映像の月/10月

単発で終わらなかった。自分でも驚いているとかいないとか。
9月/10月に鑑賞した作品を書いていく。先に断っておくが鑑賞途中の作品も含まれる。そんな中途半端な状態で書いた上で観終わってから改めて書くことにより、途中の印象と最後の印象の比較ができて面白いということにしていただきたい。


DOCTOR WHO "SCREAM OF SHALKA"

友人におすすめされたシリーズその1。確かDoctor Who放映40周年記念に作成されたアニメーション作品だったはず。例によって日本語ローカライズはなし。

アニメーションということで実写(+CG)では実現が困難な表現がいくつも盛り込まれていた。それでいながらもDoctor Who本編として作成されたエピソードだけあってストーリーラインやキャラクターの作り込みがしっかりとしている良作。



スポンジ・ボブ ミュージカル:ライブ・オン・ステージ

友人におすすめされたシリーズその2。全体の1/3まで視聴した状態。原典を知らなくても楽しめるようになっている。もちろん知っている方がより楽しめるのも事実。

カートゥーン作品のミュージカル化ということで明るいコメディ作品からは外れないだろうという安心感がある。もちろん長編作品にするにあたり各キャラクターの悩みや葛藤が描かれる訳だが、しっかり納得のいく成長が見られるのだろうという期待感がある。
「短編作品の長編化」の大きな魅力は普段できないことが思い切ってやれることだと思う。本作においては(作品内に閉じた話ではあるものの)登場人物の成長描写だろう。ギャグ作品においてキャラクターは基本的に成長してはいけないという不文律があるため、エピソード内で得られるのはどうしても「教訓」レベルにせざるをえない。この部分をどこまで克えられるのかを楽しみに視聴していきたい。


serial experiments lain

友人からおすすめされたシリーズその3。ここまで全て異なる友人からのおすすめである。交友関係に感謝。

今月中はGYAOで無料で鑑賞できるとのこと。

全13話中の3話まで視聴。1/4で語ろうとする不届き者です。

ネットワーク上のもう一つの世界(ワイヤード)の自分に現実の自分が干渉され、侵食されていく様を描くサイコホラー。ワイヤードはVRChatの世界だと思ってくれれば大体合っていると思う。ごめんなさい。

全体的に気味の悪さが目立つ一作。サイコホラーだから当然か。
まず主人公の玲音の感情が希薄すぎて感情移入できない。瞳孔が常に開いている上に顔面アップのカットが多いため不気味極まりない。家族も家族で距離感が絶妙に遠く、機能不全を疑ってしまうレベル。
そして世界観も全体的に暗めである。放送当時の90年代でも中学生が入れるクラブはアウトでしょうよ。

まだ序盤ということで謎も多いが、おそらくスッキリ解決することはないだろうなという予感はしている。普段あまりこの手の作品に触れないため、どのようにストーリーが展開するのかを楽しみに視聴していきたい。



ロンドンゾンビ紀行

前々から観たいと思っていた作品。10月半ばで見放題対象から外されると知って慌てて鑑賞した作品でもある。
原題は「Cockneys vs Zombies」。日本語で言えば「江戸っ子VSゾンビ」と言ったところか。予告編は以下。


ひょんなことからロンドンに突然ゾンビが現れ、街の住人はたちまちゾンビになってしまう。時を同じくして老人ホームを救うための金を手に入れるために銀行を襲撃していた主人公一同は老人ホームに住む祖父を助けるためにゾンビと戦うことを決断する―。

予告編とあらすじが全く合っていないが、B級ゾンビ映画にそんなものを求めてはいけない。ジャンルがホラーコメディなのを理解した上で鑑賞していただきたい。

しっかり作り込まれたB級映画という感想。「なぜゾンビが現れるのか」や「未知の生命体のはずのゾンビへの順応度合いが高すぎる」などしっかりとツッコミどころを残しながらも登場人物の設定をしっかりと活かしたストーリー展開ができている作品であった。あとはお約束として「老人はゾンビによって殺められない」というルールが見え見えだったため、老人ホーム場面での安心感があるのも良かった。


Dive/Connect @ Zepp Online & Zenjinrui DoukangaetemoCuTe@Zepp DiverCity TOKYO

シングルの初回限定盤特典のライブ映像である。二本立てと中々に豪華。情報をあまり仕入れていなかった結果、開封するまで前者が収録されていることを知らなかった。
両方ともオンライン配信時(からMC部分が削られた状態)の映像であり、当日に続いて視聴は二度目。そのため厳密には本記事の趣旨からは外れている気がする。が、書く。推しの話なので。

2本のライブは約1カ月間隔で開催されたもので、後者はナナヲ女史初のリクエストライブである。セットリストの曲がかぶっていないのはリクエストライブの投票状況から前者のセットリストを組み上げたからなのかもしれない。ほとんどが当時の最新アルバムから組まれているため、結果として投票結果が伸びなかったという可能性もあるが。

リクエストライブは普段あまり聴けないシングルのカップリング曲やインディーズ時代の曲が何曲も披露されていてよかった。確か自分が投票した曲はすべてランクインした記憶がある。大満足のライブであった。

余談。カットされたMC部分において、生配信時にはコメント欄を利用したアンケート投票が行われていた。オンラインライブにおいては同時接続数や総視聴者数以外にコメント数もKPIに含まれるのだなと気づいた瞬間であった。



――

色々なジャンルの作品を薄く広く視聴したシーズンだったと思う。もう少し深く視聴した方が良いとは自分でも思う。視聴途中の作品を放置しながら新しい作品に手を出しすぎである。反省。しっかり完走するようにはします。

人から勧められた作品が普段自分が好んで視聴する作品のジャンルが異なっていたため、とても面白く鑑賞できた。自分から勧めるのは苦手だが勧められるのはあまり苦ではないので、機会をもらえたらこれからも積極的に様々な作品にチャレンジしたい。


というわけで無事シリーズ化に成功。このペースだと次は12月だろうか。完走した感想を書けば1本書けるぞ、という姑息なひらめきで記事を締める。



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