ヤングラヴ初企画『LOVE X LOVE(ラヴ・バイ・ラヴ)』を開催します
えー、晩夏の折、
たいへん急な話ではございますが、
わたくしが『語り』をつとめるソウルバンド・ヤングラヴが札幌で初の自主企画ライブを行います。
九月九日、土曜日。
場所はスタジオシーラカンス上のbrew itでございます。
共演はpol。
七月に札幌で催された『The Justice』というパーティーで初めて観たバンドなのですけれども、
そのあまりなエクセレントぶりにわたくし大コーフンで踊りまくっちまいまして、
『ゼッテーいつかなんか一緒にやりてー』などと思っておったんですが、早くも実現しちまった格好でございます。
とても、うれしい。
polのナニがすばらしいかと申しますと、
楽曲の完成度がいちじるしく高く、ポップスあるいはダンス・ミュージック、またフォークソングとして、
たいへんな輝きを放っているという点もそうなのですが、
何より、その歌や演奏が躍動に満ちているんです。
5人のきわめて個人的な音楽体験が集合し、たえず動いてやまない磁場をつくりあげている。
よいバンドというのは、鳴らされるそれがどんな音楽であれ、
こうしたヒラメキとカガヤキをたずさえているものでございます。
『才気煥発』という四字熟語は、こうした共同体にこそ付与されるべきものでございましょう。
以下、バンドプロフィールをそのまんま掲載します。
pol = POWER OF LOVE
力強く伸びやかな唯一無二のシンガー・モナ、HipHopにルーツを持ちつつも柔軟でオールマイティな安定感のあるパーカッション/バンマス的存在・nassau aka sauna、ジャンルの垣根をジャジーに泳ぎ回るピアニスト・音楽のこどもマシュウ、可憐ながら最もアヴァンギャルドに心に迫る演奏を希求する、ヴァイオリン・ZOE、映像作家でありながら愛機OP-Zからベースまで弾きこなし、アートワークまで担当する「融通無碍」の体現者・grmn。年齢や音楽性・ルーツの異なる個性豊かなメンバーによるバンド。
まあ、とにかく、ぜひ、お時間を作っていらしてください。
急なお誘いであることは重々承知しておりますが、しかし、それでも、どうしても、なんとしてでも目撃していただきたいのです。
前述したpolはいうに及ばず、わたくしどもヤングラヴは、
2020年の結成以来、かつてないほどに“仕上がっている”状態でございます。
わたしたちはソウル・ミュージックという音楽を演奏します。
ソウル・ミュージックの使命はふたつ、
ひとつは、ロマンティックなムードを高めるセクシーなBGM、
そしてもうひとつは、あらゆる闇と傷ついたハートを光で照らし、
人生を一瞬にしてすっかり変えてしまうことです。
われわれヤングラヴは、このふたつの使命に対し、全身全霊でとりくむことをマジマジのマジで誓います。
こんな国の、こんな時代に歌われるべき歌は、もはやラヴ・ソングしかない。
またこの日は、DJもわたくしが担当いたします。
名作レゲエ映画『ハーダー・ゼイ・カム』の劇中のセリフを引用いたしますと、
いい曲しかかけません。
とにかく、ただひたすらにいい曲をかけます。
スウィート・ソウルやエチオピアン・ジャズ、ブラジリアン・ポップスなどなど、
あの手この手で皆様の琴線にふれるべく、一曲一曲、真摯にスピンいたします。
われわれが生きるこの世は、相も変わらずクダラナイ世界ですが、
真に悲劇的なのは傷つくことではありません、
なぜ傷ついているか気づかないことです。
それはつまり、誰を愛し、誰に愛されているか解らないことと同義であります。
愛とは何やらステキでホットなものではございません、己の命に対する執着をチャラにすることです。
愛とは痛みであり、痛みとは愛であります。
『愛などというのは、種が子孫を残し繁栄するための生物的本能をロマンティックにデコレートしただけの妄想の産物だ』
という冷笑家は絶えませんが、ならばわたくしはこう申し上げます。
もし、もし本当に、愛が空虚なまやかしに過ぎないとするなら、
なぜ我々は死んだ人でも愛しているのか、
なぜ己を破滅へと導く悪人と分かっていてもなお愛することをやめられないのか、
なぜあの人のことを想うとこんなにも胸が苦しくなるのか。
この日、われわれはpolとともに、愛の、愛による、愛のための3時間をお届けします。
会場でお会いしましょう。
『愛なき世界』などという妄執を生きる全ての迷える子羊たちを、否が応でも愛し合わせてやるぜ。
ヤングラヴ presents『T.M.I』第二号発売記念特別企画
『LOVE X LOVE(ラブ・バイ・ラブ)』
2023/09/09(土)
@ brew it(スタジオシーラカンス上)
OPEN/START 20:00
¥2000
Live
ヤングラヴ
pol
DJ
さすらいの吟遊詩人AZITO a.k.a 山塚リキマル
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