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みなさま、初めまして!

立教大学社会デザイン研究所「ライフストーリー研究会」メンバーの木村知世子です。
このnoteでは、研究者でもあり「ライフストーリー」の当事者である私の、日々日常のあれこれを少しずつ語っていけたらなと思っています。

第一回目の投稿なので、まずは私も柳谷典子さんに続き、自己紹介や「ライフストーリー」との出会いあたりを話していこうと思います。

私は39才まで関西で過ごし、39才の夏から東京で生活しています。関西ではフリーアナウンサーをしていて、テレビやラジオでのお仕事、司会などを本業としていました。現在は、気象会社に勤務している会社員です。

さらりと書けてしまうこの3行、私のこれまでの人生の中では、大きな転換期だったんです。それまでは、良き妻、良き母として生きるのが女性としての幸せと思って生きてました。柳谷典子さんの記事にあった、モデルストーリーの一つですね。VERYな妻を地でいく暮らしを本気でやってました。(VERYを否定は全くしていません、今でも大好きな雑誌です。)

39才の夏に東京に来たのは、離婚による環境の変化を求めたことが一つのきっかけでした。知らない場所で一人の生活、初めは開放感もあって、新しい街を楽しんでいました。1年くらい経って、単身なので近所づきあいもなく、これまで過ごしてきた関西の環境とは違って、地域の知り合いがいない。生活はしてるものの地域コミュニティには参加していないし、孤独感を感じるようになったんです。これまで生活してる場所で沢山の人と関わって過ごしていた当たり前の環境は当たり前ではなかったんだなと、その時、社会への参加や社会との関係性、そこでの人とのつながりは生きていく上で大切な要素なんだと気づきました。

モデルストーリーを失い、地域コミュニティを失い、知らない街で足場のない生活、その頃の価値観では人生負けた感いっぱいでした。この先どうやって生きていけば良いのか、モデルストーリーの中で生きていた私には、当時全く見えなかったです。

そんな時、いま新たに学ぶときだと直感的に感じ、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の門をくぐりました。大学院ではこれまでの価値観の狭さを知り、私が在学当時21世紀社会デザイン研究科で教授を務めてた梅本龍夫先生の「物語法」に出会って、私の人生を客観的に見つめ肯定できたんです。この「物語法」は、ライフストーリー分析の手法の一つでもあります。「物語法」の話はまだ追々したいと思います。

実はnoteはもちろん、ブログもこれまでやった事はなく、大勢多数に対して「私を語る」ことは、私にとってはハードルが高いことだったですね。やっても息切れしそうな感じがしていたんです。でも今回、メンバーと語る場を持つこと、やってみたいと思ったんです。私を語ることがライフストーリーそのものだと思いまして。新しいチャレンジにワクワクと自分を語る戸惑いもあります。ワクワク7割、戸惑い3割くらいですけど(笑)。

私は20代からフリーアナウンサーの仕事もしているので、大勢の前で話すことは出来るんです。でも、「私を語る」ことはとても勇気が必要で、「私を語る」一つ一つの言葉が、ライフストーリーなんですね。ですので自分自身を研究対象の一つとして、「語って」いきます(笑)。

「私を語る」、「私のライフストーリーを語る」行為は、自己肯定感を育て、社会との自己と新たな関係を構築することもできます。人生には、色んな局面がそれぞれにあって、これまでの世界の境界線を越える時があると思います。そのあたりの物語法のフレームは次回紹介したいと思います。

生きていく中でどんな変化や旅立ちがあっても、「私を語る」勇気を持ったとき、場所や相手があれば、それは大きな癒しと末来への力になると思います。私がそうだったように。でもまだ語れない所もありますので、、少しづつここで出していけたらなーと思っています。

次回は、市川望美さんです!



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