自己紹介と出版社を作ったきっかけ
2回目の投稿となります。
私はこれまでいくつかの出版社で雑誌や本の編集や営業などに携わってきました。
会社ごとのやり方や考え方の違いはあるものの、ありがたいことに、どの会社でも多くを学ばせていただき、興味深く意義を感じられるお仕事をさせていただけたと思います。
しかし長く働いていると、次第にマネジメントの仕事の比率が増えてきます。
マネジメントは自分で何かを作るよりは、どのように目標設定をするかや、目標に向かってメンバーがいかにパフォーマンスを発揮できるか、またメンバーの成長を促すか、といったことを考えることです(これは多くの考え方があります)。
それはそれでやりがいがあり、非常に奥が深く、まだまだ学ぶことはあります。
しかし「次はどんな本を作ろう」とか「この方はおもしろい! 連絡をしてみようかな?」といった、本づくりのスタート段階のワクワク感や、制作中の地道な作業を経て、自分が手掛けた本を読んだ方から反応があったときの「報われた感じ」などを実感する機会は減ります。
「これまで私はどのくらい満足できる本を作れただろう?」
「この先の私はどのように働きたいのか?」
そんなことを考えるようになり、あるとき「原点に返って、自分が読みたい本を作る場をつくってみよう」と思い立ちました。これが数年前の立夏の時期のことです。
そこから、逡巡したり人にアドバイスをいただいたりするうちに時間が経ち、ようやく立ち上げたのが立夏堂です。
立夏堂がこれから順調に出版活動をおこなえるか現段階ではわかりませんが、少なくとも当初思い立ったように、まずは「自分が読みたい本」を作っていきたいと考えています。