです。
まぁそれだけなんかちゃんもゆちゃんも好きだったんだってのがわかりやすく伝わればいいです。
ということで俺にとっては、単なる推しメンと推しメンの共演どころのレベルではなかった。
それぞれ海外まで追いかけたぐらい大好きな推しメン同士の共演は、今まで15年ぐらいオタクしてきてこれ以上ない衝撃だった。
最近はイコノイメンバーとエビ中メンバーがいろいろなところで共演することも増えてきてる印象だったけど、まさかここまでピンポイントで共演するとは…
キャスティングした偉い人を抱きしめたい。
『スクールアイドルミュージカル』は、スクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」シリーズ発のミュージカルで、2022年から上演されており、2025年にも上演されることが決定。
多くの現役アイドル・元アイドルがキャスティングされており、彼女たちが夢に向かい奮闘する女子高生たちを演じることとなる。
また、今回はミュージカルをベースにした実写ドラマ『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』が、MBSで11月21日より放送される。
俺は二次元オタクではないからラブライブ!のことはまったく知らなかったが、とんでもなくワクワクした。
なんかちゃんは「滝沢アンズ」役、ゆちゃんは「来栖トア」役。
これの何が凄いって、アンズとトアは同じ滝桜女学院芸能コースアイドル部であるということ。
トアはアンズに憧れて滝桜女学院に入学したというキャラクターだということ。
え、てことは、なんかちゃんとゆちゃんが作品上でガッツリ絡むってことじゃん…
共演と言っても同じ作品ってだけで絡みが少ないこともあるのに、これはヤバすぎんだろ…
楽しみで楽しみで仕方なかった。
2024年10月5日
幕張メッセでノイミーの対面お話し会があった。
その時の冨田菜々風ちゃんとの会話であまりにもデカい衝撃を受けた。
なんかちゃん「きうりちゃん!おはよぉー!」
きうり「おはよ!何の話しようかね〜…やっぱドラマの話だな!」
なんかちゃん「あはは!ねね!話したよ!(エビ中の)ふたりとも!」
きうり「マジかアツい」
なんかちゃん「『きうりさんって知ってる?』って聞いたの!」
きうり「おー!?な、なんて言ってた?」
なんかちゃん「悠菜ちゃんがきうりちゃんのこと『知ってる』って!」
きうり「うおー!!!かわいがってあげてください泣泣ぜひLINEも交換してください笑笑」
なんですかこれは?
え、なんかちゃんとゆちゃんが裏で俺の話してんの???
まぁ確かにお互いが知ってるオタクなんてたぶん俺だけだろうけど…マジで?
なんかちゃんが早く言いたかったとばかりに開口一番で教えてくれたのがめちゃめちゃ嬉しかった。
何よりそれ以上に嬉しかったのは、はじめましてしたばかりのふたりがお近づきになるための話のネタのひとつとして俺の話をしてくれたということだ。
例え悪口だったとしてもこんなに光栄なことはない。
なんかふたりの架け橋になれたようでめちゃめちゃ幸せな気持ちになった。
2024年10月17日
ミュージカルの詳細が発表された。
東京と大阪での開催で、なんかちゃんは東京のみの出演、ゆちゃんは東京〜大阪通しでしかもシングルキャストでの出演だった。
東京公演は2月9日に開幕し2月19日まで。
この11日間の間に9日間、しかも昼夜2公演ずつの上演予定が入っていた。
つまり東京は全18公演。
チケット代は1階前方のSS席で14,000円。
なんかちゃんとゆちゃんが出る最初で最後かもしれない舞台、チケ代を見て頭を抱えながらもすべて行くつもりではあったが、それには社会人としてなかなか厳しいものがあった。
しかしその時の俺はそれどころではなかった。
舞台用のなんかちゃんのキービジュアルを見て激しく錯乱していた。
冨田菜々風ちゃんがロングヘアーになっていたからだ。
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もちろんエクステなのだが、そのビジュアルを見て心臓が張り裂ける寸前だった。
前作を読んでいただいた方は理解してくださると思うが、俺はロングヘアーのなんかちゃんが大好きで大好きで…
まぁ髪型をめぐってはいろいろありました。
「あの日」からちょうど2年で、涙が止まらなかった。
もしかして舞台ではロングヘアーなのか?
そんなん目の前で見たら俺はどうなってしまうんだろうな…
2024年11月21日
『ラブライブ!スクールアイドルミュージカル the DRAMA』の放送が始まった。
ドラマはMBS(関西エリア)制作だが、何故か放送は30分早くTVK(関東エリア)で観れるようになっていた。
しかし千葉の自宅ではTVKが映らず、どうしても初回だけはリアタイしたい俺は都内に住むアフリカ系日本人の家に行って観ることにした。
これは余談だが、昔エビ中の元推しメンである中山莉子ちゃんが関西の一夜限りのドラマに出演する時、それをリアタイで観るためだけに大阪の知り合いのオタクの家に行ったことがある。
(翌日は始発新幹線で戻りそのまま出社)
放送が終わったらTVerで全国で観れるのにそんなキ◯ガイ行動をしたというアホっぷり。
だって俺よりも先に推しメンを観れるオタクがいるのが許せないじゃん…まぁ当時は狂いをしてました。
スクミュドラマ初回放送を視聴。
なんすかこれ、なんなんすかこれ、神ドラマやんけ…
画面の中とはいえ、なんかちゃんとゆちゃんが確かに共演していた。
ヤバい、ガチでヤバすぎることが起こってる。
内容もテンポが良くてめちゃめちゃおもしろい。
観る前からめちゃめちゃ期待してたがそれを軽く上回ってきた。
とんでもねえよこのドラマ。
その日はずっと頭の中で「きらりきら〜ひらりひら〜」のフレーズがエンリピしていた。
第2話以降はさすがにTVer視聴に切り替えたが、視聴開始は深夜だったけどできるだけ最速で観たし、何度も繰り返し観た。
目まぐるしく変化していく展開と感情に落ち着く暇が無かった。
そしておじさんはめちゃんこ泣いた。
アンズの仲間思いのシーン、葛藤や苦悩するシーン、仲間に囲まれて笑顔のシーン、すべてが尊かった。
ってか、滝沢アンズって冨田菜々風じゃん。
同一人物かと思うほどアンズはなんかちゃんそのものだった。
アンズをなんかちゃんにキャスティングした偉い人、理解(わか)りすぎてるだろ。
あっという間に全6話を駆け抜けた。
至高の人生ドラマだった…
スクミュのドラマ観てない人は人生損してるので、円盤買うかFOD加入してドラマも観てください。
このドラマにはもうひとつの楽しみがあった。
スクミュ公式Xが放送回ごとにキャストの直筆サインポラロイドのプレゼント企画を行っていた。
種類は毎回変わり、俺はなんかちゃんとゆちゃんのふたりのサインが入った滝桜女学院メンバーのポラがどうしても欲しかった。
タグをつけてドラマの感想をポストするだけで応募が完了されるため、アツい感想を書いてポストした。
俺が投げたのは
・滝桜女学院メンバー5人のサインポラ①
・冨田菜々風ちゃんソロサインポラ
・滝桜女学院メンバー5人のサインポラ②
まぁそれぞれ枚数少ないし当たったら奇跡だなと思いつつも、なんか当たる気がしてた。
スクミュに“本気”だったから。
1月某日にスクミュ公式XからDMが届き、なんかちゃんのサインポラが当選した。
通勤中だったが嬉しすぎて道で咆哮した。
滝桜女学院メンバーのサインが欲しかったが、思えばドラマの感想はアンズのことしか書いてなかったから、そんなにアンズが好きならアンズのサインポラあげるよ!となったのかもしれないね。
スクミュ公式X様、本当に選んでいただきありがとうございました。
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2025年1月30日
舞台開幕まであと10日というところで、残念な知らせが届いた。
2月17日の公演が昼・夜とも中止になったのだ。
【大切なお知らせ】
— 『スクールアイドルミュージカル』公式 (@sim_LoveLive) January 30, 2025
現在開催に向けて準備を進めているなかで、制作上の都合による問題が発生し、やむを得ず「スクールアイドルミュージカル」」2月17日(月)公演を中止することを決定いたしました。心よりお詫び申し上げます。
詳細は下記よりご確認ください。https://t.co/g6aGdRx0pb
理由としては「制作上の都合」としか明記されておらず、様々な憶測が飛び交っていた。
この日だけは特殊で、本来なら舞台本編の続きとなる「文化祭&後夜祭スペシャルステージ」が昼・夜2公演ともというもので、そのステージはライブがメインと言われていた。
俺は非常にがっくりきた。
後夜祭が何かわからないけど、なんかちゃんのライブの機会が2公演も奪われたという失望感がハンパなかった。
だってなんかちゃんが一番光ってる時ってライブの時じゃん。
返金対応?そんなんいいからどうにかしてライブを見せてくれよ。
…でもこうなったら仕方ないし、キャストさんたちにとっては貴重な休みになるだろう。
スクミュは全18公演から全16公演となった。
2025年2月1日
ノイミーの6周年コンサートに行った。
さいたまスーパーアリーナというデカい会場でノイミーの12人は素晴らしいライブをした。
どんどんデカいグループになるな、凄いな。
何よりなんかちゃんのパフォーマンスは圧巻だった。
特に『チョコレートメランコリー』のパフォーマンスはガチで覇気出てた。
ライブ中はなんかちゃんがどこにいようと常に目で追ってたけど、チョコメラだけはモニターでそのゾクゾクする狂気の表情を瞬きせずに凝視してた。
そして『空白の花』のソロ歌唱。
あんなにデカいステージでひとりで歌ってるなんかちゃんはとても神々しかった。
なんかちゃん推し被り4連番した夜公演では我々を見つけて苦笑いのような良い表情をしてくれて、みんなで幸せになれた。
ノイミーのSSAライブは大成功、東京ドームを目指すグループとして文句なしのライブだった。
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節目のライブが終わり普通ならばここで一息つけるだろうし、メンバーにはゆっくり休んでねーって声を掛けるところ。
しかしなんかちゃんだけは違う。
舞台開幕が1週間後だからだ。
スクミュ東京公演の日程が発表された時に俺は真っ先に思った。
2月1日が周年ライブ、2月9日から舞台。
なんかちゃんの負担ヤバすぎない?
1月、周年のリハと舞台稽古が同時進行で進み身体的にも精神的にも休む暇が無さそうなのは容易に想像できる。
きっと我々の想像以上に壮絶な毎日を過ごしていただろうな…
もちろん無理はしないでほしいけど、でもなんかちゃんなら絶対乗り越えられる。
頑張ってる人に頑張れ!ってあんま言わないようにしてるけど、とにかく俺は、なんかちゃん頑張れ!超頑張れ!と応援するしかなかった。
2025年2月5日
舞台開幕直前に俺は非常に落胆してしまった。
仲村悠菜ちゃんが肺炎を伴う体調不良のため、一部公演の出演を見合わせるとの発表が公式からあったからだ。
【大切なお知らせ】
— 『スクールアイドルミュージカル』公式 (@sim_LoveLive) February 5, 2025
「スクールアイドルミュージカル」来栖トア役で出演予定の仲村悠菜が肺炎を伴う体調不良のため、一部公演の出演を見合わせる運びとなりました。該当公演はキャストを変更して上演いたします。心よりお詫び申し上げます。
詳細は下記よりご確認ください。https://t.co/1zXxGC9Jms
俺のXのFFにはエビ中のオタクが大量にいるため、最近ゆちゃんのSNSの投稿が無くザワついてたことは感じていたが、肺炎って…
舞台稽古頑張っただろうし負けず嫌いな子だから、めちゃめちゃ悔しいだろうな…
ゆちゃん、辛かったね。
知り合いの悠菜推したちはスクミュのチケットを譲りに出し始めた。
ゆちゃんだけでなく久しぶりに彼らにも会いたかったから、悲しかったな。
救いは全休では無いということ。
18日と千秋楽である19日の計4公演は出演できる見込みとのことだった。
あくまで予定だけど、快方に向かってることがわかり本当に安心した。
トア役はゆちゃんのシングルキャスト。
不在の間のトア役は、本来レナ役だった西田有愛さんが務めることになった。
西田さんは前作で来栖トアを演じていたと知り心強く思った。
そしてレナ役は里菜さんや鈴木まゆりさんが務める。
このキャスト変更はわかりやすく言うと
堀に代わりまして小坂が入りショート
ショートの西岡がセカンド
みたいな感じです。(なんだこの例え)
いろいろあったがスクミュはまもなく開幕する。
ゆちゃん、日本青年館ホールで待ってるよ。
2025年2月9日
ついにこの日が来た。
スクールアイドルミュージカル、開幕。
久しぶりの日本青年館ホール、天気は快晴。
座席はセンブロ4列目真ん中寄り。
期待感はハンパないことになっていた。
定刻になり、ミュージカルが開演した。
俺は開演して3秒で泣いた。
目の前に、ロングヘアーのなんかちゃんが確かに存在していたからだ。
あの日急にいなくなったあなたに、ずっとずっと会いたかったんだよ。
秘密インシデントのMVを初めて見た際になんかちゃんにときめいた時と同じような、特別な感情になった。
最初のシーンでなんかちゃんのローファーが脱げたハプニングがあったらしいけど、それを見逃すぐらい泣いてしまった。
感情ぐちゃぐちゃだけどしっかりミュージカルに向き合わなければと思い、涙を拭った。
想像以上に本格的なミュージカルで、圧倒された。
展開はドラマ版と同じ(それはそう)だが、ミュージカルとしての迫力がヤバすぎた。
なんかちゃんはもちろん、キャスト全員の芝居と歌唱がとてつもなく上手かった。
中でもゆちゃんの代わりにトア役を演じた西田さんが凄すぎた。
西田さん演じるトアが愛嬌満点キラキラのスーパースクールアイドルすぎてめちゃめちゃ好きなったし、ゆちゃんのハードル上がったけど大丈夫そ?と思うぐらいだった。
最初から最後まで100%来栖トアなんだもん。
途中休憩の20分を含む150分の公演はあっという間だった。
いや〜このミュージカル本当に凄すぎる。
終演後に特大の拍手をし、天井を見上げてしばらく余韻で動けなかった。
連番者も「ヤバイヤバイ」しか言えてなかった。
昼公演と夜公演の間に行ったサウナでも、お互い全裸で「いや〜マジでヤバかったすね」しか言ってなかった。
とにかく“至高”だった。
しかし初日公演は日曜日だったが、なぜか客席は平日かと思うぐらいスッカスカだった。
なんかちゃんが周年のリハと同時進行で頑張って頑張って舞台稽古をしてきたのに、初日で空席が目立ったのが本当に悔しかった。
日程出たのだいぶ前で調整しやすかったはずなのに来なかった人はマジでなんで初日来なかったん???
初日を観劇したオタクたちは「スクミュに来ないやつは人生損する」と解釈一致させた。
2025年2月11日
2日目の夜公演は初めての文化祭&後夜祭スペシャルステージだった。
これが想像以上にとんでもなかった。
ライブ衣装を着たメインキャスト10人のキラキラライブ。
22曲構成でほとんどはユニット曲だが、1曲1曲の破壊力がエグくて、めちゃめちゃ楽しかった。
アンズのソロ曲『キュンキュンずっと』は、至高の極み。
俺はなんかちゃんにこういうめちゃめちゃかわいい曲を歌ってほしかったんだよ。
そしてなんかちゃん推し全員の脳が焼けた曲といえば、滝桜メンバーの曲『夢見ガチガール』。
この時だけ滝沢アンズが、≠MEのセンター・冨田菜々風に戻った。
圧倒的な“センター”のオーラ、歌もダンスもバキバキ、めちゃめちゃシビれたね。
他の曲もすべてがとにかく最高で、22曲もやったとは思えないくらいあっという間だった。
本編とこの後夜祭で完結するスクミュ、あまりにも凄すぎないか?
これはマジでオタク全員に観てほしい。
推しメンいなくてもどうか観てほしい。
そんな気持ちが強くなった。
それからは毎日スクミュを通しで観て、近くのホープ軒でオタクたちと感想を言い合いながらラーメンを食べることが日課となっていった。
口コミ効果か、青年館を訪れるオタクも日に日に増えた。
特に推しメンが出演しないのに観にくるオタクがノイミー界隈では多かった。
推しメンがいないのに飛行機に乗って遠征してきた強者もいたし、推しメンがいないのに何回も観劇するオタクもいた。
そんな彼らの「来てよかった!」「また観たいからリピーターチケ買った!」は最大の賛辞のように思う。
俺自身も毎公演真剣に観入ったし、同じシーンで何度も泣いた。
(特に文化祭の『君と見る夢』でルリカが見えないアンズの手を握るシーンで涙腺決壊)
舞台は普通なら何度も観れば飽きるというかどこか俯瞰して観てしまいがちだけど、スクミュは回を重ねるごとに出てくる涙の量がどんどん増していくのなんなんですかね。
本当にすげえよスクミュ。
13日と15日の本編では運良く最前で観劇することができた。
今まで行ったどのノイミー現場よりもなんかちゃんが近かった。
つい2週間前にSSAというドデカいステージに立っていた人が目の前にいる。
手を伸ばせば触れられる距離に世界で一番好きな人がいて、変な気を起こす寸前だった。
冨田菜々風ちゃんの強烈な“光”を最も近くで浴びることができて涙が止まらなかった。
目の前で歌ってくれた『君と見る夢』は一生忘れない。
俺が追い求めた世界は、光り輝くなんかちゃんが目の前にいる景色なんだよ。
ちなみに最前で観たあとに、超貴重ななんかちゃんのサインブロマイドも自引きできてさすがにスクミュのすべてを手に入れてしまった。
ドラマ版とミュージカル版のサイン両方を当てるなんてもはや怖いよ。
みなさん、オタクの神様はいます。
“強い気持ち”があればオタクの神様は現れてくれますよ。
鳥◯ロにいたお客さん、特大咆哮してすみませんでした笑笑
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16日の公演が終わり、そしてあと通し2公演というところで満を持して仲村悠菜ちゃんが舞台に立つ。
いよいよ推しメンと推しメンの共演が叶う。
2025年2月18日
ついに仲村悠菜ちゃんが来栖トアとして初めて舞台に立った。
西田さんが演じたトアとはまた違って、1年生らしいかわいらしさが特に発揮されていた。
少し緊張してるなと感じたけど、無難に芝居をこなすゆちゃんはやっぱり凄い。
なんかちゃんには申し訳ないが、この日だけはゆちゃんから一瞬も目を離さなかった。
最高の来栖トアだった。
後夜祭では、トアとユキノのユニット曲『あなたに夢ちゅう』がかわいすぎて脳が溶けた。
ゆちゃんの魅力が溢れ出ていた。
ゆちゃんはやっぱりめちゃめちゃかわいいよ。
終演後、俺は赤紅色と珊瑚色の2色のペンライトを握りしめながらただただ感無量の思いだった。
やっと2本のペンライトを振れた。
もしかしたらこの日のためにずっとオタクをやってきたのかもしれないな。
奇跡の共演が発表された日からずっとずっと楽しみにして生きてきた。
本編でのアンズとトアだけのやりとりの時はもちろん、後夜祭でもふたりで顔を向き合わせて笑い合ってるところを目の前で見れた。
ふたりが“アイドル”として同じステージで同じ曲を歌っているなんて本当に夢のようだ。
最後の曲『ゆめの羅針盤(コンパス)』の最後の立ち位置では2列目の俺の目の前に笑顔のふたりが並んでた。
これ以上の幸せな景色があるだろうか。
この日だけは俺は宇宙最強のオタクだった。
奇跡の共演、本当にありがとう。
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2025年2月19日
平日とは思えないほど埋まった客席を前に、彼女たちはそれまでで一番の舞台を観せてくれた。
最初で最後の舞台でドラマ版のメンツが揃うのは激アツだった。(堀内まり菜さんを除く)
後夜祭の最後で全キャストに向けたスタンディングオベーション。
あの光景は本当に本当に素晴らしかった。
全17名のキャストのみなさん、全8名のアンサンブルキャストのみなさん、東京全16公演本当に本当にお疲れ様でした。
本当に感動したし、とにかく楽しかった。
夢の時間をありがとうございました。
「今」しかない瞬間を、俺はずっと忘れません。
スクールアイドルミュージカルは、至高のミュージカルでした。
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全通アピ(笑)で申し訳ないが、俺は16公演すべての公演をSS席で観劇した。
それがこの奇跡の共演に対する“誠意”だと思ったからだ。
また、なんかちゃんに対しても舞台を全部見届けることは個人的に当然のことだった。
俺は昔から、推しメンのグループとしての現場よりも舞台やモデルなどの外仕事の現場に行くことに重きを置いている。
それはなぜか、外の世界で自分のことを知らない人も多くいる中、自分のオタクがいることで少しでも安心してほしいからだ。
それに外の世界で活躍する推しメンを見ることが何よりも嬉しいんだよね。
そんな俺のわがままで11連休を与えてくれた職場には本当に感謝している。
まぁ有給残ってないから欠勤扱いで無職みたいなもんだったけど…
毎日日本青年館ホールに通えて楽しかった。
書けないことも含め、この期間で起きた出来事すべてがドラマティックだった。
オタク人生で一番の思い出です。
2025年2月22日
ノイミーはサンリオピューロランドでライブがあったが行かず、越谷レイクタウンで行われたエビ中のフリーライブに行った。
先述した通り基本的にエビ中現場からは離れていたが、スクミュで素晴らしいものを見せてもらったお礼を直接言いたかった。
朝から並んで特典券付きの生写真を購入。
封入されていたサイン生写真はゆちゃんと安本彩花ちゃんだった。
サインまでスクミュ組とは…笑笑
ライブ後、特典会の個別お話し会が始まった。
まずはゆちゃんの前に9年間も推していた中山莉子ちゃんから。
莉子ちゃんから「今どこの現場に行ってるの?」と聞かれた。
俺は「スクールアイドルミュージカル」と答えた。
もはや俺の主現場はスクミュなのである。
莉子ちゃんは「あ!悠菜ともうひとりの推しメンが共演したんでしょ!」と反応した。
や、なんで知ってるんだよ笑笑
部長のミスズ役の安本彩花ちゃんとも久しぶりの接触だ。
俺の顔を見てびっくりした彩ちゃんは「スクミュ来てたよね!舞台上から見えて2度見したよ〜!」と言ってくれた。
俺は「素晴らしいものを見せてくれてありがとう」と頭を下げた。
そしてノイミーの周年ライブに来てくれたことにも触れた。
彩ちゃんは「なんかちゃんヤバかった!特にチョコメラが凄かった!」となんかちゃんの名前を出してくれた。
彩ちゃん、本当にありがとね。
そしてゆちゃんとの再会の時が来た。
ゆちゃんと会話するのはニュージーランド以来1年4ヶ月ぶりだ。
アイドルとの接触で基本的に緊張しない俺がヤバイぐらい緊張しており、心を落ち着けるため後ろに悠菜推しのツレたち4人に並んでもらった。
約1年間すべての現場に通ったあと何も言わずに急に消えたままの俺に対して、ゆちゃんはどう反応するだろうか。
ゆちゃん「は!、、、久しぶりー!( ◠‿◠ )」
きうり「ゆちゃん、久しぶり」
めちゃめちゃ良い笑顔で迎えてくれた。
あー良かった、安心したぁ…
ゆちゃん「話すのは久しぶりだけど、姿は何回か見かけてたんだよ。青年館で」
きうり「やっぱ気づいてたか。スクミュめちゃめちゃ良かったよ。良いものを見せてくれてありがとね」
ゆちゃん「うん!ありがと〜」
きうり「千秋楽のお芝居、前日から見違えるほど良くなってたね。なんか意識してたの?」
ゆちゃん「1日目はすっごい緊張してた!千秋楽はしっかりできた!」
きうり「成る程、流石です」
その後もめっちゃ緊張してて上手く喋れない俺を見てケラケラ笑いながら、「前はよく喋ってたのに全然喋れてないじゃんw」とイジってきた。
通ってた頃、ゆちゃんにとって俺はイジってもOKな“安心枠”のおじさんオタクだった。
関係性はあの頃のまま変わってない。
2年前のとある思い出深い現場の話題を振ると、思い出した瞬間に
「お誕生日おめでとう〜!!!」
と3日後に誕生日を迎える俺を祝ってくれた。
その現場=俺の誕生日だったからだ。
当時のやりとりのこともしっかり全部覚えてた。
相変わらずすげー記憶力だな〜
捌け際に「SSA行くからー!」「お!待ってるねー!」と“次の約束”をしてレーンを出た。
エビ中のSSA公演が楽しみになった。
ありがとう、ゆちゃん。
仲村悠菜ちゃんは最高のアイドルです。
仲村悠菜ちゃんが大好きです。
ゆちゃん、またね。
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2025年4月6日
俺はきっと大阪でスクールアイドルミュージカルを観劇している。
なんかちゃんが出ないのになんで行くかって?
スクミュは最高で、“人生”だからだよ。
推しメンと推しメンの共演がきっかけで出逢ったこの作品のことが大好きになったからだよ。
みなさん、「今しかない瞬間」はまだ体験できます。
大阪の新歌舞伎座で会いましょう。
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