頭を悩ませたリキの問題行動②
─つづき。
そんなこんなでトレーナーさんに相談をして、リキの問題行動の改善に取り組むことになりました。
実際にトレーナーさんと、敢えて犬が集まる公園へ出向き、問題行動が出そうな環境に飛び込みます。今までなら避けていた場所です。
ところがそういう時に限ってパピーさんに出会いません。みんなと仲良く挨拶し、おりこうさんな姿をアピールですね(笑)
それでも対処の仕方を学び、少しづつ悩みや迷いから抜け出して行く気がしました。今までは「誰とでも仲良くできるお利口さん」のままでいてほしくて、それをリキに押し付けようとしていたことに気付きました。飼い主である自分が、リキのことを理解しようとしていなかったのです。一番の理解者であるべきはずなのに。リキごめんよ…。
そうですよね、人間だって苦手な人と仲良く遊ぶなんて無理ですよね。
考え方を変えました。「苦手な子と無理に仲良くする必要はないよ。でも怖い顔して怒るのは嫌だよ。」と。
リキのことをちゃんと理解し受け止める。でもこちらの思いもちゃんと伝える。
自分なりに色々調べて試していたけど、逆にリキや自分自身を混乱させてしまっていました。やるべきことはこんなにシンプルだったのに。
そしてこれは飼い主である自分のトレーニングなのです。堂々と、わかりやすく伝え、しっかりコントロールする。
知り合いのワンちゃんやご近所のギャンギャン系ワンコにも協力してもらいました。時々あたふたしちゃうのですが、確実にリキに伝わり始めます。
リキの苦手そうなワンちゃんと出会ったら、僕の合図で挨拶をさせます。それまでは僕の後ろ。これがだいぶできるようになってきました。リキがギャンギャン怒った時は、そんな時こそ僕が冷静に平常心で動じずに!これが1番難しいんですけど。
まだトレーニングは続いていて完璧ではないのですが、あんなに悩ましかったリキの問題行動を通して絆がぐっと深まったような気がしています。
トレーニングの方法や考え方は人それぞれなのでここでは書きませんが、根本的な部分やゴールはみんな一緒ですよね。
「犬との暮らしを楽しむ」ため─。うん、お店のコンセプトです!
あともう1つ良かったことは、色んな飼い主さんたちとお話したことです。
公園とかで他のワンちゃんを見ていると、みんなどんな子とも仲良くできてリキだけがダメなんじゃないか…と落ち込んじゃいます。でも実は同じような悩みを持つ飼い主さんも多く、更にそれすらもポジティブに捉えている方もいらっしゃいます。色んな考え方はとても刺激になりますし、とても前向きになれます。
リキとの日常はInstagramでも投稿していますので、我々の成長をお見せできるよう頑張ります!