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私と神様10(スピリチュアル表現を含みます) タローとひいばあの話

最近、母方のひいばあの声が聞こえるようになった。
 筆者や祖母、母を気に入って護ってくれているそうだ。
 最も筆者はひいばあに会ったことはない。
 母が小学生の時に亡くなっている。
 何故、私がそのひいばあに気に入られているかと言うと、タバコを吸う人間だからだそう。
 
 ひいばあは生前、キセルを吸い、パチンコに競馬をする豪快な方だったそう。
 
 容姿こそちんまりしているが、パワーの塊のような方で赤子にレモンを咥えさせては、わしゃしゃ!と大笑いするようないたずら好きなひいばあだったようだ。
 特にうちの母は可愛がられていたそうで、数いる孫の中でも贔屓と思われても仕方ないくらい、何かにつけ、おもちゃなどを買ってもらっていたそうな。
 なので、亡くなった後も護っているそう。
 ひいばあ曰く、
 
「孫が心配でおちおち隠居もしてられん!」
 
 とのことだ。
 
 最も隠居するような人ではないのだが…。
 
 ひいばあは人間ではあるが、亡くなってからは神様に近い存在で、故に祖母、母、筆者を護っている。
 ひいばあは
 
 「天国にはパチンコも競馬もなくてつまらん!」
 だそうな。
 また筆者にもパチンコとまではいかないが、宝くじを買うよう勧められたため今度折を見て試しに買ってみようと思う。
 
「連番で買いな!少額から当ててやる!」
 
 とのこと。
 期待はしないが、ひいばあが言うのであれば当たる気もしてくる。
 
 またひいばあは存在が神に近いため、護っている祖母に対して、帯状疱疹を起こした。
 
「あの子は少し落ち着いた方がいい!」
 
 だと。
 確かに祖母は八十近いが、毎日やれ集会だ、やれお料理教室だと、精力的に動き回っている。
 もちろんこれはひいばあのおかげでもあるが、祖母がもともとエネルギーヴァンパイヤなことも関係している。
 
 エネルギーヴァンパイヤについて簡単に説明すると、人からエネルギーを吸う人のことだ。
 本人たちは無意識に悪気なく、人からエネルギーを吸う。
 読者にもこの人と会うと何故か異様に疲れるなぁという方がいると思う。
 それは恐らく、エネルギーヴァンパイヤの可能性が高い。
 なるべく会う頻度を減らすのが良いだろう。
 
 ひいばあの話に戻るが、筆者を護ってくれる理由の一つに声が聞こえるのが面白いということもある。
 
「まさか、ひ孫に私の声が聞こえる子が出るなんてねぇ。
 びっくりだけど、これも縁だから護ってやるよ。」
 
 とありがたい申し出をいただいた。
 
 また話は変わるが、前作で話した祖母のもとにいたタローのこと。
 祖母のとこに戻るのは無理そうだから筆者の元に帰ってきてくれるそうな。
 
「本当はおじいちゃんのところに帰りたいんですが、厳しそうなので…、六花ちゃんのところに帰るね!楽しみにしてて!」
 
 と可愛いやつだ。
 縁が繋がるその時まで楽しみに待っていようと思う。
 生前、姫を守る騎士のように守ってくれていたタローのことだ。
 生まれ変わって帰ってきても、きっと騎士のように守ってくれるだろう。

追記:タローは生まれ変わり、メイちゃんという名前になり、無事祖母の家に戻ってきてくれた。

 そんな訳で今日はひいばあとタローの話をしてみた。
 また筆が乗れば、執筆していこうと思う。
 

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