見出し画像

23GL301香港大学リーダーシッププログラム  参加レポート  高橋大地さん


英語しか通じない環境に身を置くことで自分を試したい

その一心で参加を決めました。本プログラムでは、香港大学の学生と英語でコミュニケーションしながらビジネスプランの作成に取り組む他、日系企業やJETROなどの現場のビジネス環境を見学させていただく機会がありました。香港大学は、様々なバックグラウンドをもった学生が集まっています。日本の大学生だけでワークをしているときに比べて気づきが多く、ワーク中の行動や発言から自分なりの強み・弱みが自然と見つかるのもこのプログラムの良い点だと思います!特に印象的だったのは、グループワークの進め方です。「6人1組でチームを組み、企業から与えられた課題に対してのアイデアを出す」という形式でした。協力企業からの課題は「他社とコラボして、人々の心を惹きつけられるような商品やサービスを考案せよ」というものです。

Daichi, Speedy!


私は、グループ全員で足並みを揃えるために、前提確認をし、企業分析をしてから、アイデアを出すという流れを考えていました。しかし、プラン発表まで十分に時間があるわけではありません。同じグループのメンバーに「Daichi, Speedy!」と言われて、まず先にアイデア出しをしようという流れになったのです。
そのメンバーは、Googleドキュメントにアイデアをどんどん書いて「発散」させてから、その中で良いモノを組み合わせて「収束」させるというやり方を提案しました。ある程度アイデアが定まったら、スライドを作る人とビジネスモデルを書く人などの役割分担を決め、個人作業をするという流れです。
自分が考えていた方法とはまったく違うやり方だったので最初は戸惑いましたが、結果的に効率よく進めることができました。限られた時間の中で、最善の方法だったと思います。その後タスクを進めていく過程でも、英語での表現方法が分からないときやスライドの流れを組み立てるときなど、親身になって相談にのってくれ、メンバーには本当に感謝しています。


最終プレゼンの彼らの振る舞いに圧倒


それぞれのチームが準備をして最終プレゼンテーションをおこなったのですが、そこでも香港大学の学生のレベルの高さを感じました。彼らは、手元原稿をいっさい作らずに、舞台を歩きながら自分たちのプランを堂々と発表していました。その目は本当に輝いていて、彼らは発表を自己表現の場だと認識しているのだと感じました。一方、私は緊張していて、常に声が震えてしまいましたが……!
私がこれまで見てきたプレゼンテーションは、原稿をきっちり作って、言葉を噛まずに「読める」かの比べ合いになることが多かったです。しかし彼らは、いかに相手に自分の気持ちを伝えて自分をアピールできるかを競っているのだと強く感じました。この自信と目の輝きはぜひ私も今後見習いたいです。

長く行かなければ意味がない??


5日間という短い期間でしたが、総じてとても良い体験で、大学生のうちにこうしたプログラムに参加できて良かったと感じました。「留学は1年行かなければ、英語力が伸びないので意味がない」という言葉を耳にしますが、その目的は人それぞれで良いと思います。語学を学びたい人もいれば、私のように慣れない環境に身を置くことで新たな自分を発見したいという人もいます。他人と比較せず、自分の目的に合わせて行動し、楽しむことが大切だと思います。
 

もし迷っているという方がいたら、ぜひこれまでの自分を振り返り、この経験が必要かどうかを自分自身で吟味したら良いと思います。「迷っている人は参加してください!」と自分本位な言い方はできませんが、きっと大学生活の中でしか体験できないことだと思います! このプログラムに参加する前に、大学の友人から「この4年間は、立ち止まる自由を得るためにあるんじゃないかな」と言われたことがあり、その言葉に私はハッとさせられました。考えてみたらそうなのかもしれません。中学校と高校では、やるべきことが決まっており、授業への出席や他者からの管理が必要でした。これは、将来の社会人生活でも続くでしょう。
しかし、大学は異なります。何をするかしないかは自分の責任で自由に決められますし、自由な時間も多いです。その友人の言葉は、私に大学生活をより深く考えるきっかけをくれました。
大学をどのように過ごすかは自分次第ですが、自由に時間を使える大学生のうちに自分が興味のあることに挑戦することにはとても価値があり、自分の成長につながると思います。私の経験が、少しでもGL301のプログラムに興味をもてるきっかけになってくれれば嬉しいです!