私と神さま16(スピリチュアル表現を含みます)阿修羅様の話
今回はうちにいる阿修羅様、ハーさんについて綴っていく。
ハーさんの御神体というか、阿修羅像は京都の三十三間堂にある。
非常にフットワークが軽く、しょっちゅう京都と関東を行き来したり、晴れの日にはお散歩したり、楽しそうに過ごしている。
表題にもある好戦的というワードだが、これは悪霊や浮遊霊に対して好戦的なだけで、普段は気のいいお兄さんといった感じである。
話す顔によって、一人称が変わるのは前述した通りだが、基本的には温和で優しい阿修羅様だ。
しかし、こと霊の類になると態度は豹変し、
「お前たちは本当に!
さっさと散りやがれ!
五秒以内に此奴から離れんと祓うぞ!」
とまるで人が変わった様に(顔が変わった?)、好戦的になる。
こちらとしてはそんなに悪い霊でないのなら祓わなくても離れてくれさえすればいいのだが…。
まぁそちらの世界の理はわからないので、その辺はハーさんにお任せしてある。
たまに一服を終え、部屋に戻ると急に扉がバン!と閉まることがある。
大抵は風によるものだが、たまに変なモノが入ってきてしまうことがある。
酢水で対応できるならまだしも、ハーさんに祓ってもらわないといけないくらい厄介なモノだと大変面倒だ。
「まーたお前は変なもん引っ付けてきて!
バカタレ!酢水は?
飲んだのに残っておるのか、しぶといのぉ、其奴を踏みつけてやるからな!」
と私から引っぺがし、地面に叩きつけて踏む。
踏むという行為が封印という感じらしく、浮遊霊や悪霊はペラペラの紙のようになってハーさんに破り捨てられる。
これが一連の流れである。
こんな感じで毎回のように踏みつけられている、たまたま私に憑いてきてしまった霊たちは少し不憫ではあるが、憑いた相手が悪かったとしか言いようがない。
ご愁傷様だ。
こんな感じでうちにいる阿修羅様、ハーさんのことを綴ってきた。
読んでくれて感謝する。