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リモートワークや遠隔授業で体を壊さないために出来ること

 昨今コロナショックの影響で、ビジネスの現場ではリモートワーク、学校ではオンライン授業化が急速に進み始めています。その利便性はいうまでもなく、「現場に行かないと何もできない」という、従来の考え方が見直されつつあります。

 しかしその一方で、パソコンやスマホを使ったリモートワークには、見落としがちな危険性がある事にも留意しなければなりません。それは長時間のデスクワークによる「健康被害」です。

 例えば、うつ病や眼精疲労、姿勢の悪化、睡眠障害など、多くのリスクがある事を知っておく必要があります。ここでの目的は不安を煽ることではありません。そのメカニズムとリスク、そして対応策を知り、自身のヘルスケアに生かしてもらうことです。少しでも多くの人が、自宅でのリモートワークを快適に行っていただく一助になれば幸いです。

 長時間のデスクワークはどのような悪影響を体にもたらしているのでしょうか?その特徴ごとに分けてみていきましょう。そして、その対応策も一緒に学びましょう!

❶姿勢に注意!腰痛・肩こりの原因に!

 パソコンやスマホを長時間触っていると、だんだん姿勢が崩れていきます。原因としてはまっすぐ姿勢を保つための腹筋と背筋が緩んでしまって起こるものです。緩んでしまうと背中が丸くなり、首が前に出る姿勢になります。また腰が前に出ていき首が後ろに下がり顎を引いた姿勢にもなりやすいです。

 この二つの姿勢、意外と楽なので皆さんしてしまうのではないかと思いますが、実は腰が丸くなることで負担がかかり長時間同じ体勢でいることで腰痛に、首が前や後ろに固定することで首周辺に負担がかかり長時間同じ体勢でいることで肩こりになります。

ちょっとした意識の違いが大きな差に

 ではどのような対策が効果的なのでしょうか。その場での対処法としては、これは私も実践していることですが、姿勢が悪いなと思ったらすぐその姿勢を直します。身体の筋肉が固まってそうなら大きく伸びをしたり、肩をゆっくり大きく回すのもいいでしょう。10分おきくらいに自分の姿勢を確認してみると良いですね。

 長期的な対処法としては、姿勢を支える腹筋(腹直筋)と背筋(脊柱起立筋)を鍛えることです。この2つの筋肉を鍛えることで正しい姿勢が長時間保てるようになり、腰や首の負担が減ります。これには定期的な運動が必要ですね。

❷ブルーライトの浴びすぎ?眼精疲労

 コロナショックの影響で、ビジネスや教育現場でZoomやSkypeなどのビデオチャットアプリの急速な普及が進んでいます。よってパソコンに限らずスマートフォンでブルーライトを浴びる時間もおのずとも増えているのではないでしょうか。

ブルーライトってなに?

 「ブルーライトって何となく目に悪い」そのような認識の人も少なくないのではないでしょうか。ブルーライトとは光の色の1つにすぎません。興味のない人は、以下の説明を飛ばしても構いません。

 ブルーライトは紫外線の次に波長が短い光です。そもそもブルーライトというのは太陽からも放出されており、昔から存在していました。そして朝その光を浴びることで体内時間を調節するという役割も持っているのです。しかしこのブルーライトが急激に話題になったのは、ここ数十年の話です。その理由は、私たちの生活の中で、ブルーライトを放出する人工物が増え、必然的にブルーライトを浴びる機会が急増したからです。

過剰なブルーライトが与える悪影響

ブルーライトをどのくらいの量および時間浴びると悪影響が出るのかはまだはっきりとしていません。しかし、スマホやゲーム機を多くの人が所持し、使用時間が長くなったことで人々の日常生活に支障が出始めていることは事実です。

ブルーライトはとても強い光なので、長時間見ることで目に負担がかかってしまいます。特に注意が必要なのが、パソコンやスマホ、ゲーム機、テレビなどです。
画面を見るためにはそのブルーライトを正面から見てしまうことになるので、より目への負担が大きいのです。そのために大量に浴びてしまうことで、体内時間が狂ってしまい、夜の寝付きが悪くなるというわけです。

その結果、ドライアイや、目のかすみ、焦点が合わないなどの症状が現れます。
悪化すると、目の疲れや肩こり、頭痛などが訴える人もいます。

ブルーライトを最小限におさえる対策

 ブルーライトによる悪影響を、最小限にする2つのポイントを紹介します。

 まず一つ目は、初歩的ではありますが、PCやスマホの1日あたりの使用時間を、自分の目の疲れ具合を見ながら制限することです。目に疲れや痛みを感じたら、すぐに休憩を取るようにしましょう。そして特に夜、寝る前1時間の使用は極力控えてください。目の疲れだけでなく、睡眠に支障をきたす恐れがあります。

 二つ目は、ブルーライトをカットしてくれる便利グッズを活用するということです。最近ではブルーライトカットのメガネやPCやスマホにはるフィルムなどが普及しつつあります。毎日の負担を減らしてくれるものなので、健康への投資は惜しまず、すぐにできる対策は行うことをお勧めします。

❸運動不足やストレスによる鬱病のリスク

 仕事とストレスは切っても切り離せない存在です。イライラしたりストレスが溜まってしまうと、ノルアドレナリン(不快物質)が分泌されます。デスクワークをする人がうつ病になる可能性が高くなるのは、このノルアドレナリンがうまく解消されずどんどん溜まっていくためです。様々な要因はありますが、上記の健康被害が複数発症することで1日6時間以上デスクワークを続けると、死亡率が約40%上がると言われています。

一番の対処法は運動をすること

 ノルアドレナリン(不快物質)はセロトニン(快感物質)を分泌することで抑制できるという研究結果が出ています。このセロトニンはいろいろな行動で分泌されます。例えばおいしいものを食べたり、夜しっかり睡眠をとったり、恋人や友達と楽しい時間をすごしたり「幸せ」を感じる時に分泌されるものです。

 もちろん運動でも分泌されます。働いた後は散歩をしたり、ジムで汗を流したりすることで精神的にも健康になります。外出自粛中の運動が難しい場合には、自宅での軽いストレッチやヨガをお勧めします。運動用のマットはAmazonなどで1000円前後で購入する事ができ、すぐに折りたためて場所も取らないので、自分への投資としては大きな価値を持つと言えるでしょう。日常生活の中でできるだけ運動を取り入れて、症状を改善していきましょう。

それでもイライラする、不満が爆発しそう!! 

 仕事や勉強をしていてイライラやストレスでどうしようもなくなる時があります。そういった時に「もっと頑張らないと」「他の人はもっと頑張ってる」という考え方になっていたら危ないです。仕事も勉強も、体が資本です。健康状態が良くないと良いパフォーマンスはできません。やらなければならない事はたくさんありますが、働く自分の体は一つしかありませんので、もちろん自分の体の方が大事です。自分で「やばいな」と思った時はすぐに休養を取りましょう。

最後に

 今、コロナウイルスの影響で気持ちが沈みがちな人も多いかもしれません。しかし、考えたところで状況は好転してくれません。私たちに今できることは何でしょうか。家で映画やアニメを見て気分転換をして、世界を広げるもよし。こんな時だからこそ、アフターコロナを見据えて、自己投資をしたり、スキルを磨いたりするもよし。過ごし方は人それぞれですが、過去でもなく未来でもなく「現在」に意識を集中して、1日1日を大切に過ごしていきましょう。

今日も記事を見ていただきありがとうございました😊

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