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私と神様 虹の橋について。


#創作大賞2024 #エッセイ部門

大事で大切な小さい家族の話
 
 読者に犬や猫、鳥その他大事な家族と暮らしている方はいらっしゃるだろうか?
 もしかしたらその大事な家族を失い、悲しみに暮れている方もいるかもしれない。
 今日はそんな方のために、虹の橋の話をしようと思う。
 
 可愛がられて亡くなった大切な小さい家族たちは、虹の橋というところに行く。
 暖かいし、ご飯やおやつの不自由もない、加齢のせいで動き辛かった手足も自由に動き、縦横無尽に駆け回れるスペースもある夢のような場所だ。
 そんなところで彼らは日々、そこにいる仲間たちと自分がどれほど愛されていたか、可愛がられていたかを話している。
 そこにはぽっかりと空いた雲があり、そこから大事な主人たちを日々見守っている。
 大事な家族のためにお供物をしている方もいらっしゃるだろう。
 安心して欲しい、そのお供物はその大事な家族のもとにしっかりと届いている。
 お供物の宅急便みたいなシステムがあり、お供物はその魂だけ虹の橋に届けられて、それぞれの家族の元に届けられている。
 そこにいる大事な家族同士でお供物の交換をし合ったりしている。
 
 悲しみに暮れている飼い主様なら気になるであろう、生まれ変わりについてだが、これは確実にある。
 何故なら、うちには生まれ変わったオカメインコがいるからだ。 
 現在実家にいるちゆのことだ。
 あまりに早い生まれ変わりを望んだため、受け口の身体しか選べなかったようだが、しっかりと我が家を選んでうちに来た。
 要領のいい子だ。
 生まれ変わりについては、前述のぽっかり空いた雲から毎日亡くした大切な家族が残してきた大事な主人たちを見守り、いつ生まれ変わってそちらに行こうかなぁと思案している。
 もし飼い主が高齢などで受け入れられる余裕がない場合は、虹の橋に飼い主が来るまで待っていることになる。
 生まれ変わりたい!主人も今なら受け入れてくれそうだ!となったら生まれ変わりセンターに向かい、生まれ変わるタイミング、種類、毛色などを選び、順番待ちをすることになる。
 なので悲しみに暮れている飼い主さんも安心して欲しい、大切な家族たちは今はまだ順番待ちをしている最中なのだ。
 もちろんうちのちゆのように異例の早さでこちらに戻ってくることも多々ある。
 今、大切な家族がいるご家庭でも、家族を亡くしてすぐご縁があり、今も幸せに暮らしている読者の方もいるだろう。
 そういう方は生まれ変わりセンターの特例措置でこちらに還ってきた子達である。
 
 何故急に、こんな話をし始めたかというと、祖父母の家で飼っていたタローという子が最近生まれ変わりセンターに登録したと、報告に来たからだ。
 筆者が生まれる前から中学三年生までいた子で、ぐっすり昼寝をしている幼い私の側でまるで姫を守る騎士のように見張ってくれていたという。
 素晴らしい忠犬である。
 そんな訳で一緒に成長をしていった私とタローだが、どんどん活発になっていく私とは逆に、タローは少しずつ老いていった。
 目はだんだん見えなくなり、家具に頭を打ちつけるようになり、トイレの場所も分からなくなって、ボケが始まってしまった。
 しかし、そんなタローが亡くなったのは私の高校受験が終わったちょうどその日だった。
 やはり、小さい頃から見守ってきた私の受験を見届けてから虹の橋に行きたかったのだなぁと、忠犬らしい最期だった。
 
 そんなタローだが、最近生まれ変わりセンターに登録したよ!と元気に報告に来てくれて、一応祖母にもタローが生まれ変わりたがっているよと伝えたが、イマイチ信じてもらえず、しかし時が来たらタローもまた祖母の家を選んで還ってくるのだろうと思う。
 何故ならタローは私のことも好きだったが祖父の膝が何より好きだったからである。
 あの膝でまた昼寝がしたいとニコニコしながら語っていた。
 魂の形になってもとても可愛い忠犬である。
 
 また母の幼い頃に飼っていたチコというチワワもたまに話しかけてくる。
 実家にはうみというロングコートチワワがいるのだが、とても遠い縁から偶然我が家に引き取られることとなった。
 最近チコに話しかけられて知ったことだが、このうみとの縁はチコが繋いだものらしい。
 
「あの家のお母さんなら受け入れてくれるから!」
 
 といった感じでうちに来ることになったうみ。
 来たときは痩せっぽちだったが、今ではふくふくとしてチャカチャカ爪の音を鳴らし、毎日家族に可愛いお尻を見せつけ、楽しげに過ごしている。
 チコも良いご縁を授けた!と満足げである。
 
追記:タローは同じ犬種になって生まれ変わり、祖母の家にいる。
とてもおてんばで私に懐くすごく可愛い子だ。

そんな訳で本日は虹の橋について語っていった。
他にもnoteに神様との日々を綴ったものを出しているため、気になればぜひそちらも読んでいただきたい。

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